13.《ネタバレ》 邦画ですがフル字幕つきで鑑賞。字幕放送ではなく、問答無用でもれなく字幕がついてきます。 内容の方ですが、肝心の機関車先生がダメでしょう。声と同時に感情もなくしてしまったのか? 喜怒哀楽がなく、ひたすらそこにたたずんでいるだけ。剣道に勝っても嬉しいんだかなんなんだかまったく不明。教師なのにここまでポーカーフェイスでいいんでしょうか。およそ共感を呼ぶような人物ではありません。結局、子どもたちで保っているようなものですが、最後に手話で「ありがとう」と(ご丁寧にもひとりずつ)呼びかける場面は、あまりにもわざとらしくて辟易しました。話の流れも平板で、そこは主人公に合わせたのか? これまた魅力を感じません。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-06-12 19:47:43) |
12.《ネタバレ》 子供たちや島の人たちのいかにも「純朴でいい人たちでしょ?」と言わんばかりのステレオタイプで凡庸な描き方(それは逆側の「よそ者排斥派」も同じ)も問題なのだが、それ以上に根本的な問題点が2つ。まず、口がきけないという設定でありながら、ではどのようにコミュニケートを行ったのかという点がまったく描かれていない。発声言語がないのであれば、表情、仕草、動作など、程度は別としても表現はしないといけないのでは?子供たちは主人公のどこから何を学んだの?また、教員を主人公としていながら、教壇で、あるいは教室で、何をしたのか、どういうメッセージを発したのかという点が、完全に無視されている。剣道の試合で優勝してめでたしめでたし、全部解決というのであれば、主人公が島に来た意義からして自ら全否定しちゃってるでしょ。なので、最後に「君たちから言葉を学びました」などと文面だけで言われても、何の説得力もなく、空っぽの虚しさが吹き上げてくるだけなのです。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-04-02 01:54:24) |
11.ハートフルなストーリー、素晴らしいロケーション、演技力のある共演者たち、そしてなにより子供たちが生き生きとしていて素晴らしかった。ただ一点、初主演(だったかな?)の坂口憲二の演技力が追いつかなかったのがこの作品の明暗を分けた。見た目はパワフルな機関車だったけどどんなに石炭くべても馬力不足で前に進まず。 【時計仕掛けの俺んち】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-09-08 06:17:36) |
10.まったり。「機関車先生」って響きは良いね。千原靖史はキターって感じでした。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-09-12 20:51:18) |
9.私は伊集院静が結構好きで、彼の作品は殆ど読んでいるんだが、やはり彼の優しさ・哀しさといった世界観を映像化で伝えるというのは中々難しい作業であるなと感じた。まあでも舞台設定だとか子供達とかどうにか頑張っていたようにも思える。先生役はチョッとアレだが・・・。 |
8.《ネタバレ》 【ぐるぐる】さんや【sayzin】さんが下で書いているように、「良いお話」ではあるのですが、ところどころ疑問がある作品で、細部の脚本をもっと丁寧に描いていれば評価が高かっただろうに、と思わせます。でも、香川県丸亀市の本島の小学校から見る海の風景は、私の子供時代の原風景ととても似ていましたし、少女が化粧をしてもらうシーンもなぜか心に残りました。結局ラブストーリーがなかったのは意外でした。全体的に子供向けの作品でしょうか。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-06-01 10:17:03) |
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7.《ネタバレ》 声を失いながら教壇に立った主人公だが、殆ど彼の人間性が見えてこない。まるで人格すらないひとのようだ。なんだかお飾り的に存在しているようで悲しい。彼が何かをするたびに誰かが彼の言わんとすることをいちいち解説するので、尚のことそう思えてくる。これではコミュニケーションと呼べないし、心が通じたとも思えない。彼に難癖をつけるチンピラも殆ど無理矢理突っかかって行っていて、なんだそりゃだ。彼が何か行動を起こして、それに対して因縁をつけるというようにしないと。突然「いい気になってんじゃねぇ」では何のことだか判らない。単によそ者が気に入らないというのであれば、それをちゃんと描いて欲しいもんだ。「にやにやしてんじゃねえ」とボコボコにするが、これまた何故か主人公の顔は見えず。本当にニヤニヤしてたのかしてないのかもわからないってどういうことよ。剣道大会に優勝出来ると聞いて網元が彼を出場させようと画策して、周りの人間も子供達の期待に応えてやってと嫌がる主人公を大会に無理矢理出場させようとするのも疑問。主人公の心情に対して誰一人顧慮しないとは身勝手過ぎる。そして、その大会で相手が強いから主人公が負けるかも知れんと網元を脅して、誰々の借金を棒引きにすれば勝てると、何の根拠もない話をふっかけて何故か網元はそれを信じた様子。なんのこっちゃ。大体、普通なら、大会に勝てば主人公を島においてやってくれとまず頼むんじゃないか?何故島を離れて、北海道の学校で教えることが彼の挑戦になるのか。島の子供達はどうでもいいのか?そして大ラスは子供達の手話でのありがとう。いつの間に手話覚えたんだよ。感動させるために突如出現した設定に興醒め甚だしい。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2008-03-09 18:38:27) (良:1票) |
