21.《ネタバレ》 外では上司に媚びへつらい、家ではふんぞり返る人間が小さい旦那。 落ち目の劣等感から、浦井家からの好意に嫌味を吐き捨てる姑。 こりゃあ野江も、おうち帰りたーいってなるわ。 前夫と野江の関係がどうだったか気になるが、この嫁ぎ先に明るい未来はない。 二人が会ったのは春の一度のみ。野江の思いは強くなっていくが、弥一郎はそんなこと知らずに正義のために決心する。 雪が解けて桜が咲いて、静かで希望のある感じの結末だが、どのような裁きが下されたんだろう? 百姓が困っていたのは事実で、正義は弥一郎にあるけど、諏訪の直接の被害者でもない弥一郎の、一方的な理屈での刃傷沙汰。 無罪放免は考えにくく、罪人として打ち首ではなく、名誉の切腹を許された。とかだろうか? 家紋を落とすだけで離婚が成立するような、そんな時代のお話。 …だけど結末を描かない事によって、今の人には今の人なりに希望ある結末を想像して下さい。という事かもしれない。 何人かの方が言ってるけど、結末の歌は良いとして、台詞部分は、削るとかどうにかした方が良かったんじゃ無いかなぁ。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2020-12-08 23:30:21) |
20.《ネタバレ》 まず田中麗奈にはこんな役は似合わない。時代劇慣れしているのか、着物や所作は完璧だけど、もっと元気なイメージ。 全体的には最後だけうまくまとめた感じで、途中ぐだぐだと長すぎる。 こういう映画の、良い人礼賛の功罪はいまに始まったことではないけれど、実家や富司純子が良い家庭で、嫁ぎ先が極悪姑とか、はっきりしすぎ。んで、愚痴も言わず真面目にやっていれば、こんな良いことがありますよ〜と言いたいんだろう。それにしちゃ、登場人物の描き方が浅いよね。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2020-10-09 17:45:59) |
19.《ネタバレ》 藤沢周平原作の映画の中では、一番好きな映画。 田中麗奈のどこかケロッとした佇まいのおかげで、 嫁ぎ先での苦労も、そんなに重苦しくなく見ていられる。 あえて、これからのハッピーエンドへの予兆だけで終わってるのもいい。 見終わった後に心が温かくなる、そんな映画でした。 それぞれの母親がまた魅力的。 【クロリン】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-02-23 23:07:21) |
【へまち】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-11-30 18:47:33) |
【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-09 21:11:01) |
16.細かい描写はさすが、原作もよいから、静かな物語でありながら行間にいろんなことを読ませてくれ、楽しませてくれる。脇役もしっかり固まっているのですばらしい作品になりました。こちらの2番煎じになるでしょうか、「花のあと」よりはずっとよかったです。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-09-09 10:28:13) |
15.台詞は説明台詞ばかり、登場人物の人格造型は実に浅く、見所がどこにあるのか分かりませんでした。それと、終始「ただ明るくするだけ」の照明の雑さが気になりました。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2013-04-28 04:41:11) (良:1票) |
14.私の好きな"剣豪武士がお上に正義の刃を剥く+純愛"のお話。いい。実に良かった。セリフも少なくて絵も綺麗。ただ最後の一青窈の歌は× 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-04-15 03:13:30) |
13.《ネタバレ》 田中麗奈はカワイイし基本的に表情が明るいので悲しみがないだよね。だから役的にちょっと厳しい感じが。東山は所作はキレがあっていいんだけど、顔がいかにもって感じがしてかえって時代劇向きじゃないような。で、悪役達の描き方が3流のTVドラマ的。原作未読ですが、あの家を追い出される所はバカ息子に苦労する嫁に対する、義母の優しさみたいなのが感じられて、中々よかったかなと。 |
