89.《ネタバレ》 カメラマンの使命感とはいえ、家族と離れてまでやるべきではない。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-29 14:08:32) |
88.アフガンのことがある今こそ見てください。 是非。 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 10点(2021-09-03 04:36:14) |
87.《ネタバレ》 ~The Killing Fields~クメール・ルージュによる大量虐殺が行われた処刑場の総称。 中学生の頃ゴールデン洋画劇場で見て、とんでもなく怖かった映画。 戦争(アクション)映画は大好きだったけど、ここに描かれている世界は、私の知るカッコイイ戦争とは違っていた。日常的に目の前で起きる処刑。どうすれば許されるのか、意味も解らず脅かされる命。子供の判断基準で殺される大人。国政が不安定で常識の通じない世界。人間が家畜のように扱われ、教養があれば殺される、逃げ道のない世界への恐怖を、まざまざと見せつけられた。 そしてイマジンの美しさ、インパクト。賛否両論あるみたいだけど、私たち世代の多くにはきっとイマジン=キリング・フィールドのテーマソングだ。 『処刑のシーンでポール・マッカートニーの曲が掛かり、再会のシーンでジョン・レノンの曲が掛かる』当時は監督が“悪の場面と善の場面で意図的に両者の曲を掛けた”なんて思っていたっけ。 ポールの曲“Band On The Run”は、ビートルズ時代、世間に追われて自由が無く、バンド活動に拘束されていた当時の、逃げ出したい気持ちを歌ったものと知った。一般人はもちろん、兵士であっても地獄と化したカンボジアから逃げたい気持ちを表現したんだろうな。 曲を聞いているのは捕虜を処刑する政府の側の兵士。ヘルメットに黄色い花を刺した女の子で、まだ子供のようだ。英語の歌詞などわからないだろう。 彼女はその後、腹部に助かりそうにない重傷を負って運ばれていく。何があったのかは描かれてなかった。後日病院でシドニーが捕虜になる際、ポケットから彼女のと同じ様な花を取り出すが、何か繋がりがあったのかな。 放映の翌週、クラスの反応は様々だった。心にズシンと来た者。途中で見るのをリタイアした者。口数が少ない者もいれば、娯楽として楽しめたのか、喜んでる者もいた。みんながTVで映画を観て、翌週話し合う、盛り上がる、それぞれの反応を知るのって、何かとても貴重な体験で、とても素晴らしい文化だったように思う。 『永六輔の誰かとどこかで』ってラジオ番組のコーナーで“アルハンブラの思い出 ”が流れると、映画の恐怖がフラッシュバックしたのも今では良い思い出。 あの時は突然ラジオ消して、ごめんねママン。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 8点(2021-06-14 15:53:44) |
86.一寸先の生死もわからぬ抑圧された生活が、どんなに過酷なものかは私には判らないが、見ているだけでも辛い。人権に対する考え方はその国・政権それぞれだと思うし、何が善で何が悪かのレベルもローカルルールで異なる。ただし、極端なルールを持つ国や政権に対して、他の国家が何をなすべきかというのは非常に難しく、微妙な問題であるとも思う。 <追記>16年ぶりに再見。あらためて見直すと政治色が薄いというか弱く、記者の友情物語の比重が高いように感じた。どちらに期待するかによって見方は変わるだろう。多少オリエンタリズム的なテイストもあって、これが政治と友情の2つのテーマの共通基盤であり、両者をブリッジしていると言えなくもない。 基本的には文化相対主義でありたいとは思うが、やはり基本的人権や生存権ってのは最低限保障されなければならないし、そこだけは譲ってはならないと再認識した次第。年とって少々保守化したのかもしれないが、時には他国への介入も必要なのかと。ただし、WHOも最近ちょっとアレだし、国際機関への信頼性が低下しているので、介入の枠組は少々難しくなりつつあるようにも思えるが。 |
