15.《ネタバレ》 内気な主人公がガールフレンドの応援を得ながら、持ち前の人柄の良さを武器に成長していく、っていう今までざんざん見てきたストーリーなワケですよ。ベーシックなフォーマットが嫌いなワケじゃないんだけど、ちょくちょく気になるシーンがある。■引っ越し奉行に抜擢された当初の春之介がとても2ヶ月で仕事を仕上げられる感じがしない。それだけで、ああ、例の(前記)フォーマットなのだな、と覚悟する(先が見える)くらい。■本を焼くのが考えられない。情報過多の、現代の引っ越しなら、資料・書物のダウンサイズは大事だと思いますが、江戸時代の引っ越しで、他の事物と同様に本(情報や知恵)を扱うのは蛮行に見える。■「百姓になる」ことの扱いが大袈裟すぎる。農業は単に職業のひとつ(当時であれば、なおさら)。■あれだけリストラして、(一応逡巡もあったが)簡単に於蘭をお嫁にして連れて行くか。■武士の子が、今時のこまっしゃくれた坊主のよう。■家宝の薙刀がどうしても武器として弱そう、など。ここがおもしろポイントなんだろうなというのはわかるんだけど、それらがどうにも雑な感じがしてなりません。□星野源氏の結婚祝いとして視聴しました(え、そうだったの?)。【追記240728】初見以降、すっと本を焼いたシーンが頭からはなれません。「大丈夫です。燃やしたものは、全て頭に入れました」って、主人公のセリフがなお罪深い。そういうことではないだろう。この主人公なら、必ずどこかに寄贈することを考えたはずだが、なぜ焼いてしまう展開にしたのか。すごくいやだ。4→1点。 【なたね】さん [インターネット(邦画)] 1点(2024-07-28 17:27:05) |
14.《ネタバレ》 何で話が弾まなくて面白くないんだろうと思いながら見ていたのですが、まず、とにかくいろんな箇所で登場人物が騒ぎすぎていて、落ち着きがない。こういうのは、背景のミッションの重さがスタートなのだから、真面目にやっていればこそにじみ出てくる面白さを追求するのが筋でしょう。また、肝心の引っ越し作業あるいは準備についても、課題があるのかないのか分からないうちにたったか先に進んでしまうので、それをクリアしたときのカタルシスもないのです。唯一、行列の途中で一斉にフリ付きで歌うシーンはみんな楽しそうだったので、いっそ脳天気ミュージカル仕立てにした方がまだ良かったのでは、と思いました。ああそれと、曲がりなりにも時代劇という作品のエンディングにああいうテーマを持ってくるセンスのなさにもびっくりですね。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2024-07-08 01:00:31) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 ノリから言ってもハッピーエンドしかないですし、 リストラからの再雇用も高畑充希と星野源がくっつくのも、誰もが予想する通りの展開になります。 西村雅彦の悪だくみが、引っ越し途中に襲撃というしょぼいもので、もう少し練った形にできたようにも思います。 【東京ロッキー】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-03-02 20:01:11) |
12.「国替え」という折角の題材が活かしきれてないように思える。アチコチ飛ばされ続けた松平直矩主役で政治ドラマとして見てみたい気がした。星野源の演技はイマイチで、時代劇向きではないし主役の器でもないので少々退屈するが、脇役陣の活躍でどうにか最後まで見られる。ただし、オチは悪くないので後味はよい。 |
11.《ネタバレ》 コミカル時代劇と思って見てたので、死人が出る展開には驚いた。 それでも、深刻にならず、コミカルな雰囲気は保たれていたので安心した。 感動するほどの話ではなかったけど、最終的に丸く収まって良かったと思う。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-03-24 22:53:53) |
