1.やりたいことはなんとなく分かるのだが、劇中の竹中直人のセリフのとおり本当に勢いだけで作ってしまった感じで、とにかく落ち着きがなく、映画に全く入り込めないまま、2時間がひたすら長く感じた。小栗旬の初監督作品ということで、見る前は嫌な予感しかしなかったが、やっぱり人気俳優が監督に初挑戦という話題性だけの映画という印象しかない。小栗監督の人脈か次々登場するゲスト俳優たちも使い方が勿体無いような気がするし、役者への演出も下手なのであろう、例えば小西真奈美なんかもっと出来るはずだと思うのに活かせていないような気がするし、回想シーンの多用もなんかうざったらしく感じてしまった。(他の映画だと普段はあまり気にしないのに。)それに、終盤の演奏シーンはなんか唐突に感じるし、脚本も詰め込みすぎでグダグダで、ドラマも薄く全体的に見てはっきり言って典型的な駄作だと思う。それにしても人気の若手俳優が話題性だけでこうも簡単に劇場映画を撮れるなんて、考えたら今映画監督を目指している若い人たちがあまりにも可哀想な気がしてならない。