12.一応ラブストーリーということになるんだろうけど、 舞台が江戸時代ということで、ひと山いくらの、安っぽい恋愛劇でないところが良かった。 映像が美しい、演出もいい。山桜の小道具もなかなかうまく使われ、 予想外の奥深い、そして奥ゆかしい作品に仕上がっていた。 東山は顔立ちも立ち振る舞いも、いかにも昔のお侍さんといった感じがいい。 ヒロインの女の子は・・・・・・かなり現代的な顔つきをしていて、これはキャスティングで減点。 邦画としては、総体的に及第点以上の出来映えの作品だと思う。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-07-30 04:57:20) |
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11.静かな映画だなぁなんて思ってましたが、ラスト、麗奈ちゃん演じる女性の気持ちの高ぶりと一緒に一青窈の音楽で盛り上がり、実に爽やかな映画でした。淡々と描かれてますが、内容はかなり閉塞感ある話。どんなラストになるだろうと思っていたら、富司純子の登場で画面に、一気に光が指します。この二人の男女の恋の行方ははっきり描かれてませんが、とても幸福な映画です。藤沢周平さんは良いですねぇ。彼の映画化された作品の中では有名な「蝉しぐれ」がちょっとマンガちっくで、自分的には「隠し剣」が好きなんですが、この作品も小品ながら、中々の佳作。麗奈ちゃんがとても綺麗でした。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-05-10 23:52:13) (良:1票) |
10.邦画らしい演出、雰囲気ですね。嫌いではないです。東山の心境の描写がもっと丁寧だとより感情移入できたかと思います。 【noji】さん [地上波(邦画)] 5点(2010-05-09 10:11:43) |
9. 雰囲気のある映画だなー、と思って見ていたら雰囲気だけで終わったという感じです。今考えれば、撮影の仕方、編集方法もなんとなく見せよう見せようという感じがしていて不自然な部分があります。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-11-28 21:44:43) |
8.無駄のないスリムな作品と言いましょうか、あっと言う間に終わってしまう感じでした。 もう少し何かあるのかと思いましたけど、すんなりと話が進むのが逆に斬新です。 台詞も極端に少ないですし、表情や仕草で読み取るしかない感じですけど、切なさがしみじみと伝わってきて涙が零れました。 どうしても主題歌と作品が合ってない様な気がして、ラストには違和感を感じましたけど、いい作品だったことは間違いないと思います。 無駄に描き過ぎないところが好みでした。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-09 10:20:10) |
7.《ネタバレ》 勧善懲悪を貫いてほしかったです。エンドロールが終わった後にでも 二人仲良く桜をみるシーンでもあれば点数もまた数点アップするだろうに。 惜しい。牢獄の身にあっても家は結構裕福な生活を送っているようで その辺は、勉強不足ですがそんなものなんでしょうか 【K2N2M2】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-03-22 15:22:02) |
6.《ネタバレ》 レビューの点数が高かったので期待したのですが、何というか…テンポが悪いというか、否、テンポがゆっくりなのはいいのですが、歯切れが悪くてストレスを感じました。 東山紀之さんは、かつらが似合ういい役者ですが、セリフがほとんどなく、もったいない気がしました。 どうして普通に作ってくれないのでしょう? 絵だけで見せようとするところに無理があります。 主人公二人の接点もファーストシーンだけなので、それだけで二人の愛を最後まで押し切ってしまうのは感情移入しづらいです。桜の効果があまり感じられません。回想を使ってでも、二人のシーンを増やすべきではないでしょうか。 一青窈の主題歌はなかなかマッチしていたようだけど、語りの部分だけはカットすべき、エンドロール直前、いきなり現代語のセリフが聞こえた時は正直ひいてしまいました。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-02-02 10:46:37) |
