1.舞台を日本から戦争直前のムッソリーニ総統下のイタリアへ移す。設定が変わっているにもかかわらず、日記をわざと読ませるようにし向けたり、ポラロイドカメラが出てきたりするなど、驚くほど原作の谷崎小説を踏襲している。ただセックスの表現は明るく開放的でイタリアらしい。
バックに流れる音楽も明るく楽しい感じで、原作の持つサスペンス感はなく、むしろコメディっぽく思える。
カリギュラを作ったティント・ブラスなので、もっとエロティックになるかと思ったがそれほどではなく、むしろ日本のリメイク作品より、嫌らしさは感じない。