34.《ネタバレ》 傑作です。「大脱走」や「パッチギ!」なんかと同じく、身体中の熱い血がたぎってくるような、そんな男騒ぎの映画です。自分がこの映画の中のキャラクターならどのタイプに当てはまるのか、一晩じっくり検討を重ねたくなります。どんなシーンでも、常にリーダー的存在(になりたがる)J・スチュアートや、危険を顧みず死地に赴く勇気あるP・フィンチはまず真っ先に消去。まるで犬死にする為だけに出てきたようなE・ボーグナインでもない。理系蘊蓄人間とは程遠い、軟弱文系人間だからH・クリューガーは絶対有り得ない。一見クールだけどホットなイケメン医師クリスチャン・マルカン氏も違う。あと目ぼしいところ・・・力自慢のG・ケネディか、仮病の達人軍曹さんあたりか、やだなぁ・・・この辺は・・・。あ、副機長の走れ正直者リチャード・アッテンボロー君がいたか。最後まで生き残るし。よし、今回の僕はキミに決定だっ!おめでとう!ラスト、フェニックス号が飛び立つ時、仲間達の墓標を映すワンショットにはホント感動しました。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-07-01 07:03:35) (良:1票) |
33.《ネタバレ》 砂漠から脱出するために飛行機を作り直すという、奇想天外な発想がいい。 「知性に欠けた人間の反応」・・・冷徹なドーフマンをH・クリューガーが好演。機長とルーに模型飛行機の薀蓄を語る、半ば狂気的とも感じるオタクぶりが面白い。 登場人物たちの、良くも悪くも人間味あふれる描写が秀逸。それぞれ弱さを抱えながら困難を克服する姿に感動する。 絶対的な危機にあっても可能性がある限り最後まで希望を捨てない・・・良いメッセージだ。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-05-23 13:42:21) |
32.《ネタバレ》 「肉弾鬼中隊」(1934) に大きな影響を受けていると思われる本作は、生き残りを懸けた男達の人間模様に於いてアルドリッチ節全開にして見応え十二分。一押しはリチャード・アッテンボロー。ジェームズ・スチュワートとハーディ・クリューガーの間に立っての物事の本質を見極めた調整役で、プロペラが回った際の感無量な姿にこちらも感無量「本当にお疲れ様でした。良かったですね」 着陸シーンが無かったので-1点だけど贅沢言ったらダメですかね。 |
31.面白かったです。タイトルから受ける爽やか青春モノのイメージとは地球半周くらい遠い、武骨な男達のサバイバルストーリーでした。ほんと、邦題もう少し重厚なものになんなかったかな。 突然の事故、生命の危機、錯綜する人間ドラマが次々と畳み掛けるように展開し、見てるこちらは身を乗り出しっぱなしでした。 「デキる」名優らを勢揃いさせ、惜しみなくストーリーから消してゆく。こういう怜悧な演出は印象も強烈に残り、このへん「大脱走」が頭をよぎります。アッテンボローもいるしで。(ちなみに彼は今作では副官に甘んじておるのですが、常にJ・スチュワートの意見を伺う自信の無さがかの脱出隊長とは間逆のキャラクターで、もうつくづく演技達者です) 命の瀬戸際にやられた時に露見する人間性。卑怯者もいれば崇高な者も、尊大な者も愚か者もいる。砂漠の中での人間模様に加え、”外部の敵”まで抜かりなく用意されてまったく息が抜けません。技術の低いCGに頼ったりしていない分、映像も製作年から想像されるほど古臭くなくリアリティを保っています。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-14 01:10:00) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 リメイク版「フライト・オブ・フェニックス」よりも地味で男臭い感じがしました。登場人物の顔の変化が判り辛くて苦労します。最後、プロペラが回り始める瞬間はサイコーですね。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 4点(2015-11-16 00:49:22) |
29.《ネタバレ》 これ、面白い。まさかこのタイトルでこれほど面白い映画とは想像できなかった。自分の個人的な持論として「男ばっかりの映画ほど名作が多い」ってのがあるけど改めて実感した。ラストのお猿さん可愛かったですね。 【イサオマン】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-10-20 23:20:35) |
