15.《ネタバレ》 なんて素敵な映画!若尾文子目当てで観たけれど思わぬ拾い物だった。 若尾が明るく無垢で前向きな役をさわやかに演じている。とても魅力的である。 若尾以外のキャストは今やほとんど鬼籍に入られていると思われるが、川崎敬三はじめ皆さん若い。 実のお母さんが先生の勤め先に居たなんて少々出来すぎ感はあるが、まあいいか! 川崎と菅原謙治の恋のさや当ても楽しかった。それと魚屋さんの格言も笑える。 最後に実のお父さんが少々哀れではあったが身から出た錆だからしょうがないか。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 8点(2023-03-17 23:39:34) |
14.話そのものは失笑モノのレベルですが、最初から最後まで若尾文子の魅力をたっぷり味わうことができました。最近は「この人さえ出ていれば、たとえどんなマヌケなストーリー展開でも最後まで観ちゃう!」と思わせてくれる役者なんていませんよね。そういう意味ではすごい女優さんだと思います。 内容的には、有子のように「もっとスカッと生きようぜ!」という気分にさせてくれただけで充分。映画としてどうのこうの言うような作品ではありません。 それにしても、セクシーシーンなんて全然ないのに、あんなにエロい雰囲気が漂う若尾文子って・・・。特に最初のセーラー服姿なんて、フェロモン爆弾ですね! そういう人が、元気ハツラツさわやか娘を演る、というギャップも面白かったですが、意地悪な継母や姉を最後に不幸のどん底に陥れる・・・という脚本なら満点でした(笑) 【ramo】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-11-08 12:24:03) |
13.《ネタバレ》 源氏鶏太が原作の人気ラジオドラマの映画化だそうですが、ストーリーは観ていて恥ずかしくなるほど通俗的でご都合主義です。でも、若き日の若尾文子の魅力を堪能するには、本作はベストに近いと言ってもいいんじゃないかな。妖艶で小悪魔チックな彼女は他の作品に譲って、もお少女漫画も白旗揚げる様なひたすら不幸な境遇にも明るく頑張り抜く彼女の笑顔は癒してくれます、ささくれだった心を。そして、誰が観ても「諸悪の根源はおまえだろ!」と言いたくなるダメな父親に最後に言い放つ口調は柔らかいけどキツイお説教、これは実に爽快でしたね。ここから若尾文子・増村保造の黄金コンビが始まったかと思うと、感無量です。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-10-26 22:17:10) |
12.《ネタバレ》 ウジウジ悩まない、恨まない!(とりわけこれ!)、低レヴェルの諍いに与しない、青空を仰いで苦境をどんどん乗り越えてゆく。昭和32年の快作である。湿っぽい日本映画にあからさまに対抗している。 【ひと3】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2015-09-14 13:33:59) |
11.《ネタバレ》 明朗快活青春映画。楽しく見ました。あくまで明るく、あくまで元気に、あくまで前向き。こういうところが、高度経済成長期らしいところでしょう。未来に希望の持てる時代だったのですね。義理の母に邪険にされるあたりがのちの大映ドラマのようで、こんな時代にもルーツがあったとは驚きです。川崎敬三と菅原謙二の不思議なライバル関係とか面白い。蝶々・雄二の息のあったところも見られます。増村監督で同じ年の『暖流』はダメでしたが、これは楽しめました。こういう作品ならもっと見てみたいです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-05-15 22:37:30) |
10.なんとなくだけど昔のテレビドラマはこれ系が多かった印象がある。ホームドラマって言うのかな。テンポが良く、賑やかで…。それの原型みたいに思えた。ストーリー展開は大層なものではないけど、若尾文子ファンなら見て損はないだろう。あぁ、末っ子小僧の羨ましさよ。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-03-06 18:04:12) |
9.カラーの若尾文子様もかわいいんだけれど、若尾文子様はやっぱりモノクロの方がより一層魅力的に感じる。僕だけやろか。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-03-03 20:43:47) |
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8.見所は何と言ってもヒロインの若尾文子。 冒頭のとても女子高生とは思えない髪型と口調にはびっくりしたけど、やっぱりきれい。 内容はさっぱり系の青春ドラマで、ラストもうまくまとめており、 コテコテのアイドル映画よりはましだけど、基本的に作りはそれらと変わらない。 若尾文子の魅力だけは存分に味わえる作品だと思う。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2011-08-01 11:50:42) |
7.源氏鶏太と言えば「三等重役」に代表されるサラリーマン小説が有名であり、私も若い頃何冊も読んだものである。ユーモアに富んだ軽妙な語り口と明るくさわやかな感じが私の好みであった。その源氏鶏太の映画作品とあればと期待して見たのだが、評価は微妙。映画にしてしまうとわざとらしさが目立って気になってしまった。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-01 10:42:57) |
