1.《ネタバレ》 非常に貴重なビデオを発見できたことに、まず興奮。
まだ観ぬピエル・パオロ・パゾリーニ作品を観ることができただけでも嬉しい。
おまけにジャン=リュック・ゴダールやベルナルド・ベルトルッチの名まで連なっているオムニバス。
自然と期待は膨らむ。
内容としては、実に時代性が強く、正直、今観ても置いてきぼり(?)にされる。
ベトナム戦争や学生運動などのテーマが主で、特に興味はわかなかった。
しかし、その時代ならではのパワーと躍動感も感じることができた。
面白いのは、ビッグネームが並ぶ中で、一番普通に楽しめたのはカルロ・リッツァーニの短編だったことだ。
既に名を馳せた監督は、こういったオムニバスでは実験的なものをつくる傾向が強い気がする。
そうなると、観ているものは、これまた置いてきぼりをくらう。
他の4人の監督よりも、日本ではマイナーなカルロ・リッツァーニの方が、堅実で楽しめる短編を作る。
そういったことを感じたオムニバスでもあった。
それにしても、久しぶりにパゾリーニ作品でのニネット・ダヴォリを観た!
相変わらずピョンピョンと飛び跳ねていた。
彼に会えて嬉しい。
色々書いたが、正直、収穫はそれだけだった。