ババドック ~暗闇の魔物~のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ババドック ~暗闇の魔物~

[ババドッグクラヤミノマモノ]
THE BABADOOK
2014年上映時間:94分
平均点:5.75 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ホラー
新規登録(2015-07-26)【飛鳥】さん
タイトル情報更新(2017-02-27)【たろさ】さん
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キャストエッシー・デイヴィス(女優)アメリア
音楽ジェド・カーゼル
あらすじ
母ひとり子ひとり。母アメリアは息子出産の日に、夫を事故で亡くすという辛い過去を背負っていた。問題行動を繰り返す息子サミュエルに対し、学校の理解は得られず、親子は孤立していった。眠れぬ日々が続くある日、息子にせがまれて読み聞かせた絵本『ミスターババドック』の内容に、何故か2人は心を捕らわれていく。
ネタバレは禁止していませんので
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【クチコミ・感想】

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1
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8.《ネタバレ》 一番恐ろしいのは、「愛さなければならない」はずの自分の子供を愛することができない、という恐怖。
いっそいなくなってしまえば、、もし産まない選択をしていたなら、、とよぎってしまう恐怖。悪魔のような感情。
それが具現化してしまったババドックという存在。
ババドックからは逃げることができない。最後は「悪魔の感情」を心の奥深くに飼うことで“それでもこの世界で生きなければならない”(桐島部活やめるってよ)
終盤まさかの展開、神経逆なでし続けてきた息子の大奮闘(!)で胸踊り、ママを守るという真っ直ぐな勇気に胸が熱くなる。計らずも息子を疎んじてしまっていた(殺意まで抱いていた)母親の心中察すると思わず涙が。。
誰にでも起こりうる苦しいつらい話、でも最後にちゃんと親子で乗り越えてくれる、ヒューマンドラマの傑作、愛の話でした。(ホラーじゃなかった)
kosukeさん [DVD(字幕)] 8点(2021-09-04 00:19:13)
7.《ネタバレ》 客観的にはババドックなる化け物は存在しません。これが真実。しかし親子にはババドックの姿が見えていました。これは現実。真実に捕らわれ現実に目を瞑るのは危険な行為。母親はババドックを否定し続けたが故に彼に支配され、子を殺める寸前まで追い詰められました。我が身を守るため、愛する母を攻撃した息子は大したものです。瀕死の状況下で有効なのは、根治療法ではなく対症療法。それは現実の脅威から目を逸らさぬこと。果たして、親子はパパドックを飼いならす事に成功しました。ただし油断は禁物。いつまた奴が牙を剥くか分りません。幸運にも親子にはサポートしてくれる人たちが存在します。対症療法のつぎは、根治を目指すべきでしょう。オカルトの薄皮を被った極めて正当なサイコサスペンス。病んだ母親の表情が絶品でした。育児ノイローゼの恐ろしさを、分り易く表現した作品で、高校の教材にしてもいいくらいです。
目隠シストさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-20 12:27:58)(良:1票)
6.《ネタバレ》 すごい演技達者な女優さんと子役さんでした。
特に子役がすごく上手で、「乱暴で不安定で育てにくい子」になりきっているので、観客はみな「このガキ、うぜえ」と思ったのではないでしょうか。

そうやって「育てにくい子を虐待しかねない親の気持ち」がわかるようにしておいて、母親がどんどんおかしくなっていく描写を入れていきます。
ババドックに取り込まれ、愛していたはずの子に暴言を吐き、放置し、最後には存在を消そうとすらしようとします。
もし単純に虐待シーンを描いただけだったら、「虐待母か。最低だな」と思われて終わりですが、最初から丁寧に親子関係とその変化を描くことで、観客の気持ちをちゃんと引っ張っていきます。

そして、『ババドック』というのは、母親の心の影であり弱さであったようです。

『ババドック』の絵本を作ったのも母親自身です。いい母親でいようと努力し続け、本音(つらい、子どもが鬱陶しい、憎い、逃げたい)を抑圧し続けた結果、ババドックが生まれたのでしょう。

なぜそこまで子どもへの強い愛憎を持つに至ったかは、ラストでわかります。
子どもの誕生日と夫の命日が同じ日であること。夫は、出産した病院へ車を走らせている途中で事故にあい、死んだこと。夫への愛情と喪失が子どもへの愛情と憎しみを産んだのは、無理ない事と言えます。

一面的に「虐待は悪だ」「悪い母親は最低だ」と人間を断罪するのではなく、丁寧に子を虐待する母親の心を描いた作品ともいえますね。
どんな母親でも本当はいい母親でありたいのだ、と。自分の心の弱さと闘う母親もひどく苦しんでいるのだ、という事をちゃんと伝えようとしています。

