5.《ネタバレ》 アマゾンプライムで視聴。
配信側の不具合なのか、16:9を4:3に押し込んだ画面比率をどうにかして欲しいと思ったものの、
それがどうでも良くなるくらい、結婚するのかしないのか、産むのか産まないのかという男女の痴話喧嘩を
哲学的な台詞と表現で煙に巻いているだけのようにも見えなくない。
そこに挟み込まれる血と暴力と死のイメージ、ホームビデオの世界に押し込まれる犬の存在。
如何なる映像美があっても、ただただ空疎に見えてしまう。
高齢にも関わらず3D撮影にも初挑戦して、新たな表現に挑み続ける姿勢とずば抜けた感性は賞賛されるべきだろう。
ただし、面白いかは別問題であり、ゴダールというネームバリューで見ている人が圧倒的に多いのではないか。
無名の監督が同様の映画を撮っても全く相手にされないと思う。
映画とはなんだろうね…
それで締め括ろうなら映画というものを浅はかに見てると言われるかもしれないが。