1.《ネタバレ》 私の中で「アマデウス」は5本の指に入る傑作で、
子供の頃に初めて観た時から
すっかりモーツァルトの音楽にハマッてしまい
その後はコンサートやオペラ鑑賞へと足を運んだものです。
今回の映画「魔笛」は時代背景がアレンジされたものと聞き、
どんなものを見せてくれるのかとワクワクしていました。
そして監督・脚本がハリーポッターのロックハート先生役も務めた
ケネス・ブラナーということで期待も高まりました。
そして、映画スタートの序曲からいきなり感動(笑)。
その後もテンポ良く物語は進んで行き、
笑いあり、B級っぽい演出もありで
もしモーツァルトが観ていたら一緒に笑うんだろうな、
と思えるような、小難しさの無い構成でした。
賛否両論あると思いますが配役もなかなか優れていて、
特にパパゲーノ役がいい味を出していましたね。
もちろんモーツァルトの旋律でなければ
途中で帰る人続出だったかも知れませんが(汗、
あの音と映像の構成が良くマッチしていて終始飽きませんでした。
モーツァルトファンならば一度は観ておいたほうが良いでしょう。
残念な点を強いて言うのであれば、
やはり英語ではなくドイツ語のほうが良かったなぁという点。
夜の女王のアリアは迫力のドイツ語でドスンと歌って欲しかった。
どうも女王とザラストロの英語歌詞に違和感を感じてしまいました。
それと後半が少し失速気味だったことでしょうか。
この二点を差し引いてもこの映画は観て良かったと思います。
好き嫌いが別れる映画とは思いますが、ぜひ一度おためしあれ。