85.《ネタバレ》 超久しぶりに再見。かなり昔に見たときは「怖!」と感じるばかりでしたが、今回はちょっと違いました。印象に残ったシーンは大きく2つ。 1つは、クメール・ルージュに全員捕まって妙な施設に連れて行かれたとき、プランが先方の幹部らしき人物に必死に食い下がって助命嘆願するシーン。すぐ脇ではあまりにもあっさり処刑が行われていて、彼自身も次の瞬間にズトンと殺れれてもおかしくなかったはず。演出だとわかっていても、仲間のために危険を顧みない姿はグッと来ます。 もう1つは、マルコヴィッチがプランの写真の現像に失敗して怒り狂うシーン。やはり演出ですが、仲間のためにここまで真剣になる姿は美しい。ある程度年齢を重ねて汚れてくると、こういう純粋な行動原理につい涙腺が緩みます。 それに比べ、意外に印象が薄いのが主人公。ニューヨークに帰って写真をばら撒くことしかできなくて、一方で賞を取って講演をして、プランの生存を知って現地へ飛んで抱擁。演出の意図は違うでしょうが、いずれもシラけた空気が漂います。ちょっと美味しいとこ取りが過ぎる気が。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-06-10 16:05:24) (良:1票) |
84.クメール・ルージュの悪虐について聞いたことはあったが、詳しくは知らなかった。で、この映画を見て知見が深まったかといえば、残念ながら そうとは感じられない。 前線記者の体験記に留まってしまっていて、歴史的な事件全体をうまく描写は出来ていないのではないか。クメール・ルージュについては謎な部分も多く、それを題材とした作品も少なく思われる。その少ない作品の一つだからこそ、期待する部分も大きかったせいもあるが、それ程興味深くは見られなかった。 逆にベトナム戦争を扱った映画は多く、中には名画の部類もあるので、どうしても比較してしまうのも もどかしく感じる一因かも。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-09 16:38:23) |
83.この映画、初めて見たのは、ゴールデン洋画劇場で放送されてた時でして、解説は勿論、いつもニコニコ顔で無難なコメントを述べるだけの高島忠夫さん。あのドレミファドンやウルトラクイズ同様の笑顔でいつも映画解説役を無難にこなしている高島忠夫さんが、この映画の後、「私はこの映画に対し、2つ、言いたいことがある」とぶち上げたのが、いまだに印象に残ってます(って言っても古い話なのでどこまで確かな記憶かは保障しません、ゴメンナサイ)。曰く、1つ目、あのラストにおける再会のシーン、ここはただ抱き合うだけでいいじゃないか、セリフは不必要でしょう、とのこと。そして2つ目、なぜアカデミー「助演」男優賞なのか。これは「主演」でしょう、と。 まあ、少なくとも、本田勝一がこの映画について書いていること(「貧困なる精神」参照)に比べれば、一億倍くらいイイ事言ってる気はします。 それはともかく、本作。ベトナム戦争が飛び火したカンボジア内戦から、ポル・ポト派(いわゆるクメール・ルージュ)による弾圧と虐殺、そしてその中をかろうじて生き延びた現地ジャーナリストの姿が、描かれており、内戦下の緊迫感や、粛清の恐怖といったものが、作品に満ち満ちています。 後半、国に帰ったシャンバーグ記者と、現地に残され苦難を味わうディス・プランの関係は、「逃げた者の罪悪感」も含め、ちょっと「南極物語」みたいな図式ですけれども、受ける印象は(当然ながら)大きく異なります。この映画の後半は、ディス・プランの独白など一部のセリフが英語ですが、それ以外は字幕なしの現地語であり、プランは勿論それを理解するだろうけれど、見ている我々にはそれが、理不尽な弾圧を象徴する「理解を超えた恐怖」として迫ってくる(その意味では、このシーン、カンボジア語を理解する人とは印象を大きく異にするでしょう)。 一方で、退却を進めるアメリカ軍のヘリコプターの、メカニックな姿。また一方では、文明を拒否するポル・ポト派が推し進める、恐怖に裏打ちされた原始社会。どちらも非人間的であり、それと同時に、この物語の中心にいるジャーナリストたちの姿もまた、無力であるばかりではなく打算とのスレスレに位置している点、はたして人間的と言えるのかどうか紙一重のところもあって。 決して綺麗ごとだけでは描かれていない、だけどそれでも、希望を描かずにはいられない、そこが作品の感動となっているように感じます。 しかし、惜しむらくは、音楽が一部、作品とまるでマッチしていないんですよね~~~(イマジンとかアルハンブラのことじゃ、ないですよ) 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2020-02-22 04:54:45) |
