1.結論から言うと、私が今年、鑑賞した全ての作品の中で最高の映画となりました。
さしずめ、上半期ナンバー1作品といったところでしょうか。
それだけ凄かったです。
本作は、久しぶりの超お気に入り作品となりました!
ジャンルとしては、青春・純愛モノです。
しかし私が今まで観てきたそれ系の作品と比べると明らかに異質でした。
インドネシア映画ということですが、その辺が関係しているかと思います。
“1冊の本から出会いが生まれる”という、典型的でベタな展開ですが、どこか新鮮な流れを感じました。
王道的な恋愛映画のアウトラインを辿りつつ、そのテイストは全く新鮮。
インドネシア・ジャカルタの独特な雰囲気や文化と相まって、そりゃあもう感動できました。
なんというか、ただ単に涙が流れるという系統の感動ではないんです。
思春期特有の心のざわめき、切なさ、相手を好きになった時の居ても立ってもいられない気持ち、こういった部分の演出がとても丁寧に描かれていて、「ああ、思春期の頃ってこんなんだったなー、辛かったなー、楽しかったなー」って、胸が一杯になる感じの感動なんです。
言葉で説明すると何とも伝わりにくいですね。
実際に本作を観れば、こういった想いで胸が一杯になること間違いなしなので、是非、ご自身でご覧になって、直にこの感動を感じてみて下さい。
他の青春映画では感じることのできない、自身の“あの頃の青春の想い”で胸が一杯になるはずですから。
いやー、世界には素晴らしい作品があるんですね。
参りました。
国籍や時代、そして知名度にこだわらず、偏見を持たず、広く鑑賞作品を選んでいくことが大事だということを教えてくれた、珠玉のアジアン・ラブストーリーでした!