2.《ネタバレ》 仮想空間の恋愛と、現実世界の恋愛が同時に進行するストーリー。なかなか面白い設定です。そしてその設定を活かしたストーリーも面白い。
少々変わっているのが、バーチャルの『メルロ』=ヒョンテが、バーチャルの『ピヨリ』=インジュだと知っていること。インジュのほうは、メルロがヒョンテだということは知りません。
普通こーゆーカテゴリーの作品は、『お互いに相手が誰かわからない。』っていうのがミソだと思うんですよね。それを初めからこんなアンフェアな関係にするなんて、ある意味斬新かもしれません。
だから基本的には『ヒョンテ目線』になりがちです。つまりは、男性目線の作品だと言えそうです。
ディテールが雑な印象のある韓国映画ですが、この作品はかなり丁寧に作りこまれていると思います。
また、フィールドをヒョンテ、インンジュ、その周辺の人々に留めて、無駄に話しを広げすぎなかったのも良かったと思います。
途中でダレる部分も無いことは無いんですけど、最後がとにかく感動しますね。
ラストシーンで、出来上がったゲームのCMが街中で流れます。このCMが大変に素晴らしい。
こーゆーネット系のゲームってやったことないのですが、やってみたくなります。
最後に、内容とは関係ないのですが、ヒョンテの吹き替えはあまり良くなかったです。インジュのほうは良かったと思います。