6.・・・なんとも不思議な感覚ですね。これまでもう「したたか」で「妖艶」で「一筋縄ではいかない」複雑なキャラクターを演じている若尾文子を、後年の数多くの作品で見てしまっているので、この映画の明るく健気な彼女を観ていると、「何か絶対裏があるに違いない!」「後できっとあの底意地悪い兄姉どもに仕返しするに違いない!」って考えてしまうんですよ。困ったもんだ。まるで「鬼畜」のすぐ後に「秋刀魚の味」の岩下志麻様を観てしまったような感覚とでもいったらいいか(笑)(←ちょっと違う)増村監督作品は大映現代劇特有の、ねとっとした湿りっ気が払拭されているのがまず何より。同じ会社で一見近寄り難い美貌の山本富士子に比し「低嶺の花」と称された時期の、庶民的な若尾文子の魅力が一番出ているのがこの作品ではないでしょうか。とは言っても、どうしても上記のような「一発逆転若尾ちゃん一人勝ち!」を、ついつい愚かにも期待して観てしまった私はこの点数に留めさせて頂きます。出来る事なら、同時代に順々で溝口→増村→吉村→川島作品で演技的に成長していく彼女を観たかったですね。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-23 10:24:10) (良:2票) |
5.シンデレラ物語を日本に移した、まあどってことない話なんだけど、そういう物語を借りてある生き生きとした瞬間を描きたかったってことなんだろう。随所に増村タッチが見られ、湿っぽくなっても仕方のないところでも、しっかり除湿されている。この人らしさを感じたのは、たとえば東京駅に着いた若尾文子の周囲の喧騒を、あおり気味に捉えたスケッチ。あるいはピンポン大会でのワンカット、顔つき合わせて、しかし無感情に人々がしゃべるとこ。セリフの内容がそれほどストーリーにとって重要なわけじゃなく、画面の中に顔が詰まり、言葉が詰まっている、そのギューギューしている感じの楽しさが眼目。先生の菅原謙ニが赤電話かけてくるカット、ぎっしり赤電話を詰めて、手前のおばさんにも思いっきりしゃべらせる。この過剰に詰まって沸き立つ感じが、もうデビュー2作目で完全に独自のものになっている。靴を絡めたのは、やはりシンデレラを意識してのことなんだろうなあ。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-08-19 11:59:05) (良:3票) |
4.若尾文子の肉感的でいて健康的な美しさを堪能できる作品。 話としては決して好みではないが、元気に溌剌な空気、そして青空が画面いっぱいに広がっており、すがすがしい気分になれるのが良い。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-10-06 00:07:45) |
3.若尾文子といえば落ち着いた上品な大人の雰囲気が漂う女優、あるいはちょっと小悪魔的な魅力を持つ女優というイメージがあるのだが、増村保造監督との初コンビ作となる本作では、そのイメージとは違う明るく元気なヒロインを演じていて、川島雄三監督の「しとやかな獣」や「女は二度生まれる」でも印象的だった彼女だが、ここまで爽やかで清潔感溢れる魅力を感じるのは初めてだ。映画の面白さや完成度としては確かに「しとやかな獣」や「女は二度生まれる」、同じ増村・若尾コンビの作品なら「華岡青州の妻」のほうが上だと思うものの、この映画の若尾文子の明るい魅力にはとにかく「やられてしまった」という感じですごくかわいい。そして映画としても増村監督らしいハイテンポな演出も見ていて心地よく、軽い仕上がりになっていて、とても見やすく楽しいものになっている。脇のミヤコ蝶々や南都雄二もいい味を出していて楽しいが、とにかく本作「青空娘」は、何度も同じことをいうようだが、若尾文子、若尾文子の魅力に尽きる映画だ。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-07-08 20:28:32) (良:2票) |
2.《ネタバレ》 日本映画専門チャンネルで鑑賞。若尾文子自身のインタビューが始まる前にあって、そこで「この映画はシンデレラなの」って語っていた。見始めて、なんとも甘ったるく手ぬるそうな展開に、「いや、これ、ハズレかな?」などと思っていた矢先、いきなりギアが入って一気に引き込まれてしまった。確かにシンデレラストーリー。でも若尾文子の文字通り若々しい魅力の前に、こんなシンデレラもありかな、などと思ってしまう。若尾文子主演でこんなに明るくすがすがしい映画があろうとは。確かに若尾文子ファン必見とうい【青観】さんのご意見に大賛成! 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-07 05:47:57) |
1.《ネタバレ》 若尾文子、若尾文子、一に若尾文子、二に若尾文子、三四が無くて、五に若尾文子です。いやあ、これはとにかく若尾文子に尽きる。話としての面白さや完成度では他に素晴らしいものがあるけれど、若尾文子の魅力が一番描かれているという意味ではこの映画が最高だと思う。こんなにも可愛い若尾文子の前にはどんな男もノックアウト間違いなし!オープニングの若尾文子のセーラー服姿に萌え~!そして、青空の下で元気良く振る舞う若尾文子に萌え~!そんな若尾文子が父と別れたままでいる母親探しの旅に出る途中で色んな人と出会いながら母との再会を得るのだが、あの最後の方で一番、悪いのは父親であるはずなのにただ笑ってるだけの駄目な父親に対してのさよならを言うシーンでの見事なまでのやりとり、私の思ってること、言いたいことをあれだけずばずばと言ってくれるもんだから、たまりません。母を苦しめ、姉や兄など家族をも苦しめている一番駄目な父親への強烈な一言に気分爽快!そして、婚約者との二人で海を眼の前にして「さようなら~青空~」と叫ぶ姿に、正しく青空の元、元気いっぱいな若尾文子の魅力がいっぱい詰まった何とも観ていて本当に気持ちの良い映画!この映画を観るまでは川島雄三監督の「女は二度生まれる」の若尾文子が一番、可愛いと思っていたのに何と言うことだろう!可愛いという意味では文句なくこの映画の若尾文子が一番です。本当にタイトル通りの「青空娘」そんな若尾文子に私は完全にやられてしまいました。これを観ずして、若尾文子を語るなかれ!若尾文子ファンはとにかく必見です。 【青観】さん [DVD(邦画)] 9点(2007-08-11 10:12:49) (良:2票) |