1.《ネタバレ》 一応POVという手法をとってはいますが、
厳密にはそうなってない。
え、これ誰が撮ってるの?てか、撮影する意味あるの?
みたいなシーンばかりですから。
でも、この作品は普通のスタイルで撮ったら
この持ち味って絶対に出せないわけです。
だから、POV風で、実際に観客もこの馬鹿どもの
一味に加わって一緒に参加しなきゃ始まらない。
なので、この手法を用いたのは正解です。
正直言うと、序盤は「うわ~、しょうもないもの
借りちゃったな」なんて思ったのですが、
実際にパーティーが始まり、徐々にエスカレートしていくと
映画としての面白さもどんどん上がっていくわけです。
もの凄く低予算の、お手軽自主制作みたいな
映画だと思ってたら、実際にはとても巧妙に作られた、
それも大掛かりな作品であることがわかってくる。
劇中の世界は、とんでもないアホどもが集結して
どんちゃん騒ぎやってるだけなんですが、
その1ショット1ショットが実に緻密に
作られていることに気づくわけです。
終盤の火炎放射器やらヘリから放水のシーンなんて
なにかのアクション映画みたいになってましたね(笑)。
どこまではめ外しちゃうのっていうドキドキと、
でも外しちゃってとんでもないことが起こるその
ぶっとび感がとても面白かったです。