1.《ネタバレ》 幼い頃から日々ホラーばかり見せられてれば(それもスプラッター系)、そりゃ心の発達に影響が出ますよ。ジェイミーが挙動・言動不審な高校生になっていても何ら不思議はありません。彼女(唯一の理解者?)がいるというのが奇跡かも。
そして、たった一人?の親友がパペットのサイモンで、幼少時のジェイミーなりの願いから我が血によって命を与えたくなってしまったというのも理解出来ます。
それ故、嫌いだった継母が行方不明になったのは、自分が命を与えた親友のサイモンが殺してしまったから、と今に至るまでずっと信じているというのも頷けます。
更に、思い出の?別荘に恋人や友だち(本当の友だちなのかは判りませんが)と連れ立って夏休みを謳歌したいという気持ちも解ります。僕にはこんなに仲良しがいるんだ。どうだい、サイモン?みたいに。
つまりは、決して目新しいものではないにせよ物語の筋としては真向批判したくなるような作品ではないのです。
何が問題かって一番の問題はキャスティングじゃないでしょうか?主人公も彼女も友人たちも、どう見ても高校生じゃありません。保護者会とまではいかないまでも大学生にだって見えないです。見始めて何よりもこのキャスティングに唖然としてしまい、その後は作品世界に入れず、出演者の演技やら各シーンの演出やらストーリーの展開やら、何かにつけて???だらけ。
サイモンを某有名狂暴呪いの人形の真逆をいくようなオトボケハンドパペットにすることでひと味違うコミカルなホラーに出来そうなのに、はたまたセクシーなダイナマイトバディのお姉さん方が活躍してエロティックなホラーにも出来そうなのに、すべて空振りといった感となってしまうのは、個人的にはひとえにキャスティング故です。
結果、どこに寄せて作り上げたらいいものか方針決定しないままに製作してしまったような不完全燃焼感溢れる作品に思えました。なので辛めの評価です。
ちなみに、ジェレミーのお父さんは何でラストに登場したのでしょう?何しに来たの?ほぼ存在感なし。