1.「T3」で女ターミネーター役を演じた女優さんが出演している作品。
クールビューティーから打って変わって、気っぷのいい酒屋の姉ちゃんみたいな役柄だけど、
決して彼女がヒロインというわけではないようで、導入部から場面がやたら切れ変わり、
登場人物たちが入れ替わり立ち替わり出てきて、非常に取っつきにくい。
てっきり官能サスペンスかと思ったのに、そのようなシーンもほとんどなく、
心に深い傷を持つ若者たちの群像劇といった感じの内容。しかも彼らはクスリをやっていて、
心情表現を抽象的な映像で見せるシーンが多々出てくるので、重苦しいことこのうえない。
誰が主人公で、何をどう訴えたかったのかもぼんやり。
キャラ設定を回収できているのは坊主頭の若い男だけで、他の出演者たちは放り投げ状態です。
演出は映画らしいといえば映画らしいのだが、いくらなんでもこの邦題はないでしょう。
B級、C級作品は、外すとやっぱ辛いなぁと思わせてくれた作品だった。