28.エンジン点火カートリッジ、残り5本! 減っていくカートリッジをカウントする、指の出し方がよい。 それから、スキーを付けたプロペラ機が、走りだした途端、 砂漠の砂の摩擦で、突然ストップ!機首から”コテン”と、前のめりに突っ込む姿をいつも想像する。 すごい面子!スミスとビッグXとマーティとシベールとネットワーク野郎(??)の競演!名作!マックイーンも”謎のアラブ人”かなんかで出てくれー! 追加!あと、パトローネね! 【男ザンパノ】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-12-31 01:30:00) |
27.《ネタバレ》 不時着する輸送機はフェアチャイルドC-82パケットというマイナーな飛行機です。胴体が二本になっているツイン・ブームという珍しい型式が特徴ですが、原作者はこの姿を見て「これだ!」って閃いたのでしょうね。ちょっと飛行機に詳しい人なら、どうやってエンジンの後ろに計器をくっつけたんだよ、などと突っ込みたくなるところですが、フィクションとしては素晴らしいプロットであることは確かです。フェニックス号は飛行可能な機体として実際に製作されていますが、やはり空力的には不安定だったので墜落してしまい不世出の名スタント・パイロットだったP・マンツが撮影中に亡くなってしまいました。J・スチュアートは大戦時に航空隊に志願して爆撃機のパイロットをしてたくらいですから、適役と言えるでしょう。 この映画に出てくる男たちは、J・スチュアートを含めて人格的な欠点を持つ人間ばかりだってところが濃密なドラマ構成に繋がっています。H・クリューガーにやり込められてくさっているスチュアートは、まるで窓際の中年サラリーマンみたいで、全然ヒーローらしさがありません。それにしてもアルドリッジらしいところは、結果として卑怯で臆病な人間が生き残るという実にリアルな結末でしょう。極限に追い込まれた人間の醜さを、綺麗ごとで済まさずにちゃんと描いているところはさすがです。そして、あまり活躍しなかったけど、おサルちゃんが最後まで生き残ったのはホッとしました。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-30 19:05:25) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 初めて見たとき、エンジンがかかって飛び立ったときの大感動は忘れられない。モデル機というのは、よほど精巧なものらしい。 今何十年ぶりにDVDで見ると大変懐かしい、これだけ男臭い人間ドラマだったのか。 役者もそろっていて見応えがある。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-10-17 21:35:46) |
25.人間ドラマに重きを置いたパニック映画。登場人物は十人ぐらいかな。 全員が男ばかりということもあり、いかにもこうなりそうといった人間臭いドラマが展開される。 場面がコロコロ変わらないせいか、各人の描写が丁寧に描かれていて、最後まで見応えあり。 人間ドラマ的な要素と、娯楽的な要素のバランスがうまく取れていて、面白く鑑賞できた。お薦め。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-29 14:34:38) |
|
24.砂漠の真ん中に飛行機が墜落、生き残った乗員たちが飛行機を改造して生還を目指す、というオハナシ。このテの映画、ありがちなパターンとしては、乗り合わせた面々すなわち登場人物には老若男女取り揃え、泣き言なんぞ飛び交いつつも、乗員のひとりは妊婦だったりして、無事新しい生命の誕生を迎えるエピソードなんぞも絡めつつ、ヒーローの活躍を中心に勇気と希望を謳いあげる、ってな感じになるところ、ですかね。しかし本作、登場するのはオッサンばかり。ボーグナインやらジョージ・ケネディやら、そりゃこんな濃い連中をひとつの飛行機に押し込めりゃ、墜落もするだろうさ。で、オッサンたちのサバイバル。日常から非日常へ放り出された事そのものに対する泣き言なんぞそっちのけ、情緒ではなく、意志と意志とのせめぎ合い。いわば「生きていくことの論理」同士がぶつかり合う、骨太な内容で、まさにアルドリッチ節炸裂といったところ。オッサンたちが作業に邁進する時の顔はまさに少年のよう、作業の細かい描写も手伝って、映画のダイナミックさがよく出ていますが、その一方、困難を前にすればいくらオッサンでも弱さが出る。普通の意味での“弱気”もあれば、“強がり”というのもまた弱さの裏返し。様々な衝突を招くことになってしまう。どっちが正しいと割り切れない、終わりの無い衝突。向こうからは、死んだ仲間の墓がこちらを見守っており、不吉な運命を感じさせて、果たして彼らは本当に脱出に成功するのか?・・・という訳ですが、まあ要するに、本当に正しい人なんていないんだよ、不要な人もいないんだよ、皆でとことんぶつかりあって、それでも前に進んでいくんだよ。そんな感じの映画ですね。しかし一言。あんな発電機でどれほど発電できるもんなんだろうね。人力発電は出力の低さが難点。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-06-12 13:04:00) |
