1.《ネタバレ》 獄中のテロリストである主人公「M」が深々と脳内で自己批判・評価する様と、「実話じゃないよね?」とは思うのだが、監督が監督なだけに妙に生々しい「ソフト」で「粘着質」な精神的拷問シーンが、面白い。面白い…面白…くは、無いです。ハイ。スイマセン。結構、ツラかったです。
しかし、ツラくはあるが、「M」の変貌には目が離せなかったし、「M」の言葉は聞き逃せなかったし、「M」の末期にも固唾を呑むしかなかった。
エンタテイメント性は皆無で、共感も快感も感動も達成感も無いが、作中に吐露されている、生々しく血肉の通ったメッセージは、希少といえる。ある意味伝説ともいえる希少作品であり、主演・田口トモロヲの怪演技も、また希少でした。