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獣人

[ジュウジン]
Judas Was a Woman
(La bête humaine)
1938年上映時間:99分
平均点:7.00 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(1950-07-15)
ドラマサスペンスロマンス
新規登録(2003-11-20)【--------】さん
タイトル情報更新(2024-08-27)【にじばぶ】さん
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監督ジャン・ルノワール
キャストジャン・ギャバン(男優)
フェルナン・ルドー(男優)
ジュリアン・カレット(男優)
ジャン・ルノワール(男優)
ジャック・ベッケル(男優)(ノンクレジット)
ジャック・B・ブルニュー(男優)(ノンクレジット)
シモーヌ・シモン(女優)
原作エミール・ゾラ
脚本ジャン・ルノワール
音楽ジョセフ・コズマ
撮影クロード・ルノワール
クルト・クーラン
配給新外映配給
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5.《ネタバレ》 冒頭の延々と走りつづける機関車からとらえた迫力ある映像と、ギャバン、カレットのコンビが見せる、もう何十年もその機関車を動かしてきたかのような極めて自然な機関士ぶり、この二点だけでも見る価値がある。セットじゃないです。本物を動かしてます。なんでも、乗客には内緒で本当にこの二人が運転していたとか、、、本当ならちょっと怖いものがあります。ルノワールの映画は基本的に人間を描いているので、昨今のハリウッド・サスペンスに馴れ親しんだ者にはちょっとあっけなく感じるかもしれない。そういう私も初見時は、すべてを病気でかたづけたエンディングに物足りなさを感じました。でもそれは病気のことを忘れるくらいに見入ってしまっていたからかもしれません。発作で殺人鬼と化すギャバンの目も怖いが、もう一人の殺人者(紳士的だった男が妻への嫉妬心から人を殺す)の目も狂気に満ちている。二人の殺人者、一人は獣人から人間に戻り自殺する。もう一人はこの先人間に戻れるのだろうか。
R&Aさん 7点(2004-10-06 12:11:09)(良:1票)
4.《ネタバレ》 冒頭に示される特異体質の記述にジャン・ギャバン狂乱模様に期待大。ところが、ん? 観たことある? 25分位経って「仕組まれた罠」のリメイク元作だと分かりました。身勝手な三人を淡々と眺めていましたが、大きく違った結末は断然今作。忘れた頃にやって来た発作での殺意の瞬間に見せるエドワード・G・ロビンソンと肩を並べる切れ味迫力が怖い。気の良い相棒の悲しみがやるせないエンディング。
また、蒸気機関車の骨太さを感じる描写、疾走の力強さ、流れる風景に、私も幼い時分必ず靴脱いで座り窓にへばり付いて外を眺め、大人になっても先頭車両からの眺めにワクワクする事が浮かびました。
元カノ、ジャン・ルノワール芸達者ぶりを見せた間違えられた犯人、新たな彼氏が単発エピソードだった脚本の物足りなさがあるものの、記憶に残るであろう良作です。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2021-09-03 16:50:31)
3.《ネタバレ》 ジャン・ギャバン、こんな若い頃でも貫録というか、オーラが有り過ぎてすでにブルーカラーの一介の労働者には見えないんですよね。その貫録から言って、もはやこの時期でも鉄道会社の重役クラスで十分通用する面構え。でもメチャクチャかっこいい。それぞれの登場人物のキャラクターが皆どこか破綻しているというか、共感するには程遠い設定のため、結果的に鉄路をひた走る、機関車の描写が映画が終わっても一番記憶に残ります。終始被害者面したヒロインをもっと悪女に仕立てた方が、映画としての纏まりが良くなったような気がします。ヒロインの立ち位置が中途半端なせいか、ギャバンが突然発作的に獣人化するクライマックスの描写が生きてこない。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 7点(2021-01-07 08:44:52)
2.ジャン・ルノワール監督にジャン・ギャバン主演という黄金の組み合わせ。

はっきり言って、この組み合わせで駄作なんてことは有り得ないんだけど、少し淡々と進み過ぎの感はあった。

だけど、やっぱりギャバンの存在感は凄い!
スーツを着させても、作業着を着させても、いずれも似合ってしまうから凄い!

最後はこの時代のフランス映画らしい、哀愁にみちた終わらせ方。
むやみなハッピーエンドまみれのハリウッド映画より、断然マシだ。

それにしても、汽車が疾走し、それを汽車の上から捉えた映像は、迫力十分だ。
線路がカーブし、トンネルに入ってトンネルを抜け、鉄橋を渡る。

幼い頃に、電車の先頭車両に乗って、流れていく景色を見て楽しんでいた頃の、それと同じ興奮を味わうことができた。
にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-02-01 23:24:17)
1.《ネタバレ》 オープニングの蒸気機関車を操縦する2人の阿吽の呼吸を見せるシーンから早くも傑作の予感がしてきます。
古今東西、現代の日本にいたっても新幹線を舞台に推理小説が書かれるほど、電車というのはサスペンスの香りが漂うもの。トンネルの黒と蒸気機関車の黒。機関車の重厚感、威圧感にはただただ圧倒されます。
さて、映画序盤、助役ルボーが砂糖王の倅に対し職務を忠実にこなしているシーンが出てくる。この一幕で彼の生真面目な人間性が描かれているのがわかるのですが、妻セヴリーヌとのふとした会話がきっかけで、その人間性が一変。彼は殺人鬼となり、妻に対しても乱暴を振るうようになってしまう。
自分の愛する妻の過去を知ったルボーは殺人行為に及びますが、これは妻のためにと思っての殺人ではなく、ルボー自身の怒りに因るところが大きい。その結果、夫婦仲は険悪なものになってしまう。
その一方、ギャバン扮するジャックも、夜の停車場で待ち伏せ殺人を試みるシーンが出てきますが、こちらはあと一歩のところで思い留まってしまう。これは、ジャック自身がルボーに対しての憎しみやいなくなってほしいといった気持ちに因るものではなく、彼女のためを思っての行為である。
殺意の動機が自分自身の憎しみか、はたまた愛する人のためかで、その後の状況が変わってくるところが面白い。
もっとも、ジャックの方は発作が起きてしまって、それがまた新たな悲劇をもたらしてしまいましたが。
物語が重くて、非常に深い。いかにも古典的で今の時代には合わないような映画かもしれませんが、自分はこういうの好きです。
余談ですが、ルボー殺人の容疑をかけられ取り調べを受ける男はこの映画の監督ジャン・ルノワールですが、演技の上手さもさることながら、自虐的なキャスティングが大変面白く、妙に唸らされてしまいました。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-17 00:56:32)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6120.00%
7360.00%
8120.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 8.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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