11.《ネタバレ》 ひどい映画。
だが、共産主義の国が、自由とはなに?と問うた映画と思えば、意味がある。
自由になれば、あんなこと、こんなこと、出来て楽しいな?あれ?あれ?え?これで幸せなの?
そんなラスト。
「自由」についての考察が足りないといえば、そうなのだが、制作されたのは、1966年。
この2年後に、チェコでは、「プラハの春」事件が起きる。
民主化への波が来るのだが、ソ連によって、あっという間に潰される。
今の時代には、あまりにもいろんな考えがアップデートされておらず、
何も知らずにみると、不快なだけの映画。
ただ、あくまでも、これはイチ男の意見です。
追伸)その後、この映画について書籍にて調べました。
チェコでは、1989年までの社会主義時代、すべての映画が国家予算で創られており、
この映画の食べ物を粗末にするシーンなど、国会で是か非か真面目に議論されたらしいです。
しかし、労働者には受けが良かったらしく、作家のミラン・クンデラも擁護して、
1968年のプラハの春を準備したと言われているそうです。