39.《ネタバレ》 2006年の映画ですか、、。あの田中麗奈ちゃんが、なっちゃんの面影を残しつつ、すっかり大人っぽくなっておりました。ストーリーは火曜サスペンス調ですが、彼女のフォトジェニックな存在によって最後まで飽きることはなかった。 映画としては、主に「家」が舞台。しかし、全盲者が一人で暮らすことにより目が離せないドラマになるし、そこにアキヒロが潜むことによりサスペンスを生む。 もう一つの舞台として駅のホームがあり、時間、目線、構図をいくつか変えることにより、やはりたくさんのドラマがありました。このあたりこそ、映像化した意義があるのではないだろうか。 そして、公園で歩き出すラストは際立って美しく、実に後味の良い終わり方となっていた。 目の見えない女と闇を抱える男が、暗いところで待ち合わせ、そして二人は明るい未来へ・・・。 観終えてみて、うまい題名だと思った。 【タケノコ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-03-05 23:21:38) (良:1票) |
38.僕のおばあちゃんも目が見えなくて、おばあちゃんと一緒に外に出掛けると廻りの人たちがとても親切にしてくれました。 違う世界に迷い込んだのかと思うほど、本当に親切にしてもらえたので、僕はおばあちゃんと出掛けるのが好きだった。 おばあちゃんはゆっくりとしか歩けなかったので、信号が変わるまでに横断歩道を渡り切れないこともあったけど、一度だってクラクションで追い立てられることはなかった。 おばあちゃんと僕が渡り終えるまで、その場で停止して待っていてくれる。 日本という国には、そういう優しい一面もあるんだということを僕は知っています。 この作品に出てくるような障害者に対する酷い仕打ちが現実の話じゃないことを祈りたい。 作品自体の出来としては、息を潜めて隠れ続けるという部分に違和感を感じた。 目の不自由な人はびっくりするくらいに聴覚が発達しているので、たぶんあんなふうに隠れ続けることは無理だと思う。 あと、話をしている人の方を見ないとか、オルゴールに視線を合わせないというのも可笑しな演出で、音に対する敏感さが欠如しているように感じた。 それでも、物語終盤の展開には感心するしかなくて、フィクションとしてみるなら本当によく出来たシナリオだと思います。 流石にもう1人の目撃者には気が付かなくて、やられたなぁって感じでした。 あと、劇中に登場する喋る時計は僕もプレゼントしたことがあって、嬉しそうに何度もあの無機質な音声を聞いていたおばあちゃんの姿を思い出して、ちょっと泣きそうになりました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-12-16 12:06:44) (良:1票) |
37.悪くはないのだけれど、話の前半にあたる部分が無駄に長い。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-11-05 15:51:34) |
36.《ネタバレ》 ほとんど自己紹介だけで終わっちゃうような前半。退屈な部分が無かったと言えば嘘になりますが、とにかく淡々とした中にも心に訴えかけてくる静かな迫力があって見応え十分。 父との生活。父との死別。父の葬儀。母を呼ぶミチル。目が見えなくなるまでの過程。こういったものを一つ一つ丁寧に見せてくれたおかげで、ミチルへの感情移入はばっちり。アキヒロも同様です。この丁寧さは邦画特有の良さと言えそうです。 とは言え、こーゆースローテンポは、娯楽性に欠ける要因の一つになりかねません。 そこで、時系列を操作し、ミチルと大石アキヒロが同居を始めるシーンを、アキヒロのエピソードの前に挿入することで、緊張感を持続し、中だるみを防いでいます。これはもう構成が上手いのでしょう。 父とミチル。カズエとミチル。ハルミとミチル。アキヒロとミチル。ミチルという類稀なる魅力的なキャラクターが人と関わり合うことで次々と生まれるヒューマンドラマ。心温まるシーンやエピソードの数々。 その一方で、不法侵入直後の、『気付かれるかどうか』という変なスリルを味わえる不思議なサスペンス。真犯人は誰かという火曜サスペンス劇場のようなミステリー。『なにか家にいるみたい。』『彼はどんな人でしたか。』に代表されるドキッとするセリフの数々。 緊張感と感動を巧みに織り交ぜて、ラストは余韻を残すハッピーエンドで締めくくる。これはもう大変味わい深い映画でした。 最後に田中麗奈。かわいい。盲目の演技が神業。 【たきたて】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-03-23 04:16:16) (良:2票) |
35.《ネタバレ》 田中麗奈の演技が、とても良かったです。 本当に見えてないように感じました。 はじめから終わりまで、飽きる事なく楽しめました。 ただ、「暗いところで待ち合わせ」なんてシーンはなく、映画のタイトルは何だったのか。 恋愛映画かと思いましたが、恋愛要素は殆どなかった。原作は違うのかな〜。 |
