1.《ネタバレ》 子供に襲い来るサンタ・ゾンビ・スラッシャーですか。粋ですなぁ(?)。
それも女サンタなのですが、いろいろな事情があってサンタやってます。
最初はスタンドバイミーやグーニーズのような、子供たちの青春と友情の場面で始まり、
なかなか良い感じじゃないかと思いました。
子供たちの視点で冒険が描かれているのです。
わくわくします。
しかし、穴の中にサンタらしき女性の姿を発見し、徐々に子供たちの純粋な心に闇が芽生え始めます。
出られない穴の中の女サンタは、まるで檻の中の実験動物です。
子供たちの心は無垢である反面、残酷さもはらんでいるようです。
この作品を見て子供が怖くなる人がいるかどうか分かりませんが、子供は怖いです。
子供の言葉は時として残酷に突き刺さりますが、子供は残酷さを隠すことをまだ知らないようです。残酷だという認識がないのでしょう。
このまま女サンタが穴の中で物語は終わるものと思っていました。
しかしそこからがこの物語の本当の恐怖と悲劇の始まりでした。
流石に子供が殺されるという表現はマズイのであろう、過激な場面はありません。
子供たちは、どたばたコメディ風にゾンビを撃退します。
しかし残酷なことに儀式で結んだ契りや怨みの呪いは生きている限り、消えずにつきまとうようです。
、、、、、、
僕はもし殺されるならば、あの憎たらしい(はじめにブードゥーの儀式を行い、穴の中の女サンタに与えようとした食べ物までも意地悪に奪い取り、報酬金までも欲張ろうとした)馬鹿餓鬼ども2人だけで充分だと思うのです。
一番最後でサンタゾンビと対面する少女には、「ミツバチのささやき」のような、少女映画にありそうな神秘すら僅かに感じました。
モンスターにとっても少女は特別な存在なんですね。