そして、人の心の弱さは絶対に消えません。
それがわかっているから、ラストで母親は、弱さである『ババドック』を飼いならす努力をしているのです。
大人は大変ですね。
けれど、子どもは魔法が使えます。どんなタネなのかまったくわからないミラクルを持っていて、母親を幸せにしてくれるのです。それが最後の手品の場面なんだと思います。

サイコ・サスペンスかと思ってたら途中からホラーになって、「キャーこわい」と思ってたら、ラストですごく深いテーマだと気が付かされました。よかったです。
りりらっちさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-06-17 10:46:59)
5.《ネタバレ》 何とも、どんよりとした雰囲気の映画。クレージーなガキんちょに優しく接するマミーも、後半はそれに劣らず、マッドになっていく様子に恐れ入った。ガキよりも始末が悪い。映画のホラー描写は下手だが、演技に敬意を表して甘めの点数。
festivaljapanさん [DVD(字幕)] 5点(2019-09-23 21:07:28)
4.《ネタバレ》 面白いホラー映画ってないかなぁ…とネットで検索するとちょいちょい名前があがってくるこの映画。

母子二人暮しの家をババドッグというモンスターが襲う映画…かと思いきや、実際は育児ノイローゼのお母さんがおかしくなってしまいストレスの元凶である我が子を襲う話でした。
いわゆるサイコスリラー映画にジャンルされるものだと思います。

この映画については、ほんとにモンスターがいるのかそれともお母さんの妄想なのかがわからない…という感想をよくみますが、各種伏線や展開をみるかぎりこれはお母さんがストレスでおかしくなってるだけです。
例えば破棄したはずなのに修理されて戻ってくるババドックの絵本。あれお母さんが自分でやってますよね。それより前に以前は本の仕事してたって言ってますからそのあたりが伏線でしょう。
そもそもあの本が帰ってくるタイミングは渋る医者に子供用の薬を処方させた事がきっかけになってますから、自分の子供へ強い薬を処方する罪悪感とそれでやっとおとなしく寝てくれるという安心感。そのアンビバレンツが契機になってるのはほぼ間違いないですし。

結局はちょっと困った子供をたった一人で育てなくてはならない母親がおかしくなっちゃうだけの映画なのです。

女性監督が自分で作った話を自分で監督してる映画ですから、そのあたりかなり女性視点で深く描かれてるんだと思います。多分。

さて、で、この映画の評価ですが、とにかく陰鬱でイライラします。
特にあの子供については「死ねばいいのに」と思うくらいイライラします。
観ていてとにかくしんどいのです。
それに何より犬をいじめる映画は僕は嫌いなのです。
という事で好き嫌いで言えば大嫌いな映画で本来であれば0点でもいいくらいなのですが、それはいくらなんでもこの映画が可哀そう。
だからと言って高得点をつけるのもおかしいので微妙なこのくらいの点数にしておきます。人によってはひょっとしたらひょっとすると思いますから。
あばれて万歳さん [インターネット(字幕)] 4点(2018-12-19 23:41:50)
3.不思議な映画だなー。普通のホラー映画なのか、ドラッグムービーなのか。
センブリーヌさん [インターネット(字幕)] 6点(2018-12-19 10:59:58)
2.《ネタバレ》 これ結構凄いです。何が凄いと言って母親と息子の演技が演技とは思えない。リアルであるだけに子育てに悩む母親の苦悩がストレートに伝わってくる。疲れきった母親が手にする飛び出す絵本「ミスター・ババドック」。これを読んでババドックに何を感じたのか?不遇の死を遂げた夫の無念か、扱いにくい息子への怒りか、それ以来、ババドックは彼女の周りに現れ始める。ババドックは現実か妄想か。最後まであいまいだが私の中では決着はついたと思う。ババドックの絵本、欲しいと思うけど息子には絶対に読ませたくはないね。
ぴのづかさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-23 21:34:14)
1.《ネタバレ》 息子を産んだ日に夫を失って、ずっとそのことを引きずっている女。エキセントリックな子どもに手を焼いて、育児ノイローゼのような状態に。
子どもの可愛げのなさがリアルで、母がイライラするのもよくわかるが、そうなるような育て方をしたのかもしれないし。
とにかく、母も子も人を不快にさせるような、強烈な負のオーラを持っている。ババドッグは母の心に宿った闇の象徴なのか、絵本も母が自分で作り出したようにも見える。
全てが母の妄想かと思えば、ババドッグを閉じ込めて飼いならしているようなラスト。現実なのか寓意なのか、どちらにも取れるような感じだが、ホラーに寓意はあんまり合わないような気もした。それに、メインの二人がどちらも好感が持てないタイプでは、ホラーといってもいわゆる他人事になってしまう。
飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2015-07-26 23:22:13)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 5.75点
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
4112.50%
5112.50%
6225.00%
7225.00%
8112.50%
900.00%
1000.00%

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