34.《ネタバレ》 乙一の原作は先に読んでいたが、映画より小説のほうが面白い。 中国人に変わった設定が少ししっくりこない。 一風変わったサスペンスなので、原作を読まずに観ていたらもっとインパクトがあったと思う。 ネタバレの状態だと、サスペンスの醍醐味であるハラハラドキドキ感がどうしてもなくなってしまう。 ただ、田中麗奈は少し臆病な全盲の少女を好演。 『がんばっていきまっしょい』がピークかと思っていたが、この作品はとても良かった。 孤独で閉じられた魂が寄り添ってほのかな温もりが生まれる。 リアリティには欠けるが、ファンタジー的な純愛物語。 事件の真相には拍子抜けする。 女が突然ホームによじ登って走り寄り、男をホームから突き落とすというのがありえない。 男のすぐそばにアキヒロがいたのに。 小説ではあいまいな描写のせいで気にならなかったが、映像でははっきりとした違和感を覚えた。 ミステリーとしては失敗作だが、純愛ものとしては成功している。 それも田中麗奈の存在があってのことで、ラストシーンがとても可憐だった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-01-05 00:51:07) |
33.完璧でしたね 田中麗奈さん。そして程よいスリル感。ストーリーとしてはまるで赤川次郎の小説を読んでいるかのような展開でしたね。繰り返しますが、主人公を勤めた 田中麗奈がよい。でも岸辺一徳の顔から田中麗奈のような子が生まれてくるのかという疑問点だって急浮上。 【3737】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-11-25 21:02:18) (良:1票) |
32.《ネタバレ》 原作を読んでからDVDで鑑賞。 原作と違ってる部分があると、どうしても必然性が気になります。 この映画の原作との大きな違いは主人公の男性がハーフであること。 なぜ監督はこうしたのか。 想像ですが、現場から逃げてしまったことの理由が弱いと感じたのではないでしょうか。ただ、そのおかげでラストシーンは陳腐な感じになったような気がします。 また原作にあったコップの破片、ストーブのメモリのシーンはあった方が良かったと思います。 映画としては悪くないですが、原作ではそれぞれの視点の地の文が要所要所でうまく効いているので、やはり小説の方が楽しめたと思います。 関係ないですが、主人公の中国男性が徳井のヨギータに見えてしまいました。 【ひなりょん】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-09-09 10:18:30) |
31.《ネタバレ》 交通事故で視力を失ったミチルは、最愛の父を亡くし、大きな家に1人で住んでいた。そこへ殺人事件の容疑者として警察に追われる男アキヒロが、身を隠すために忍び込み、2人の奇妙な共同生活が始まる…。静かな映画ですが、ほのぼのして感動します。アキヒロが危険になったミチルをさりげなく助けるシーンが良いです。終盤にちょっとした火曜サスペンス劇場になります。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 14:48:59) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 原作が結構お気に入りだったので鑑賞。セリフがほとんどないという性質上、ふたりの無言の探り合い、微妙な心情の変化、一歩踏み出して次第にお互いを受け入れていく様を文字に代わって映像で表現するのは難しかっただろう。それでも、ふたり一緒にカレーを食べるシーン、ためらうミチルの手をとってアキヒロが外に連れ出すシーンではグッときた。また一ファンとしても、乙一によって非日常のドラマへと見事に昇華させられたありふれた日常の物語を、爽やかで綺麗だけど何処となく繊細な映像で味わうことができたのは嬉しい。多少の粗はあるし演技もくどいところがあるけれど、そこを大目に見て物語に浸る寛容さを持てればそれなりに楽しめる作品だと思う。 【プライドだらけ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-21 01:22:37) (良:1票) |
