2.ユリ・ゲラーの「超能力(笑)」が流行ったら、早速ドリフ映画のネタに取り入れる、という、このフットワークの軽さ、節操の無さ。もっとも、「超能力」というよりは「占い」ですけれども、とにかく、記憶喪失になったカトちゃんが、例によって例のごとくいかりや長さんにイジメられコキ使われる、という展開。カトちゃんがいつ記憶を取り戻すかというサスペンスに加え、アヤシイ新興宗教の暗躍なども絡んできて、結構楽しませてくれはするのですが、肝心のカトちゃんの正体が明らかになるくだりが、本来なら最大の見せ場だろうに、たいした工夫もなくってあまり面白くないのが残念(この辺りでは、長さんの存在感も薄れて、スカスカな感じ)。
本作から志村けんさんがドリフ正式メンバーとして登場し、控えめながらも精一杯体を張って見せるかと思えば、すわしんじさん(クレジットでは諏訪園親治となってましたね)がブルースリーネタを披露してみせたり、ってな辺りは、なかなか貴重。
それにしても、ドリフ映画はやはりドリフ色にすっかり染め抜かれてしまってて、夏八木勲と長山藍子が普通に会話する普通のシーンが一番アブノーマルに見えてしまうのはどうしたことか・・・