14.《ネタバレ》 コメディなんだから細かいことは気にしちゃいけないんだろうけど、子供は大丈夫なんだろうかと心配で仕方なかった。 それでも、こういう生き方には共感するし、登場人物がそれぞれいい人で好感が持てました。 ストーリーはあるようなないようなシュールな展開だったけど、仲里依紗の魅力で押し切った感じですね。 何が粋で、何が粋じゃないのか、最後までよくわからなかったけど、面白かったです。 あと、タクシー料金を踏み倒すのかと思ったら、大家さんから借りて払ったようだし、その借りたお金も最後に返してたし、そういった律義さには感心した。 でも、お店がそんなに儲かってたようには思えないんだけどね。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-22 21:51:36) |
13.雲の流れを追うように生き、状況が悪けりゃ昼寝、風向き変わったらドーンと・・・。こういう生き方を粋と思うかどうかで評価は違ってくるだろうと思うが、私にとっては興味深いし好き。都心の真ん中に取り残された長屋と登場人物たち、いずれもおもしろい。大きなおなかを抱えた主人公仲里依紗の熱演が光る。終盤のドタバタがややひっかかるが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-23 02:40:15) |
12.ぼくは好きな映画。 この監督は役者さんを生かすのがうまいんだろうな、と思う。 仲里依紗が生き生きしていて、おもしろい。 実家が田舎で、都会のドライな関係に憧れていたが、いざ年を取ってアパート暮らししていると、彩りに欠けてつまらない。そんな僕には共感できる、楽しい映画。 いいか悪いかわからないけど、自分も仕事中とかよく風待ちしていたことに気付いた。 いまは合理主義な上司だもんで、なかなか風待ちさせてくれないが、自分の中の美意識が確認できてよかった。あくせく働いても結果を出せないタイプの人間であることも理解した。 上司はうまくかわして風待ちしよう。ありがとうハラコレ。 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-25 16:39:50) |
11.石井裕也監督の大ファンではありますが、この映画で提示される「粋」には共感することができませんでしたし、理解できません。他人にさんざっぱら迷惑をかけ、解決しなければいけない問題のほんの一切れを握りつぶして「粋だねぇ~」だなんて、とんでもない。勘弁していただきたい。 【カニばさみ】さん [映画館(邦画)] 3点(2013-08-15 12:10:52) |
10.状況としては切羽詰ってはいるのだが、気持ちで乗り切ろうとする娘を描いて、『川の 底からこんにちは』の流れを汲んではいる。あちらが中小企業という場だったのに対し、こちらは長屋が舞台。社会に対して攻める立場の企業と、社会から守る立場の長屋の違いか、どうも切れ味が悪い。「いい風吹いたら、そのときドーンと」と風待ちの姿勢を基本態度にしている。そもそも、この長屋世界を持ってきたのがパロディなのか、本気なのか、はっきりしない。福島の災厄で「地域の結びつき」が破壊されることの傷ましさを私たちが痛感していたときだから、ここで長屋ユートピアを夢想したい気持ちになるのは分かるけど、もう私たちは長屋暮らしの鬱陶しさも十分知っており、何も地下に不発弾はなくても、最初のアパートで引越してきたばかりの隣人のように警戒感抜きの態度は取れなくなっている。ラストで何もない福島に行くのは、もうそういうものが非現実的なユートピアになってしまっているってことの確認なのか。ここらへん、マジかパロディかよく分からないんだ。タクシー料金踏み倒す女が、粋だ粋だって言ってるおかしさを笑えばいいのか。石橋凌の店で男二人が陰気にカウンターに立ってる図と、子ども時代のヒロイン(大野百花嬢)はよかった。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-08-15 09:34:34) |
9.《ネタバレ》 笑えない。気持ち良くない。粋じゃない。 ムスっとした顔で「粋」だなんだ言って、おせっかいしまくりなこの妊婦に魅力を全然感じられないんだよな。 「どーんと構える」「なんとかなる」「迷惑かけあっていけばいいじゃん」っていうスタンスはいいんだけど、いちいちメッセージを口に出す上、押しつけがましいのが気になる。他の登場人物も、なんか不自然だし、愛嬌ないし、騒々しいし、観ていてひたすら疲れる・・・。長屋暮らしの人々を描くなら、もっと多彩で「粋」なキャラクターを出すべきだった。 本作は女版寅さんでも目指してたのかもしれないけど…。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 4点(2012-07-29 02:20:55) |
8.気風の良い女の子が我が身の不自由を省みず奮闘し、吹き溜まりの人々に元気を与え小さな問題を一つ一つクリアしていく。「粋」という言葉を連発しながら・・・ と、まあ脚本段階でエピソードは結構面白そうだっただろうが映画にするには+αが無いと成り立たない、TVドラマ程度の話になってしまったのが残念。 それでも「OK!」と言うまでの間や、脇役キャラの立て方、子役の演技などには十分見所がある。 総合的な評価は上がらないだろうが、それでもまだまだ若い才能、定期的に自分のやりたいように作品を発表してほしいものだ。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-07-06 09:49:38) |
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7.なかなか良かったです。セリフが面白かった。スペースバトルシップヤマトをグダグダしながら見た後にこれを見たので、映画ってお金かければいいもんじゃないと改めて思いました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-07-02 22:09:19) |