23.《ネタバレ》 どこまでも暑苦しい男達、その暑苦しさがこの映画を物語っているように感じられる。作品全体に常に付きまとう男と男による一つの目的に向う者達、何か目的を持つことは素晴らしいとこの映画は語っている。タイトルにあるフェニックス号が飛び立つ瞬間の男達のあの楽しそうな表情、あれがあるからこそどんな苦悩も頑張ってこれたのだ!と身体全体で喜びを表すシーンがこの映画の良さを表している。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-10-03 12:03:27) |
22.《ネタバレ》 リメイク版を先に観たので、オリジナルの男だけの暑っ苦しいコミュニティーにビックリしました。しかしこの男臭さが非常に良い!ハイテクをひけらかすドイツ人の兄ちゃんとローテクに拘るジェームズ・スチュアートのいがみ合いが、男として互いに引けない立場も相まって面白かったです。普通ヒーローとなる主人公がどんどん孤立していく展開も新鮮で楽しめました。 【民朗】さん [地上波(字幕)] 7点(2010-08-11 00:06:57) |
21.緊張感が続き、ここのキャラの描き方もすばらしかったと思います。着陸シーンがほしかったですが、あれは仕方がなかったのでしょうかね(笑) 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-09 00:12:27) |
20.《ネタバレ》 ラスト近く、エンジンが掛かるまでの緊張感は凄かった。またむき出しの翼に大人数が素手でしがみ付いて逃げるなんて、映画とは言えすこし驚きました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-06-18 23:23:54) |
19.《ネタバレ》 ハッピーエンドだとは予想がついていたが、全員が助かると言うような安易な作りでないのが良い。全員がバランスよく登場するわけではないが、それぞれのキャラにしっかり個性があるのが良い。約2時間半と言う長尺もそこまで気にならずに観られる。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-04 00:26:02) (良:1票) |
18.リメイク版を先に見てしまったので比べちゃうんですが、展開的にはコッチの方が地味かな。でもコッチの方が遭難モノらしく、各々登場人物のキャラが立っていてよかったです。 |
17.《ネタバレ》 飛行機が不時着するまでのほんの数分の冒頭部で搭乗者全員のキャラを見せているのが凄い。内二人はオープニングクレジット後には死体になっているのですが、顔は映らない。手だけ映る。それでも誰が死んだのかがその手と共に映されるギターの弦と「プレイボーイ」の表紙で判明できるようになっている。この冒頭部の極めて簡潔かつ的確な人物描写はその後のドラマにも影響し、苛立ちと不安が助長する理不尽な言動や行動に説得力を与えている。悲壮感が充満するドラマも映画のタイトルからおおよその結末を予想できるようになっているので、ひたすらそのシーンを待ち、ついにやってきたそのシーンに「待ってました!」とばかりにお約束の爽快感を味わう。それでも手放しに大喜びしていいものなのかと思わせる後味の悪いエピソードも挿入されているところがアルドリッチらしい。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-08-09 11:40:22) (良:1票) |
16.《ネタバレ》 リメイク版を先に見たが、こちらの方が遥かに面白い。キャラの個性付けも上々だし、人間ドラマがちゃんと描けている。皆が最初の気楽さからどんどん疲弊していく感じも良く出ています。設計士は嫌な奴だがリメイク版ほどの嫌味は無い。人物破綻がない分、最後の操縦士との和解も素直に受け入れられます。一番の嫌なキャラは寧ろ軍曹。本当に姑息で嫌な奴。リメイク版はやりすぎて無理が目立つものになってしまっていたが、こちらは無理はあってもそれほど目立たない。その他の部分がしっかりしているからでしょう。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-07-02 20:49:44) |
15.これリメイクされたんですよね? いや、子供のころ、妙にハマりましたねぇ。 羽根にぶら下がった状態で飛行するってのがギリギリ感を演出してくれました。 久しぶりにまた観たいな。 【とっすぃ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-20 00:55:49) |