5.《ネタバレ》 作品的には、叙情的で最後まで飽きさせずに見ることができました。ただ、田中麗奈や壇ふみは時代劇向きの顔ではないような気がします。なんか私的にフィットしませんでしたさすがに元祖しょうゆ顔の東山君の髷姿は、りりしいですね。最後の終わり方ですが、これは賛否両論あるんだけど、もっとひっぱってくれてもよかったんじゃないかな。すこし消化不良です。あの永嶋瑛子と高橋長英の姑夫婦の憎らしいこと。私は、女教師以来の永嶋瑛子ファンです。 【ジブラルタの星】さん [レーザーディスク(邦画)] 7点(2009-01-20 16:19:54) |
4.《ネタバレ》 数ある藤沢作品の中で最も好きな『山桜』が映画化された。 野江の雰囲気がどうも田中麗奈ではないような気もする (彼女なら、ちゃきちゃきのおきゃんな町娘のイメージ)。 手塚弥一郎はというと、原作には「男にしては優しすぎる目元」とあるので 若い時の中村雅俊などぴたりだったんじゃないかと思う。 とはいえ、予想外に東山紀之はよかった。 寡黙で正義に篤く侠気のある役どころがはまっていた。 今後が非常に楽しみだ。 食事時の礼儀作法・季節感を楽しむ気持ちのゆとりの有無で、 家格あるいは人格の違いを表していたり、 大目付に出頭する手塚と米倉(この人も正義の人であった)の視線だけのやり取り、 静かに逼塞していた手塚の母堂が、野江が来るようになり扉を開け放したり、と そこかしこに隠してある旨み、みたいな物を探すのも楽しかった。 冨司純子はさすが。画面に登場するだけで暗がりに明るい光が差すかのようだった。 それも、野江が訪ねてきた時はちょっとやつれている感じであったが、 次にはふっくらしたと母性が表れていた。 全体としてよかったが、一青ようの歌は私にはちょっと合わなかった。 【バッハバッハバッハ】さん [DVD(吹替)] 8点(2009-01-14 17:53:52) (良:2票) |
3.なかなか渋くて良かったです!最後はもらい泣きしちゃいました(涙)..もっと点数をあげても良かったんだけど..後から冷静に考えると..何であんなに良識のある厳格な父が、野江を磯村なんかに嫁がせたのか?..諏訪の取り巻きや家老達の演技&演出がコテコテでクサイし..予算の関係だろうけど、農民の貧困さ、悲惨さが描き足りていない(一家族しか出てこない)、等々..気に入らないところがちらほら、減点対象に..ただ!それ以外の細かいところに配慮した演出は見事! 映画としての評価で言えば、一連の藤沢周平原作 「蝉しぐれ」 「隠し剣」 「武士の一分」 なんかより、遙かに良作です!(「たそがれ清兵衛」 には及ばないけどね..) 私的には、この脚本で、山田洋次監督 や 李相日監督 あたりが撮った 「山桜」 を観てみたかったかな... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-12-26 15:47:40) |
2.《ネタバレ》 藤沢周平の短編小説から。江戸後期は北の小国、海坂の地。野江は、最初の夫に病で先立たれ、次に嫁いだ先にも居場所がない。実家に帰って叔母の墓参の山道で一本の山桜に出会う。背伸びしても高くて取れないその枝をふと折って差し出してくれた武士は、嫁ぐ前に縁談を申し込まれた相手だった・・という話。 磯村野江に田中麗奈、手塚弥一郎に東山紀之。うーん、藤沢作品にこの2人は適役なのかな?と思って観てましたが、どちらも線の細い顔立ちで、和服には合ってました。言葉少なに目で語るシーンが多いのが、良かったんじゃないですかね^^ 藤沢作品は、剣達だけど普段は地味で目立たず寡黙で実直な下層武士が主人公というのが多いです。逼迫した財政を新田開墾と年貢増で乗り切ろうとする藩、食うものも食えない農民。昼行灯のように見られていた中間管理職的なキャラがその間で苦悩し、やがて最後の選択として悪政に一刺しする。現代でも通ずる庶民派ヒーローが描かれます。 この作品は女性が主人公でヒーロー役は手塚弥一郎が担っているんですが、ヒロインも押し殺した感情を小さいながらに爆発させ、小さな幸せを掴もうと前に進むという事でどこか似たものキャラになっています。 でも嘆願で切腹を免れたとしても・・と劇中でも語られる通りに、手塚弥一郎がやはり罪人には変わらないとすれば、その妻になるというのは3度目も幸薄いままでは?年貢を元に戻しても財政問題は未解決のままでは?等々ありますが・・ 利権を使って私腹を肥やしているのも、庶民に対する税金は上がる一方で片や金持ちや大企業を優遇しているというのもまさに現代と同じですね^^; そういえば、藤沢周平ゆかりの地・山形ではいち早い上映開始だそうでw 【尻軽娘♪】さん [試写会(邦画)] 6点(2008-05-17 23:01:36) (良:1票) |