6.《ネタバレ》 ポーーンと突き抜ける感が無かったんですよね 結局 ●まれて来ずで終わったし。 エンドロールの後に期待してみたのだが何にも無かったし。寸止めしちゃて さあ大変。 その辺、評価高いものと比べてしまうのもどうかと思うのですが、川の底から満島ひかりでは 中の下というそのテーマに反して意外や突き抜け、上の中と言ってしまえるほど面白かったのに対して、残念ながら こちら 《ハラがコレなんで 》 中の下という評価ほどにしか感じられませんでしたね バックに流れる音楽がまたさっぱり合っていなかった。それに加え〝粋だね~~〟 という江戸っ子ながらの台詞は良くても〝オッケー、オッケー〟と多発する外来語に安っぽささえ感じてしまった。 しかし、それでも仲さんは 頑張ってた 踏ん張ってた 気張ってた。 がに股ペンギン歩きが様になってた 大変良く出来ていました でもさ、残念ながら、他がもう一歩という感じであれだった。 【3737】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-06-18 22:11:46) (良:1票) |
5.『川の底からこんにちは』が面白かったので、石井監督×仲里依紗の化学反応に期待していたのだが、思ったほどではなかった。全体的に暗くてテンションが下がるんだよね。仲さんの妙な演技は面白いのだが、キャラクター自体がうざいのであまり感情移入できず。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-05-21 07:09:48) |
4.好き勝手に生きるのと、「いき」な生き方とは違うと思うんだが、主人公の原光子(仲里依紗)は、自分の生き方が「いき」だと勘違いしているんだろうなぁ。生き方に共感できないために評価は低くなる。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-05-08 17:48:50) |
3.《ネタバレ》 光子が粋なのかどうかを客観的に判断しようとすれば、そりゃとてもじゃないけれど粋とは言い難い訳ですよ。単に無理してるばかりで。どちらかと言えばみっともない。アメリカから逃げ帰ったような状態で、だけど両親にはまだアメリカに居るように思わせてたり、臨月になっても何らかのヴィジョンがある訳でもなく貧乏長屋に逃げる事になったり、自分の生活もロクに確立できてない状態で何が粋か、っていう。んでも、それでいいんじゃない?って思うんですよね。ボロボロになって明日をも知れない状態になっても光子なりの粋を通そうとする姿勢、自分の事はさて置いてでも、他人の事を気遣ってみせようとする姿勢、そういう光子をただのウザいキャラで片付けてしまうようであるならば、それはそれでなんか悲しいじゃん。光子自身はちっとも粋でなくたって、光子が示し続けるベクトルってのは粋なんですよ。ただでさえ人と人との隔たりが大きくなって、だけど助け合いが必要になっているような世の中で、物事を傍観して批判したり冷笑したりしてるよりは、多少無理だったり、おせっかいだったりしても人と関わってた方がよっぽどマシなんじゃないかっていう。仲里依紗が色気を無視した演技で突っ走る光子のその揺るぎのない真っ直ぐっぷりは、いっそ清々しさすら感じるのでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-04-02 14:46:51) |
2.これってさぁ、粋でもなんでもないよね。でも、ひたすら自分の思っている「粋」を追求しているバカ映画ではあるんだよね。だから、くだらないのだけど、そこに滑稽さがあるんだと思うんだよね。海外だとこの手の映画を作る監督って多いのだけど、日本人にはこういった映画は中々居なくて残念だな、と思っていたのだけど、この映画を見たらこういう映画を作れる日本人が居るんだとちょっと嬉しくなりました。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-22 22:10:34) |
1.《ネタバレ》 この監督のシナリオには、作品全体を規定するキーワードが台詞として頻出するようだ。「川の底から~」では「中の下」だった。本作では「粋(いき)」がそれにあたる。そう、江戸っ子が「粋だねぇ~」と口にするあの「粋」である。登場人物たちはみな貧乏だったり不幸を背負っていたりで、時代から取り残されたような長屋に住んでいる。そこに、妊娠9ヶ月の主人公・光子が15年ぶりに戻ってきて、彼らの暮らしを「粋かどうか」という価値観で牽引して行くストーリー。光子のお腹の子の父親はカリフォルニアにいる黒人男性らしく、すでに関係が切れている。最も不幸なはずの彼女が他人の不幸に共感し粋に接する。「粋」とは精神的なカッコ良さなんだけど、それは貧富に関わりなくと言うより、貧乏で苦しい時こそ前向きなエネルギーとして「粋」を発揮しようという、解かりやすいメッセージだった。これは「川の底から~」でも感じたことだけど、状況が逼迫していても「とりあえず」と言って問題を棚上げにして、精神論で突破を図る。そこに勢いはあるけど、理屈がありません。それで観る側を説得できるかどうかが肝なんですが、本作はその部分で「川の底から~」に及ばなかった。光子が超然と「粋」を貫けるのは、幼少時に接した長屋の大家さんの影響だと思うが、彼女の成長過程がごっそり抜けているので説得力が乏しいんだと思います。物語の中で成長するような構成の方が良かったという感想です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-12-01 17:50:47) (良:1票) |