2.《ネタバレ》 歪んだ嫉妬と復讐心。
女は男を嫌いになって別れたはずなのに、その男が新たに好きな女性を見つけたら、それが気に食わず嫉妬。
これは理屈的にはおかしな話なのだが、実際に有り得そうな話だ。
それが復讐にまで発展していくのだから、恐ろしい。
女性が内側にもつ、嫉妬心うずまく執念深さの前には、男はただただ圧倒されるのみ。
とは言っても、女性には色んなタイプの女性がいるわけで、女性の全部がこういう精神構造ではないであろうが。
だけど、もしこんなやっかいな女性につかまったら、別れるのには相当な覚悟に要るであろう。
ロベール・ブレッソンの後期作品のような、一切のムダを排除したストイックな作りは、本作には感じられない。
テンポの遅さも手伝って、むしろ冗長に感じたほどだ。
余談だが、私は渋谷のツタヤでビデオをレンタルして本作を鑑賞した。
ちなみに、DVDは発売されているものの、レンタルには出ていない。
本作のビデオが置いてあるレンタル屋は、日本広しと言えど、渋谷ツタヤだけかもしれない。