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29.《ネタバレ》 設定はユニークで魅力的だと思いますよ。殺人事件の重要参考人の男が盲目の一人暮らしの女の家に上がり込む。女は男がいることに気づくが慌てるようなことはせず、さりげなく料理を作ってあげる。男も掃除をしてあげたり、外出のとき女をサポートしてあげる。共に相手を気遣っているところが良いですね。それでいて口を一切きかないところがユニークです。普通なら警察か誰かに相談しますね。相手の事情を察して、話しかけてくるまで待つという女の優しさが素晴らしいです。そういうタイプの女であることが画面から伝わってきます。男も普通は事情を説明しますよね。濡れ衣なのですから。でもそうしない理由があります。キャラが立っているという事。男は中国人のハーフで、日本の社会に溶け込めない。女は盲目になった上に両親を亡くして一人暮らし。共に辛い状況ですね。そんなトラウマを持つ二人が出会って、奇妙な関係ながら心の交流を持つ。淡い恋愛感情もあると思います。人間ドラマとしては深みがあります。 でもサスペンス部分が弱い。最初観客には男が犯人だと思わせるのですが、どうみても犯人には見えない。凶悪でもなく、どちらかというと引き籠り傾向がある。もう少し犯人らしくみせる演出が欲しかった。そして真犯人が分ってからも全然怖くないです。そもそも犯人は何故殺人を犯したのでしょうか?動機を教えてください。恋人の背後には男がいるわけで、そこの割って入って背中を押すなんてことは出来ないでしょう。また男に顔を目撃されるのも確実なのですから、ありえない犯行です。それを電車の運転手が見てないというのもありえません。自分の目の前で突き落されたわけですから。ホームですから減速していた筈です。せめて男か女かくらいの判断はつくでしょう。 不自然な点としては、盲人なのに照明を使っているところ。転落した鍋をダッシュして手で受け止めるのは不可能と思えるところ。犯人の心情が描けていないところ。犯人と二人きりのときに犯人を追いつめるところ。犯人があっさり犯行を認めるところ。女が首を絞められる場面で、妙な映像(女から見た犯人)を挿入するところ。ちなみに「メランザーネ」はイタリア語で茄子。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-09-17 01:52:21) |
28.《ネタバレ》 原作を読んでいなかったらもっと評価は高いです。 良い意味でも悪い意味でも淡々としすぎていた。 あと、チェンボーリンがいつまでたってもしっくりこなくて。。。。。 田中麗奈は良かったのですが。。 もう少し完成度が高ければもっとメディアなどでも評価されたのではないでしょうか。 【urara】さん [DVD(邦画)] 2点(2009-08-13 01:07:22) |
27.原作のイメージを何とか出そうとしている印象を受けました。そつなく出来ていると思います。可もなく不可もなく。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-06-02 00:26:23) |
26.まずアキヒロがハーフである必要は全くない。そして原作の設定を生かしもっと弱々しい風貌を持った男性をキャスティングする必要があった。チェンボーリンは尖り過ぎていて逃げ隠れるというより先に手が出るタイプに見えるのでミスキャスト。もう一人の主役である田中麗奈は盲目の演技は言う事ないけど、“生”というものと対極にあり、全く前を向こうとしないミチルを出せていない点が不満。終盤まで笑顔など全く必要なく(愛想笑いも不必要)、もっともっとけだるいところからの解放が見たかった。そしてこの二人の奇妙な生活のシーンが思いのほか少ないのも残念。もっとニアミスを増やしある程度の緊張感を持続させて欲しかった。原作が素晴らしかっただけに残念な点が目についた映画だった。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-02-06 20:36:07) |
25.ストーリーは面白かった。田中麗奈のゆっくりとした静かな口調も良かった。作品全体を優しい雰囲気で被っている。でも、「他人がいることに気付かない」から「誰かがいるかもしれない」あたりはホラー色を入れたりしてサスペンスを盛り上げてほしかった。湯上りシーンがあるならもうちょっと色っぽくも危なっかしい場面も欲しい。「誰かがいることを確信する」ところまで来ると作品に備わっている優しいオーラが本領を発揮していてなかなかにいい感じなのだが、そこに行くまでで遊んでほしいというか・・実際いろいろ出来そうなある意味おいしい設定なんだし。さらに欲を言えば必死に気配を消す男の滑稽な様をもっとコミカルにして優しいオーラを損なわない程度の笑いも欲しかった。そういったものをあえて抑えているのかもしれないけど、もっとサービス精神に旺盛であってもいいと思う。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-27 18:13:36) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 これは、いい映画ですね。田中麗奈がほんとうにうまい。淡々としたトーンの中に、見事にサスペンスと感動の二本立てを入れ込んだ、名作です。登場人物の心の動きが、とても深く伝わってくる。説明的じゃないからこそ、伝わるものがあるということを、この映画は教えてくれます。ラストの辺りでミチルが「今日は、いい天気ですか?」と聞くところで、涙があふれました。終わり方もくどくなくてよい! あと、犯人の動機に一切触れないところもすばらしいと思いました。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-09-11 11:57:09) (良:2票) |
