カルラの歌のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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カルラの歌

[カルラノウタ]
Carla's Song
ビデオタイトル : カルラの歌/戦士たちの鎮魂歌(レクイエム)
1996年スペイン上映時間:127分
平均点:7.00 / 10(Review 7人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリー政治もの
新規登録(2004-08-22)【れこば】さん
タイトル情報更新(2007-04-16)【ミスター・グレイ】さん
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監督ケン・ローチ
キャストロバート・カーライル(男優)ジョージ
スコット・グレン(男優)
脚本ポール・ラヴァティ
音楽ジョージ・フェントン
撮影バリー・アクロイド
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【クチコミ・感想】

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7.《ネタバレ》 まずは前半のグラスゴー。ニカラグア人女性カルラと、心優しきバス運転手ジョージが出会う。2人のラブストーリーを軸にしながらも、ケン・ローチらしく移民や貧困といった問題を絡めた話なのかなと思いながらの鑑賞でしたが、後半、舞台がニカラグアに移って以降は本当に厳しい映画でした。

ケン・ローチは近年もイラク戦争とアメリカの問題を告発する映画を撮っていますが、本作でもCIAの影がちらつくニカラグアで何が起こっているのかを映画という形で告発する。

様々な形で介入しては、都合が悪くなると逃げ出す。アフリカやアジアなど、色んな映画でこんなアメリカを中心とした強国の姿を見てきました。本作のジョージも結局はニカラグアを去って行きましたが、彼に関してはこれ以上自分には彼女を守ることができない。あまりにも世界が近いすぎる彼女の祖国の現状を目の当たりにして身を引かざるを得なかったということでしょうか。

ラストの“カルラの歌”がとても美しかった。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-05 21:37:30)
6.《ネタバレ》 5点だと思っていたけど、結ばれないという結末が意外だったので上方修正。

全体的に薄っぺらく、主人公に魅力を感じない。
主人公が先進国の人間で、詳細を知らないまま現地に行って逃げてくるというような「無知」を象徴しての薄っぺらさなのかもしれないが…
人間としては、婚約者を簡単に振って、カルラに対しても祖国の大変さを知ると逃げ出して、芯がないというか優柔不断な男。
全て、先進国の人間の無知や身勝手さを象徴しているのなら、よく考えられていると思うが。
Sugarbetterさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-12 21:20:24)
5.《ネタバレ》 重苦しい内容で辛かったですが、でも観て良かったです。理由はカルラがとても魅力的だったこと。辛く悲惨な話だっただけに、最後のカルラの歌がとても素敵に聴こえました。政治絡みで人々が苦しむ話はあまりにもやりきれないので、おそらくこの映画は2度と観ないでしょう。でもニカラグアの事情についてはもっと知りたいと思いました。血を流すことに賛成するわけではありませんが、そうした中からでしか得られないものがあるような・・・
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-10 22:02:49)
4.この人は「悪い時代の国」を描くのだけど、その悪い時代の中にひそむ若さや可能性を、老いたグラスゴーの街と対比して見ている。うらやましいなどと思ってはいけないが、と作者自身自戒しつつ、どこかでうらやましがっているような。不自由な国の中で自由を求めて戦っている者にのみ、自由は味わえるのではないか、と。老いた国での自由は、二階建てバスでピクニックをしてしまうこと、ただし失業と引き換えだ。バスがグラスゴーとニカラグアをつないでいる。この人は、どこかで起こっている悲惨に常に関心を持ち続けているが、それはまた常に自国との関係において問われているところがいいんだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2009-02-06 12:11:42)(良:1票)
3.《ネタバレ》 うーん、私も見る前にニカラグアの勉強をしておきたかった。
カルラがすごく魅力的だった。ジョージはイギリスに帰って、これからどういう人生を送るのだろうか。
愛する人の、自分には重すぎる現実を見て、結局逃げてしまうなんて、生々しい程人間臭い。。。現実はきれいごとじゃないし、きっと自分もそうするだろう。
ちゃちゃを入れるようで嫌だけど、南米音楽のようにカルラの歌がもう少しフィットしていると良かった。
厳しい映画だけど、イギリスでのバスのシーンとか、この映画のケンローチのユーモアセンスは秀逸。
後からじわじわくる映画だった。相変わらず、ローチ作品のゲイリールイスはいい味だしてる。
Leannán-Sídheさん [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-03-03 02:59:32)
2.《ネタバレ》  我々はたくさん情報を享受しているけれども、真実についてどれだけ知っているのだろうかと考えさせられますね。

 ロバート・カーライルが演じる主人公がニカラグアに行ったのは、おそらくカルラの気を惹くためであって、ロンドンとかに行くのと大して変わらない感覚だったんじゃないかと思います。それが、現地で「真実」を目にすることによって、自分の感覚がいかに文化や歴史、価値観の違いを無視した独善的なものであったのかに気づいたからこそ、カルラから離れ、ニカラグアから離れてしまったんでしょうね。(まあ、米国的思考であれば、そこで離れずに付きまとってちょっかいを出してしまうのでしょうが・・・・)
TMさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-29 21:45:37)
1.《ネタバレ》 ケン・ローチとロバート・カーライルのコンビに惹かれて観た。ビデオのパッケージを見てある程度の覚悟はしていたが、社会派ケン・ローチ監督だけあって想像以上に政治色の濃い難しく重い内容だった。・・・前半は平和なグラスゴーでバスの運転手という一般市民の日常と恋など普通の生活を描き、一転後半では同時刻に起きている内戦状態のニカラグアを対照的に映し出す。誰もが無縁に思っていても現実に起きている過酷な状況を目の当たりにし胸に響く。多くの平和な観客はジョージ目線となり、死と隣接するニカラグアでカルラのことを知れば知るほど溝が深まり別世界の住人となっていくのを体験する。観賞後、我に帰って自分の人生を見つめ直したくなるような作品だ。正直、後半部は少々観るのが辛かった。 それから本作を観るにあたって、ニカラグアについての知識があれば良かったかもしれない。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-22 18:43:41)
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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6114.29%
7571.43%
8114.29%
900.00%
1000.00%

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