6.巻頭で特に「昭和○年」等とキャプションを出さないので、私は子供達が古い白黒テレビで「月光仮面」を見始めるまで、てっきり現代の話だとばかり思ってました。そのくらい船も風景も、そして肝心要の機関車先生も昭和30年代に見えない。坂口憲二は全く現代のイケメン男のままですよ。時代を表現するには細部の美術が物を言うのです。また、先生と生徒達の交流の大部分は「授業時間」なんですから、ここをもっと描くべきだし、この島の住人達にとって「剣道大会」がどれほど重要なのかも判らなかった。要するに、脚本にも全く説得力が無いのです。ということで、4点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2006-02-18 00:02:59) |
5.「24の瞳」とか「少年時代」みたいな映画ですね。いい作品だと思いますが全てが想定の範囲内の作品でした。それにしても最後までしゃべるなよ!って感じです。いまひとつ抑揚に欠けてますね。坂口は悪くはないけど(男前は得やね)演技力不足は否めませんね。 【たかちゃん】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-02-13 21:40:40) |
【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-11-01 17:46:46) |
3.《ネタバレ》 「いいお話」では、あると思う。子供たちや脇役の演技も良かった。しかし肝心の主役であるはずの機関車先生。彼は剣道の試合の事故で声を失い、教職から去ろうと考えている。また、臨時教員として赴任した島は、両親が家出のように飛び出した場所でもある、筈なのに、その彼の苦悩とか葛藤とかが映像からほとんど伝わってこない(一応ナレーションや台詞で“説明”はされるけど)。そもそも「口がきけない人間」が主人公であるというのは、往年のサイレント映画でなされたような「微妙な表情やしぐさで心情を表現する」という手法が存分に発揮できるということで、映画作家にとってはいわばチャンスである筈。なのに、この作品ではそうした試みがほとんど見られないどころか、肝心な所で坂口憲二の表情を捉えていないし(一番象徴的なのは主人公が島の若者に因縁をつけられるシーン。ここでは若者に「何ニヤニヤしてんだよ」という台詞を言わせているが、映像は後ろ姿、しかも引いた絵なのだ)、主人公が身振りでコミュニケーションするシーンでは、わざわざ周りの人物に彼の言葉を「解説」させている。これは、坂口憲二の演技があまりにも○○だったのか、それとも監督にあまりやる気がなかったのか、それとも両方か?最後に主人公が子供たちに残す手紙の言葉に「言葉では伝えられない勇気」を貰った、みたいなのがあったけど、「言葉で伝えられないもの」を映像で表現するのが「映画」なんじゃねえのかい!と、思わず画面にツッ込んでしまった。ホントにもお、頼みますよ。 【ぐるぐる】さん 6点(2005-01-11 16:40:32) (良:2票) |
2.まったくもって普通の感動モノです。恐ろしいまでにストレートでヒネリなど一切ありません。最近では珍しいので逆に新鮮味を感じるかも知れません。口のきけない”機関車先生”の役は結構難しい役ではないかと思われるが、この作品ではその役を”世界の荒鷲”の息子・坂口憲二が演じています。しかも映画初主演らしい。正直、見始める前は若い女性の集客を狙ってのことかと思っていたのだが、今は坂口憲二の機関車先生、これはこれでなかなか良かったと思っている。彼がコノ役にピッタリとまでは言わないが、それなりの存在感を放っていたし、その体格は機関車先生の由来にもうまくハマるのではないでしょうか。逆に生徒役の子供たちの演技は完璧過ぎて、ちょっと可愛くないかな。それと先生と子供たちの絆みたいなもの、互いにそこまで思い会うまでの過程が描ききれてないというか・・・。もうちょっと時間をかけて先生と生徒たちの心の繋がりをシッカリ描いてほしかった。さすれば、最後のお涙頂戴も生きてくると思うのですが。 【カズゥー柔術】さん 6点(2005-01-11 03:25:58) |
1.原作の小説は未読です。秘かにファンの(笑)坂口くん初主演映画、とゆう事で観に行ってきたのですが、、、ファンだからこそ云ってしまいます。坂口くんの演技力ではこの役柄はハードルが高すぎだった気がしました。喋れない役だからこそ、表現力にかかってくる。それはオーバーアクションではなくて、滲み出る感情がまだ彼では観ている観客(ま、私なんですけど)伝わってこなかった。これが残念でした。ただ彼のファンとしては、初主演作をプロモーションフィルムみたいな作品でなく、こういった予算も少ない手作り感覚のミニシアター系作品を選んでくれた事には拍手を送りたいです。逆に子供達の伸びやかな演技に救われていた気もします。舞台となった時代背景も、小道具があってこそ「あぁ、昭和中期なんだ」と分かる程度で、もう少し時代を描いて欲しかったと思いました。きっとこの作品はドラマで10話くらいで作った方が、色々と細かいところまで伝わったのではないかなぁ、と。あと、個人的に嬉しかったのは小市慢太郎さんが出演されていた事でした(笑) 【n@omi】さん 5点(2004-08-18 23:21:02) |