82.《ネタバレ》 カンボジア内戦の実相を捉えた臨場感・緊迫感が秀逸。ドキュメンタリー調の中にもドラマを織り込んでおり、戦争に巻き込まれた人々の苦悩がよくわかる。 大使館に避難する人々とプールで泳ぐ風景との鮮やかな落差。クメールが進攻してプノンペンに近づけばVIPはのうのうと車で逃げる。逃げ惑う人との対比はいつの世も変わらぬ権力者と弱者の関係。 後半1時間は新生カンボジアの過酷な実態を垣間見る思いだった。「解放者だと思ったら新たな弾圧者だった」・・・歴史は繰り返す。 プランの逃走時、墓標のような枯れ木群が現れ足元には白骨が・・・作品を象徴するシーンが主題を訴える。音楽は時に邪魔している。「イマジン」含め終盤の感動を誘う演出は、それまでの流れから脱線気味の印象。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-27 14:57:15) |
81.《ネタバレ》 かなり昔にTV放送でみたことあったのですが、改めて観る機会があったので再度鑑賞しました。 リアル・ドキュメンタリー路線でかなり重たい映画でした。 ポルポトの大虐殺のことは浅い知識で知ってはいましたが、こんなにも悲惨な歴史だったのですね。 鑑賞途中で泣いてしまいました。 実際の歴史を受け止め、考えながら鑑賞してしまうので、純粋な評価は難しいですが、やや甘い展開が 気になりました。 恩人が行方不明なんだからせめて現地に行って探してあげればいいのに、と感じてしまったのでラストの再会にあまり 感動を受けなかったです。「イマジン」も何か違うような・・・など。 あくまで「シネマレヴュー」なので、この点数です。 【金田一耕助】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-11 21:13:18) |
80.《ネタバレ》 〇半ばドキュメンタリー風で、一気に戦場に放り込まれる追体験ができる。〇登場人物に降りかかる出来事があまりにも不埒で、胸が締め付けられる。〇再会するラストは素晴らしかったが、Imagineを流すエンディングは安直すぎるな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-25 17:59:56) |
|
79.前半は今いる場所が無法地帯に変わりつつある切迫感、後半は正体が知れたら殺される緊張感が良かった。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-08 09:49:02) |
78.若干冗長かなとも思いましたが良い映画でした。イスラム国のこととかも後年歴史になったら映画になるのだろうか。 【えぴおう】さん [映画館(字幕)] 6点(2015-03-23 17:05:30) |
77.重たい。 こう言う映画はよくあるけど、その中では面白くないほう。 |
76.《ネタバレ》 カンボジアでポル・ポト派による大量虐殺があったということを映画にしているところは非常に良いし、話の通じない、自分の常識が通じない相手に小突き回される恐怖感などは存分に感じられる。シドニーがプランと再会するのも良い。 が、しかし、レノンのイマジンはベタすぎて戴けない。 あのエンディングが勿体無い。 【leo】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-07-10 20:18:26) |
75.《ネタバレ》 本作のように史実を映画化した作品は、冒頭で描く対象の置かれている状況や背景が字幕で説明されたり、主人公の語りで主人公が置かれている今を語ることで描く対象の置かれている状況を伝えようとする事も多いですが、本作にはそういった説明がありません。よって勉強不足の僕にとっては難しい映画でもありました。 しかしそういう状況で本作を見た人の多くが鑑賞後、カンボジア内戦とは、クメール・ルージュとは何かを調べようとするでしょう。それだけでも意義の大きな映画だと思います。 映画としては前半はシャンバーグ、後半はプランと視点が切り替わりますが、やはり後半の迫力が圧倒的でした。演じるハイン・S・ニョール。名演技とかそういう言葉では表現できないほどの人間の強さを感じさせてくれるその姿はまさに圧巻でした。 最後はカンボジアを立ち去ったシャンバーグがプランと再会し許しを乞う。感動的な中にも考えさせられることが多い素晴らしいラストシーンだった。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-22 22:50:32) |
