2.《ネタバレ》 大学教員をしてる主人公はカナヅチで、水泳教室に通う。
そこで繰り広げられるのはまさしくコメディで、同じく生徒の4人のおばちゃんとの掛け合いが印象的。
彼は常に考えすぎなタイプで、何かをしようとするといちいち理屈で考えてしまう。
この辺は私も同じなのでその不器用さが理解できる。いつも考えごとばかりしている人にとって一番難しいのは何も考えないことなのだ。
それにしても泳げない人が教室に通って泳げるようになるまでのお話なんて、日本は本当に平和だなぁなんて見ていたら、
後半から途端に雲行きが怪しくなる。話が急激にヘビーになっていく。そしてトラウマチックな描写が増えていく。
この展開には少々面食らいました。そういうことだったんかい。主人公は最終的には新しい恋をスタートさせ泳げるようになる。
なのでめでたしめでたしなのだが、そこに至るまでのサクセスがいまいち咀嚼できない。
とりあえず新しい一歩を踏み出せば新しい景色が見えるぜってなところか。
悪い映画ではないけれど、感動するほどの構成力はストーリーにはなかったかも。