65.《ネタバレ》 大嵐のオープニングや閑散としたサイン会の雰囲気など、さびれた雰囲気で語る作風はなかなかです。そして、うさん臭さ全開の支配人(サミュエル・L・ジャクソン)とのやり取りや56人が自然死したという部屋の説明なども面白く、1408号室に到着する頃には観客側の緊張感は最高潮に達しています。 結果的にほとんどのシーンがエンズリン(ジョン・キューザック)の一人芝居だったにも関わらず、静と動のバランスに優れているためストーリーの完成度は高めです。エンズリンが独り言をいってる側から急にカーペンターズが流れたり、窓に指が挟まる演出もお決まりとはいえ非常に面白い。また、飽きさせないギリギリのラインで思い出したかのように幸せだった当時の家族団らんシーンが差し込まれたりしますが、娘ケイティ(ジャスミン・ジェシカ・アンソニー)の人選も素晴らしく、多くを語らずとも病気で亡くなってしまったことが暗に理解できるようになっています。 これら序盤の素晴らしい流れに反して物語が動き出す中盤以降がどうにも退屈します。部屋の温度が上がる件や窓の外を歩くシーンなどは面白いものの、妙に間延び感を感じてしまいます。観客の気持ちとは裏腹に部屋の現象自体はどんどんエスカレートし、水が溢れたり壁が壊れたり、氷点下のシーンなどはもうほとんどドリフのコント状態、さすがにちょっとやり過ぎではないかと感じてしまうほどです。 後のストーリー展開に不安を覚えるほどカオスに陥るものの、基本的にこの1408号室という部屋は本人の感情を揺さぶることしかやっておらず、高齢の父、娘の喪失、妻との不和など上手に攻撃します。ぶっちゃけ、家族や子供を使って精神的に追い詰めるやり方はかなりの反則技だとは思いますが、実際これが一番効くんですよね。(首吊りロープや墓穴も素晴らしい) 現実的な決着を見せるラストはなんともアメリカ的ですが、支配人から貰った酒の伏線も上手く消費しますし、あれはあれで正解だったと思います。さらにラストカットで子供の声を出してくれたことも含め、幻想的なストーリーからよくリアル路線に戻してくれたもんだと関心しました。個人的にはあのテープレコーダーのおかげで作品の質がワンランク上がったと感じます。他人にはあまり勧めませんが個人的には非常に好きな作品。ちょっと甘めの8ドクロで。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-09-15 17:24:24) |
64.《ネタバレ》 ほぼ主人公役のジョン・キューザックの一人芝居を見るような映画。 超常現象を信じない主人公が、この部屋に泊まることでついに霊の存在を信じるようになる、というシンプルな内容。 最初は怖くて面白かったのですが、超常現象がどんどん激しくなっていき、ホラーというより脱出ゲームのようになってしまい、なんとなく釈然としませんでした。。 主人公は結果的に幸せになれたので、泊まって正解だったということかな? 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-09-07 08:52:57) |
63.《ネタバレ》 この映画はそれほどホラーではない 例えるならジュマンジを見てる時のあの感じを思い出した 信じてないけどでっち上げの霊能商法でお金稼いでますねんって今のご時世タイムリーだ 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-08-28 11:20:42) |
62.《ネタバレ》 説明のない理不尽な恐怖現象に、ひたすら続く主人公の家族愛と内省。 典型的キング小説のシチュエーションですが、しかしこれ原作は10ページ程度の超短編。 映画用に大幅に引き延ばされたシナリオにも関わらずキング感があるのはすごいな、と思います。 ほぼキューザックの一人芝居を楽しむ映画ですが、ここまでワンマンショーだと役者的にもやりがいあって楽しかったでしょうね。 さて、ハッピーエンドかバッドエンドかで世間で解釈が分かれているラストシーンですが私はハッピーエンドだと思います。 なぜなら、支配人がわざわざ「よくやった」と意味深な事を言うシーンがあるから。 「よくやった」と褒めておいてバッドエンドじゃあまりにも無体すぎるでしょ… つか、わざわざどちらにでも解釈できるラストになってるわけですから、どう考えるかは観客次第。 だったらハッピーエンドの方がいいかな、と単に思ってるだけですが。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-08-26 20:04:03) (良:2票) |
61.主人公を攻め苛ませるのがメインで、それを見されられてるこっちは怖くはない。怖くないんだよぉぉぉ。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-08-23 02:21:11) |