74.《ネタバレ》 よく映画化できたなと思わせる 正直すごく重い内容 だがしかし 現実的に 地球上のどこかで戦争は起きていて 人と人が殺しあっている なぜこのような事が起きてしまうのだろう 権力争いなのか それとも 憎しみの果て なのか ・後半の逃亡時の緊張感はスゴイ でも最後のイマジンは何か違うような気がする 若きマルコビッチが出演してます まさか後々スゴイ俳優さんになるとは 誰も予想出来なかった かも しれませんネ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-02-28 08:19:56) |
73.《ネタバレ》 戦争モノを見ると尋常じゃないほど気が滅入っちゃうアタシは、この手の映画はなるだけ避けてたんだけど、今回意を決して見てみて…まあ良かったと思うわ。 生々しい描写もたくさんあったんで案の定かなり凹んだけど、歴史から眼を背けず過去の悲惨な出来事から学ぶって姿勢も大事よね。 ところで…どうしてアメリカってのは他国のことにイチイチ首突っ込みたがるのかしらね?? どうせ事態が悪化するだけだし、かえって迷惑なのに。 …自国の利害と政治的思惑のためにカンボジア内戦を利用しようとしたのもアメリカ、その凄惨な状況を世界に伝えようとジャーナリストたちが奮闘したのもアメリカ、でも…どっちにしろ結局エゴしか感じないのはアタシだけ?? もちろんシドとプランの友情にケチつけるわけじゃないんだけど…なんかどうもスッキリしないのよね。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-16 16:05:04) |
72.《ネタバレ》 よくやったと思います。実話を元にしているということで映画もドキュメンタリー・タッチ。大量のエキストラや大道具・小道具を動員しての同時進行撮影は、見ごたえがありました。内容としては、前半シドニーとプランの友情を軸に進行しているのですが、2人が別れてからは主にプランの見聞したカンボジアの情勢が中心となります。このため友情物語という側面は薄くなり、せっかく最後に再会しても、付け足しという感じになってしまいました。「イマジン」を使ったのは失笑もの。 そのカンボジアでのクメール・ルージュの残虐行為についてはしっかり描かれ迫力もありましたが、一方アメリカ批判の方は出てくるものの、時間的に少ないし訴えるものも少ない。これは、アメリカ批判が言葉だけで語られることが多いのに対し、クメール・ルージュの行いは画で見せることもあるのでしょう。当時のカンボジアでの行為を明らかにしたとはいえ、この点不満が残ります。物語の展開も含め、全体としてバランスがよくないと感じました。しかし見るべき点も多く、良作であることは間違いないでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-01-29 20:55:03) |
71.なんかもう、この世の終わりかと思うほどのミもフタもない荒廃っぷりに、「なんてこったい」と何度も呟いた。有名なラストシーンは確かに感動的ではある。でも、そもそも何でこんなことになったのか、ということに考えが及ぶと涙も引っ込むというもの。もっと映画として怒るべきじゃなかったか。どうも「アジアの人ってかわいそう」的な目線を感じる。素材がナチスものならば、もっと身を切るような制作作業になるような気がする。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-01-07 02:38:47) |
70.ベトナム周辺の実態もベトナムおなじ悲惨な状況。なぜ人間はこんなに残酷になれるのか? 強烈な印象+1。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-02 17:41:35) |