捕らえられた伍長のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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捕らえられた伍長

[トラエラレタゴチョウ]
(捕えられた伍長)
LE CAPORAL EPINGLE
1961年上映時間:105分
平均点:10.00 / 10(Review 1人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2008-12-12)【青観】さん
タイトル情報更新(2009-07-13)【マーク・ハント】さん
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監督ジャン・ルノワール
キャストジャン=ピエール・カッセル(男優)フランク伍長
クロード・ブラッスール(男優)
クロード・リッシュ(男優)
ジャン・カルメ(男優)
脚本ジャン・ルノワール
音楽ジョセフ・コズマ
撮影ジョルジュ・ルクレール
配給ケイブルホーグ
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【クチコミ・感想】

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1.アンドレ・バザンがもしこの映画を見ることが出来ていたならば、『小間使いの日記』以上に「悲劇と喜劇の結合」を達成した作品と評したのではないか。
悲喜劇が目まぐるしく交錯する様においては、ルノワール作品の中でも随一と思われる。

葬列に紛れて逃走するシークエンスでは、逃げおおせる者と警察に連行されるものが同一ショット内で交差する。
あるいは、歯科医での絶叫。懲罰のあひる歩き。農家からの脱走失敗。どれもこれも悲惨の中の滑稽味に笑いを誘われずにいられない。

開いたドアの奥で、伍長(ジャン=ピエール・カッセル)と歯科医の助手のドイツ娘とが交わす抱擁とキスのシンプルな描写がいとおしい。
ラスト近く、国境そばの小作農の男女が伍長らに見せる気持ちよい応対と表情も忘れ難い。
フランス贔屓の酔っ払いも、農家の主も、敵対する収容所看守に到るまで人間的魅力に満ちているところがルノワールならではの人間主義といえる。

『大いなる幻影』で賞賛された観念性にも囚われることなく、ひたすら人間本意に、俳優の魅力をありのまま写し撮ることが第一義として貫かれている。
そのための必然的な長廻し。ここぞのクロースアップ。民主的パン・フォーカス。
手段としての技法が映画の中で活きてくる。

ユーカラさん [ビデオ(字幕)] 10点(2010-11-20 17:13:01)
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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 10.00点
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100.00%
200.00%
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400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
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