1.《ネタバレ》 三作目ですが、コンセプトは根本的には不変&主役のおねいちゃんは前作=二作目から続投、という感じなんすかね(よ~く聞いたらおねいちゃんって歳でもないよーですケドも)。でも、今作での例のアート・ザ・クラウンの相方ってのは、アレは(よく考えたら)一作目に出て来てた方のヤツだったんすかね。中盤、主にその「相方」がビッチャビッチャと超きったならしいシーンの辺りは、スプラッタとしてもごく高度なおぞましさ・見るに堪えない感が在ってまた結構好かったと思いました。似た様なモン…とは言いつつ、単なる個人的な錯覚かも知れませんが、純粋にホラーとしての悪辣さとか容赦の無さ、みたいなモノは、前作前々作よりも少しダケ向上してた様な気もしてますね。二作目であんだけの目に遭わせた主人公をま~た引っ張り出して来て、んでこの度は身内(ほぼ)全員ぶっ殺した挙句「彼女の闘いはまだ続く…!」みたいな終わり方しますからね⇒もはや、軽~く『ベルセルク』か!みたいな感じっすよね。
ワリと、スプラッタを撮るのが好きってホラー監督であったとしても、どーしたって作品自体はバランス的 or 視聴者の好み(メンタルタフネス) 等を考慮して、描写はエグい!ケドも内容的にはややコメディ(に逃げてる)みたいな、ある種の折衷案的なスプラッタ作品も少なくないとは思うのですよね。中で今シリーズは徹頭徹尾、どちらの方面にも「容赦が無い(再掲)」とゆーのは、それもまたある意味では尊ぶべきホラー的作家性だと思ったりもします⇒奴等は悪だから・悪魔だから、こそ、こんな非道で汚穢に塗れて「見るに堪えないコト」をやってのけるのだ、と(=やりたいのはただひたすらに、この世界における「悪」そのものの具現化なのだ、と)。でもね~また一つ、ふと思ったりもするのは、恐怖を最大化するために極端を突き詰めれば詰めるほど、それは「現実的な=地に足の付いた恐怖」では無くなってゆく、というコトなのですよね…(⇒それは、またまたある種の「トレードオフ」でもあるのではないか、と…)観終わってちょっと色々と考えてみて、それでも何とな~く「乗り切れなかった(全力では)」という感覚の方がどーにも強い様に思われる…とゆーのが、この三作目に対する結論的な私の感想ではあるのですね(⇒単に、三作も同じコンセプトで観せられると流石にちょっと飽きが来る…というコトかなとも思われますケド)。
※超余談:もう一つダケ、同時に思うのは、人気シリーズ・話題作ってコトではあるのでしょーケドも、こーいうのを好んで観る人々が段々と増えてる様な気もするって今の世の中が、真に望ましいモノなのかとゆーのはやや測り兼ねる…というコトでしょーかね。最近多忙を極めており、今作も公開開始からだいぶ経った頃にそこそこ夜遅くの回で(何とか)観たのですケド、なんか思ったより観客多かったな~という感覚があって、率直に、ソコがちょっと気に掛かる、と言いますか……