10.《ネタバレ》 史実に照らして「エピソードの妥当性」を検証する知識は持ち合わせていませんし、娯楽時代劇にそんな野暮は不要でしょう。ですから、時代劇の体裁を借りた「現代サラリーマン人情話」と捉えて感想を述べます。 今回の「本社移転計画」の本質は、「人員整理」&「コストカット」でした。会社を存続させるには避けて通れぬ重要課題。そんな一大プロジェクトを任されたのが主人公です。彼の役職は「資料室長」で、本来ならこんな重責を任される立場ではありません。彼の役目は「スケープゴート(生贄の羊)」でありました。不平不満・恨み辛みの引き受け先。責任をとって腹を切ってくれれば、その後の作業がやり易くなる目論見です。酷い話ですが、手柄を立てるより、ミスをしないのがサラリーマンの処世術。貧乏くじを引かされるのはいつも弱い立場の人間です。ただ、幸いな事に彼には協力者がいました。「引っ越し虎の巻」の提供、金策の下準備、そして精神的サポート。実に多くの人々の助力により、大事業は成し遂げられました。それは、彼の善良な人間性が生んだ奇跡であったと考えます。同僚が一時解雇を受け入れてくれたのも、商人が大金を融通してくれたのも、主人公の頼みだったからこそ。事務遂行や指揮命令力だけが「仕事の力」にあらず。「あの人の頼みなら聞いてやるか」も立派な技能の一つであり、往々にして「努力して獲得する」のではなく「最初から身についているもの」だったりします。 当初、主体性や積極性に欠けるように見えた主人公ですが、次第に見事なリーダーシップを発揮しました。これは「ポジション(役職)が人を創る」典型的なパターンかと。ただし今回は極めて稀なケースと知るべきでしょう。少し背伸びが必要な仕事を与えるのが、人を育てるコツ。背伸びどころか、ジャンプしても届かないような大仕事を与えても、普通は潰れるのがオチです。幹部もそれが分っていたから主人公を「スケープゴート」扱いした訳です。彼の基礎能力の高さ(とりわけ人柄の良さ)と、豊富な社内人材の活躍により「瓢箪から駒」が生まれました。実際「マツダイラナオノリ株式会社」(ドラッグストアみたい!)社員の団結力は目を見張るものがありました。これも社長の人徳のうちでしょう。社長の失策により会社は傾きかけましたが、会社を持ち直させたのも社長の力と考えます。 前述したように、本作は時代劇の体裁を借りた現代サラリーマン話。終盤の「チャンバラ」は特典です。ただ、このオマケが悪くない仕上がりでした。毎度おなじみ大名行列に付き物の大槍が、実戦で活用されるシーンを拝めて得した気分。オマケって、こうじゃなくちゃね。 【目隠シスト】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-09-24 18:54:29) (良:2票) |
9.《ネタバレ》 国替えをテーマにした時代劇というのは珍しいと思うし、「超高速!参勤交代」と原作・脚本が同じ人というのもうなずける。もちろん話自体も面白い。しかしどうもメリハリが悪く、けっこうシリアスな題材をコメディタッチで描いている作品だと思うのだが、コメディ要素が少し強すぎて全体的に軽すぎる印象で、見やすい娯楽時代劇としてはそれでいいのだが、もうちょっと重さがあっても良かったのではと思う。それでも主人公が国替えの準備のために奮闘している前半は興味深く見たし、主人公が本当に大切なものならすべて書き記すことが出来るだろうというシーンは言われてみればその通りかもとも思って印象にも残るし、人を減らすためにリストラを慣行するシーンも少しやるせなさがある。しかし、後半は急ぎ過ぎた感があり、主人公が国替えに同行することが出来ないヒロインと結婚するのはかなり唐突に感じるし、西村雅彦演じる悪役も途中にチャンバラを入れるために出した登場人物という感じで、少し無理やり感がある。それに終盤も急ぎ過ぎな感じがして慌ただしい印象で、もうちょっとじっくりと描いても良かったのではと思ってしまう。(いきなり時代が飛んでしまったのはビックリ。)全体的に見て二時間以内にまとめるのは無理があったような感じがして、せめて二部作くらいならと思わないでもないが、そうもいかないのだろう。今年初めに見た「ジョゼと虎と魚たち」がすごく良かった犬童一心監督だが、やはり作家性の強い監督ではなく、職人監督として仕事を卒なくこなす監督なのだと思う。(犬童監督の映画をいちばん最初に見たのは「タッチ」だったのだが、もし「ジョゼと虎と魚たち」を最初に見ていたら一発屋監督の印象が強くなっていたかも。)ちなみに、ユニコーンの主題歌は本作の雰囲気にとてもよく合っていた。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2021-09-04 23:45:17) |
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8.何度も引っ越しをさせられた大名と言うのは実話だそうで、これだけの規模で引っ越しさせられたらさぞ大変であったであろうと。その責任者になってしまった藩士が主役とこれまでになかった題材でそういう意味では面白く見ることが出来た。ただ、全体的にノリが軽くて、見やすい娯楽作品とも言えるが、内容が薄すぎると感じる部分もあった。 【スワローマン】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-04-18 09:47:17) |