60.《ネタバレ》 今まで観たスティーブンキング原作の映画の中で一番面白くなかった。。 今までたくさんの人がその部屋で死んだりおかしくなったりってことで、結局あの部屋はなんでそんな風になったのかが分からない。 また、主人公が部屋に入って少し異常現象が起きるところまでは良かったけど、後半の海になったり冷凍庫みたいになったりってのはやり過ぎ。 どこまでが主人公の見ている幻覚なのかもよく分からないし、なんだかすぐに忘れそうな映画でした。 【まっつん】さん [DVD(字幕)] 4点(2020-04-14 05:33:19) |
59.《ネタバレ》 このホラーは好きです。 血なまぐさくないし、結局1人も死なないし。 ホテル側も、これで心置きなく廃室にできるし。 ホラー映画の怖さとしては、「シャイニング」や「リング」を10ドクロとして、これは4ドクロぐらい。 最後は、夫婦が寄りを戻して、まずまずのハッピーエンドでした。 ラストで、カセットテープの死んだ娘の声を聞いて、妻が驚いていましたね。 してみると、両親の寄りを戻すために、現世に一時戻ってきたのでしょうか。 それにしても、支配人に「この部屋で56人も死んでいるのだから、泊まるのは止めておけ」と言われた時点で、例え仕事であっても私なら泊まりません。 というか、例え隣の部屋でもイヤです。 怖いですよ。 |
58.後半色々とやり過ぎな所がマイナス。お化け屋敷に入ったのに、ジェットコースターに乗せられていたとという感じ。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-07-08 07:35:39) |
57.《ネタバレ》 ホラー映画の常套手段として、人が死ぬことは非常に大切。 ほらこんなにやばいんだよ。ということが一目瞭然になるからだ。 でもってこの映画は一人芝居なのでそれが出来ない、 ホラーの巨匠キング先生の偉大なる挑戦というわけだろう。 つまり一人しか死ぬ人がいないので、まさか開始1時間持たず死ぬわけではないだろう。(『サイコ』の例はおいときます。) と高を括ってみることができるわけで、この時点で構造上の不利益は免れない。 この挑戦に対して、この映画はとにかく不合理、理不尽の、いやらしいで攻め続けてくる。 いやはや、怖かった。一人である分感情移入がしやすく、 キャラ説明が要らない分、ホラーの割には心理描写ができており、 キャストが要らない分それなりの役者を準備できる。 構造上の不利を見事に利点に変えたこの作品。 安易なホラーが増え続ける昨今においては一見の価値アリ。 しかし、5点。 【病気の犬】さん [DVD(字幕)] 5点(2016-05-20 19:11:40) |
56.普通に怖かったし、ビビった。 映像も、音響もすごかった。 一般的に思い浮かべられる「ホラー映画」というより、もっと厚みというか深みがあった。 こういう映画って、ヒトに勧めるときが難しいですね。 「怖いから観てみ」とか言ったりしたら、期待値を上げちゃうし。 【プラネット】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-01-31 00:11:45) |
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55.《ネタバレ》 ホテルの支配人オリン(サミュエル・L・ジャクソン)が実に良い。何が良いって、前半に出てきたら、後半には一瞬しか出てこないのが良い。同じキング原作『シャイニング』の料理人ハロランのようなことにならなくって、ホッとした。 【伊達邦彦】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-07-10 01:50:56) |
54.《ネタバレ》 仕事で曰くつきの部屋にばかり泊まる、って流れは なんかどっかで見たような? でも事件に巻き込まれるまでがわかりやすくなっていてこれで良いと思います。 後半以降、なんでもありになっていくので賛否分かれそう。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-03-02 23:02:23) |
53.《ネタバレ》 まだ何も生じていない段階で動くカメラが、何者かの視点であるかのようで、恐ろしい。やがてこれでもかとホラー攻撃が極端なものに成長(荒唐無稽化)していくとかえって醒めてしまう。そして結局この部屋から出られない(自分という檻からは出られない)としたら、それこそが最も恐ろしいのであり、作中触れられる「カフカ的」という形容詞にそのとき真に相応しいものとなる筈だった。残念賞。だが、「カフカ的」であろうとした点においては志を感じる。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-28 21:51:41) |
