1.《ネタバレ》 こっそりと単館上映、しかも大都市のみでしたから観た人は少ないと思います。作品の存在はミュージックマガジン誌で知りました。アメリカの様々な音楽と音楽史に興味のあるかたにはたまらない作品だと思います。ブリティッシュトラッドのお好きなかたにもお薦め。逆にこれらに関心・知識がないと「よ~わからん」結果になってしまうかも。プロットは単純なボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー、初対面で反発しあうのもお約束通り。主演のジャネット・マクティアってイギリスの人らしいですが知りませんでした。背がとても高いことと役柄もあってキツい印象だったのですが、髪を下ろしたシーンがあってストーリー上そのあたりから心境変化となるのですが、すごく色っぽくなるのです。音楽を抜いた評価だと6点が妥当でしょう。題材となっている音楽に興味があれば必ず失望しません。エジソン・シリンダーや楽譜出版のこともとてもよくわかります。特筆すべきはエミィ・ロッサムの演技と歌唱。たぶん彼女がミスティック・リバー、デイ・アフター・トゥモローで注目されはじめたのでDVDが発売されることになったのでしょうが、ここでの彼女は絶品です。なおレンタル禁止指定です。