9.《ネタバレ》 保守的な土地に生まれ、母親との愛憎に苛立ちを募らせながら翔び立とうとした主人公の悲劇。子の親離れ・親の子離れが重いテーマ。そして田舎に留まる妹の姉への複雑な思い。自らは翔ばず故郷に残る選択をした妹の思いが切ない。 現代のラストベルトにも通じる、忘れられた町の人間模様。南部特有の(?)高温多湿が肌に伝わってくる。序盤から中盤までは哀感漂う文学的香りがあってよかったが、アルヴァとオーウェンが再会してからは通俗的な展開。失速気味だったが最後は「アラバマ物語」のM・バダムとテレビ版「名犬ラッシー」のJ・プロボスト、ふたりの会話に癒され余韻が残る。キャストがよかったね。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-12-31 22:07:33) |
8.《ネタバレ》 もう60年近く前の映画ですが、結局人間の営みというのは何も変わらない(進歩しない)ようで。当時から会社にはクビ切り屋がいて、それなりに辛い職業だったんですね。 しかしこれ、ロバート・レッドフォードとナタリー・ウッドの会話がどうも表層的というか薄っぺらいというか。急に恋仲になる理由も、美男美女だからということ以外に見出せません。ルッキズムかよと。それに親しくなったなら、もう少しお互いに歩み寄るとか信頼するとかあってもいいと思うんですが。 特に終盤のチャールズ・ブロンソンとの結婚云々の話、もしレッドフォードが怒り心頭に発するとか愛想を尽かすとかだとしたら、あまりに度量が狭すぎるんじゃないかと。そこまでして追いかけてきたのかと惚れ直すのが筋じゃないかと。それに最後の「肺炎」というのも、あまりに伏線なしで唐突な感じです。雨の中を駆け出したから? それまでけっこう裸の背中を晒すシーンが多かったから? 安直なハッピーエンドが多い中、こういうネガティブなお話も嫌いではないのですが…。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 5点(2022-11-14 02:27:26) |
7.《ネタバレ》 導入部分で、いわくありげなプロローグ、そしてレッドフォードの登場からその一夜を30分以上かけて描く丁寧さと、なかなか期待を感じさせる。ところがその後もずっと同じような感じで、そこまでいくと丁寧というよりは、単に進行が遅いだけなのです。ヒロインが街を出てからは(そのためにブロンソンを引っかけるというのはなかなかトリッキーだが)、さらに何か空気が落ち着いてしまって物語が沈滞しています。母親が再登場してからはやや持ち直しますが、そこまででした。あと、語り部のあの少女も、作中でもう少し有効に使えなかったのかな。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-07-02 01:57:57) |
6.うーん…、ブロンソンがこんなにも チョイ役だったとは…。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-06-08 22:47:50) |
5.深刻劇の第一人者、テネシー・ウィリアムズ大先生の原作だからこういう暗~い展開になっちゃうのはしょうがないけど、美しい盛りのナタリー&レッドフォ-ドとのせっかくの顔合わせなら、コメディとかで競演してもらいたかったですね。ニューオーリンズが主舞台と思いきや、後半三分のニ位までは片田舎でグズグズしてるだけのお話で気勢も上がらず。ナタリーが「グレートレース」とこの映画の後、急速に失速してしまったのは、折からのニューシネマ時代には彼女の個性がフィットしなかったって事なんですかねえ・・・?ナタリーの「一見小生意気」なパーソナリティだけは、この映画でもうまく生かされてました。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(吹替)] 5点(2006-11-26 10:39:58) |
4.「明日に向かって撃て!」で売り出す前の美しいロバート・レッドフォードにうっとり。新人なのにこの頃は他のも共演者に恵まれてる。 【キリコ】さん 6点(2003-10-29 20:34:24) |
3.暗い・・・。コメディエンヌなナタリー・ウッドが好みの自分にゃつろうござる。 【モートルの玉】さん 4点(2003-07-30 22:25:54) |
2. 生憎とジェーン・フォンダは出ていないが、「アラバマ物語」のジェムことメリー・バダムが矢張りチャーミング!!ブロンソン哀れ。テネシー・ウィリアムズ原作じゃハッピー・エンドを期待する方が間違いというモノなのでナタリー・ウッドの転落人生も止む無しか。こんな役じゃレッドフォードも未だブレイクしなかったのは無理もない。コッポラにフレッド・コーまで加わった脚本は結構豪華なんだが。6点。 【へちょちょ】さん 6点(2003-03-09 12:35:03) |
【ちょうじ】さん 7点(2001-07-12 01:16:58) |