7.《ネタバレ》 今の転勤のようなことが江戸時代もあったんですねぇ。それでいてお城の引っ越しですから規模が半端ない。 賛否あるでしょうが、そういう史実をこんなふうにコメディ風に仕立て上げたのは素晴らしいと思います。 歌ってみたり、ユニコーンの曲がエンディングであったりと全体として軽いノリなんですが、 切腹命じられたり戦があったりと本当は厳しい時代であったと思います。 そういうのを重くせず軽く見せるところに苦心が見て取れます。 星野源 、高橋一生共によかったですし、高畑充希はこの手のキャラがすっかり板についてますね。 好みのシーンは、大事なものなら全て書き記すこと出来るだろう言ってお宝を没収するシーンと、 元武士さんたちの手で美しく耕された農地のシーンかな。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2021-02-19 15:26:00) (良:1票) |
6.松平直矩(及川光博)は、5回も国替えになっているのですね。 会社員でも5回の転勤はうんざりしますが、部下を連れての5回の国替えは可哀そうになります・・・ まぁ、普通に楽しめる作品です。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2021-01-21 14:08:00) (良:1票) |
5.史実なのが驚くところ。題名は「引っ越し侍」か「引っ越し奉行」がしっくりきそう。 悲喜こもごもですが、バランスがもう少し重めがよかった。 高畑充希の歌うシーンがもっとみたかった。 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-12-27 10:12:56) |
4.《ネタバレ》 中盤までつまらないギャグセンスに辟易。だが、話の大筋は面白い。リストラのシーンは、藩側の都合良すぎる主張に、怒りがこみ上げてくるが、最後の最後にそれが収められて溜飲が下がる、というより感動的ですらある。藩に戻るよりも田畑を選ぶものの展開もよろし。 及川藩主も最初は碌でもない若藩主と見えたが、最終的には立派な藩主になったようだ。全体的に「終わりよければ全てよし」な感じ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2020-05-05 17:54:38) (良:1票) |
3.江戸時代の大名の国替えをテーマにした 時代劇..う~ん コメディーに寄りすぎちゃってるかなぁ..「武士の献立」くらいのレベルを期待してたのに..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 6点(2020-04-29 16:48:39) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 好みの映画じゃなかったし、脚本も全然良くなかった。①最初の転封はまあいいとしても、それが何故減封を伴うのか、幕府からは何の説明もなかった。それでハイハイと引っ越しちゃって良いの?②途中のチャンバラ、誰のどんな悪だくみやら全く理解できなかった。③最期の転封も、なぜ加増があったのか、これも意味が分からない。④意味不明な加増があったからといって、昔の子分を呼び戻しちゃっていいの?また減封されちゃったらどうするの?という訳で、全然話に入り込めませんでした。 【よしふみ】さん [映画館(邦画)] 4点(2019-09-22 21:59:07) |
1.頼りない主人公(星野源)が、引っ越し奉行という重大な役に命じられた事から始まるドタバタ劇。 こういう巻き込まれ型のコメディとしては「地獄でなぜ悪い」が思い浮かぶが、役柄的にも大体同じ、うまくやらなきゃ殺される(切腹させられる)のだから(笑) で、どう考えても無謀な城ごと引っ越しプロジェクトをなんとか成功させようと仲間の力も借りながら奔走するというのがメインであり楽しい所であった。 しかし、そう簡単に事が運ぶ訳はなく、野武士の襲撃にあったりと、おきまりのチャンバラシーンも用意されてはいるのだが、どうも軽妙な音楽が常に流れている為緊迫感は全く無いに等しい。 もうちょっとコメディとシリアスのメリハリを効かせればもっと引き締まった作品になったのではないか? ユルい時代劇が好きなら楽しめるだろう。 頼りない星野源をグイグイ引っ張る高畑充希がとても素敵だった。 【ヴレア】さん [映画館(邦画)] 6点(2019-08-30 18:52:19) (良:1票) |