23.《ネタバレ》 なかなか良かったです。田中麗奈の演技も良かったし、佐藤浩市の憎たらしい上司も良かった。ただミスキャストなのは真犯人役の井川遥...はっきり言って私はこの人、演技ド下手だと思います。チェン・ボーリンさん日本語もっと勉強してください。駅のホームからニョキっと頭が出てきた時は笑えました。 【映画】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-10 17:33:14) |
22.《ネタバレ》 私の好きな淡々系映画。ここでも、田中麗奈の演技力の高さが良くわかる。始めて二人で食事するシーンのセリフなしで心の動きを表す演出はすばらしい。原作とは設定が違うらしいが、アキヒロの孤独な日常が効果的に描かれていたと思う。全体的に静かな映像だけに、井川遥がホームに飛び上がってからの動きがとても印象的だ。評価には関係ないが、ミチルがカズエと喧嘩して、テーブルの食材をぶちまけたあと、孟スピードで階段を駆け上がったのには驚いた・・・はさておき、とても好きな映画だ。 レビューが少ないのが寂しい。 【ブタノケ2】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-29 02:02:21) |
21.《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、映画にはがっかりするだろーなーと思ったのですが、これは予想以上のいい映画でした。(私の体験では面白い原作を読んだ後に映画を見て満足することはほとんど無い) 結構辛口コメントも多いですが、2時間強の時間をまったくだれずに楽しめました。 この映画で一番の発見は田中麗奈です。野暮ったい髪型の盲目の女性役が以外やはまっています。なっちゃんのイメージしかなかったのですが、いい俳優さんなんだなー(失礼)と関心しました。目が印象的な彼女が盲目の役をやったことが成功ですね。 ただ残念なのはもう一人の主人公の男性。原作では人間関係をうまく築けない日本人だったのが、中国人(ハーフだったか?)に変えられた事。これではアキヒロが職場でいじめられたりする事がどうしても人種差別的に見えてしまう。 そうではなくて孤独な状況にいる普通の日本人の男女が、特殊なシチュエーションの中で信頼関係(恋愛関係ではない!)を築くというのがメインなのに台無し。 同時期のこの2人で別の映画も撮られたようで、興行的な意味でもキャスティングなのか。 チェン・ボーリンは日本語を話すのが精一杯という感じで、故郷の母親に電話するシーンでの演技が本来の実力なのでしょう(このシーンでは母国語でしゃべっている)。とにかくどんな地味な役者でもいいから日本人にしてほしかった。いい映画だけに非常に残念。 ただし、映画のラストで二人が近づくシーンがあって、「あっ、もしかしてキスするかも・・・」と思ったのがキスしなかったのでほっとしました。映画でよくある、冒頭シーンで出会った男女が2,3時間しか一緒にいないのに映画ラストではもう恋愛関係になっていてキスシーンで終わるというのは興ざめです。ここは安直な恋愛映画に陥らず安心しました。 田中麗奈の魅力で+1点、キャスティングで-1点という感じです。 【仏向】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-31 12:10:01) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 原作は未読ですが、なんとも脚本がしょぼい。いい年こいたイケメンのオッサンが中国人をいびるな(まぁ、いびりたくもなるような不愉快キャラだが)。ちょっといびられたくらいですぐに殺そうとするな。唐突に現れる考えられないほど凶悪な通行人の『邪魔なんだよ!』には、思わず失笑。突然の盲目探偵レナちゃんっぷりにも失笑。 追われる男が中国人である必要性を感じませんでした。肝心なセリフもかたことだし。 ただ、穏やかな雰囲気はよく、映像ものびやかです。そして、とても素敵なシーンが二つ(鍋とドア)あるんですが、両方とも予告で何度も見ていたので感動ゼロ。 クライマックスの田中麗奈の「うぐぁっ」というブサイクでリアルな苦しみ方は必見(ここだけホラー)。それはともかく田中麗奈は、こういう薄幸美少女の役はとても良い。胸がキュンキュンしました。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-05-09 00:29:31) (笑:1票) |