52.《ネタバレ》 (新作映画につきネタバレご注意ください。以下私的解釈です。) 『泊まると死ぬ』いわくつきの部屋、1408号室の取材をしたいオカルトライターとホテル支配人のやり取り。ここが序盤の見せ場であり、また物語を理解する上でのポイントと感じました。なんとか宿泊を思い留まらせたい支配人。おぞましい死に方をした者たちのスクラップまで見せて、主人公を脅しにかかります。でも違和感がある。支配人の「これ以上犠牲者を出したくない」は、果たして本心か。オカルトでメシを食っている相手を怖がらせるのは、取材意欲に油を注ぐようなもの。それにダメと言われる事ほどしてみたいのが人間の性です。ワイロ(高級酒)の提供も見え透いている。もし本当に彼を救いたいなら、嘘をついてダミーの部屋にでも宿泊させればいい。(1408号室と同じ間取りの部屋もある。)どうも支配人は、彼を巧妙に宿泊へ誘導しているように見えます。そうだとすると辻褄が合う。主人公の元に届いた1枚のハガキ。好奇心旺盛な作家をおびき寄せる撒き餌。人間心理を理解している者の仕業です。そして手馴れている。最大の謎は何故56人も死んだのかということ。死ぬと分っている客を泊め続けてきたのは、“生け贄”が必要だったと考えれば納得。火事が原因でホテルが廃業に追い込まれたところを見ると、1408号室の存在がホテル自体を支えていたのかも。でなきゃ、どんな理由であれ次々と客が死ぬようなホテルが流行るわけがない。誘客を約束する代わりに貢物を要求する福の神、いや死神があの部屋だと思いました。遂に部屋を抹殺した主人公。そのときの支配人の達観したような表情!最期の台詞「上出来だ」がトドメです。支配人が負ってきた役目とその想いに届くと物語は深くなります。1408号室は無間地獄。人生が辛くなってチェックアウトしたくなったら、もうあの部屋に入室しているのかもしれない。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-25 12:11:48) (良:2票) |
51.単純なストーリーに登場人物が少ないということで、冒頭の五分ぐらい観ただけで、 誰もが作品の中にすぐに入り込めるであろう、とてもわかりやすいホラー映画。 映像とともに心理面での恐怖を与えていく演出は、お化け屋敷映画とは一線を画してます。 ただ結局は精神世界のほうばかりに占められちゃって、後半以降の展開は個人的には辛かった。 何も考えずに鑑賞できるという点では、普通に楽しめる映画だとは思うけど・・・。 【MAHITO】さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2012-01-17 20:30:03) |
50.思ったより普通のホラー映画。過度な期待はしない方がいいかもしれないです。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-31 23:10:15) |
49.ほとんど出ずっぱりの1人芝居ですが、ホラーというか、コメディというか、ドリフのコント的な良さがあります。で?なんだったんだ?というのは抜きにしてもなかなかの良作に思います。 【たかちゃん】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-05-12 06:33:31) |
48.《ネタバレ》 ミュータントと呼ばれる特殊能力を持った人物がたくさん出てくるが、それぞれのキャラクターとその特技を覚えきれなかったため、ストーリに集中できなかった。予め登場人物の予習をしてから観ることをお勧めします。 【たこちゅう】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-08 23:40:15) |
【TAKI】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-13 17:53:02) |
46.《ネタバレ》 初のブルーレイ鑑賞だったせいもあるのか、映像が怖すぎだ。自分も幽霊はまったく信じてないタイプなのだが、ビルの窓から隣の部屋へ行けない場面は観ていて足がすくんでしまった。ジョン・キューザックも怪演だし、結末が単なる夢落ちでなくて良かった。ホラー映画殆ど観ない自分にとって(あまり怖くないので)、怖いと思ったのは「リング」か「-less」かこの作品かな。って実は怖がりか、わては。 【カボキ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-01-29 02:03:06) |