13.《ネタバレ》 ベースになっている身体状況等は様々ではあるものの、主人公が前日までの記憶を失ってしまうという設定の作品は、これまでにも複数ありました。本作もその1本ですが、事件発生時から後の記憶が消失しているのではなく、更に遡ってある年代から後の記憶が消失するという設定のためか、事件の発端やそれに至る経緯が省略されてしまっていて、話が進めば進むほど何となくご都合主義的に思えてしまいました。 朝目覚めると記憶がない。目の前に居る男性が誰なのか判らない。主治医を名乗る男性から突然の電話がある。デジタルカメラの動画記録を頼りに少しずつ記憶を積み重ねていく。それと同時に断片的に蘇る事件の記憶。夫、主治医、親友…一体誰を信じたらいいのか?あの日、一体何があったのか? こうやってプロットを書き連ねていくと非常に魅力的なサスペンス作品に思えるのですが、主演の二人、いや三人の演技に惹き込まれながらも、随所に見受けられる矛盾や不合理によって観ている側としてはトーンダウンするばかりです。 記憶障害と言いながらも殆どタイムループみたいな世界。かと言ってタイムループものにしてしまうと、ありきたり感が高まってしまいそう。スタッフ、キャスト、しっかり固めても、肝心のストーリーが弱い。惜しい作品だな、というのが第一印象でした。甘めに6点献上します。 ちなみに、題名は原題の方がお気に入り。邦題はストレート過ぎるような。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-10-19 23:19:43) |
12.《ネタバレ》 誠実で善良なジェントルマン、奥さんを寝取られた気の毒な善人、このような役どころが多いコリン・ファース。 しかしずっと昔「アパートメント・ゼロ」という作品で主演してることがあるわけで。 もう最初から不信感のカタマリの本作のコリン・ファース、ラストでニコールに安堵が待っているであろうことは 予想できるのでそれはいいとして、記憶喪失以前の経緯の部分がかなり省略されててちょっと物足りない。 低予算だったのかなあ、医者と危ない雰囲気になるとこはまったくいらないのに。 その医者役のマーク・ストロングの変貌ぶりにちょっとびっくりしました。でもニコールは演技の幅の広い女優さんですね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-01-20 13:46:51) |
11.《ネタバレ》 全く深読みしないで見れたので、最後まで楽しんで見れた。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 6点(2018-04-26 14:00:09) |
10.夜、眠りにつき朝目覚めると記憶が無くなってしまう女と、自分は夫だと説明する男。 無表情で感情をあらわにすることも無い夫。何を考えているのか読めない。彼は本当に夫なのか?信用していいのか否か。 ミステリアスでサイコサスペンス的な序盤の展開。漂う雰囲気も悪くはないし 登場人物をかなり絞り、尺も短く無駄の少ない作品だとは思うのですが、 面白くなりそうだった作品が事情が明らかになるにつれ失速していきます。 こういうことになってしまった事情がもう少し何とかならなかったものか・・・。 作品に漂う雰囲気やコリン・ファース&ニコール・キッドマンは見応え十分なだけに勿体ない作品です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-22 17:38:21) |
9.《ネタバレ》 今作のコリン・ファースは誠実なのか不誠実なのか、あれこれ想像しながらの鑑賞。気怠い展開に催してきた眠気を体重の乗った左張り手が覚ましてくれました。そこからラストまで不誠実を堪能できました。鑑賞後にあれやこれやの疑問が。①壁に貼られている二人の結婚写真 ②先の事件でホテルから発見現場までの目撃者がないのか ③警察の捜査 ④あの場所にあったアイロン ⑤眠ると無くなる記憶はうたた寝や昼寝や徹夜の場合は。 毎朝「僕は夫のベン・・・」と説明する幸せに思えない生活を続ける彼女への愛情と犯行発覚の恐れが綯い交ぜになった歪んだ人格者を好演した彼に惹かれた思いが、無理があり深みのない展開に醒めてしまった作品です。 |
8.《ネタバレ》 コリンファース怖っ! 知らなければ良かった!でも知らなければいけない!真実はどこだ! 不気味で不安な雰囲気が常に漂い、誰を信じるべきかもわからない映画が進んでいくにつれて二転三転と登場人物の見方が変わるのでニコール・キッドマンも演技も相まってもうスゲェ怖い!コリン・ファースの影がある、なにをしでかすかわからないの演技も最高です。 コリンファースの正体が誰かわからなくなった瞬間のゾッとする感じはヤバイですね!ヒエエエ! そんなこんなでハッピーエンドでしたが極上の緊張と恐怖を味わえるサスペンスでした。 【えすえふ】さん [DVD(吹替)] 6点(2016-11-23 12:55:58) |
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7.《ネタバレ》 たった一日で、結構なおじさんと夫婦だといわれて、それが信じられるモノなのか?子供がいたはずだとして、急に愛情がわき、罪悪感を抱くモノなのか…とかいう疑問は置いておいて、医者の方が怪しいと思ってしまった私は、まんまとだまされ、よく考えれば気がつきそうな内容なのに、すっかりはまってしまいました。ただ、ニコールキッドマン、ミスキャストです。全然弱そうに見えない。あんな状況でも、前向きで、凛としているようにしか見えない。よく考えると、そんなに面白い内容ではなかったかもしれないが、映画を見るタイミングってあるな-と思いました。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-05-26 21:54:57) |
6.《ネタバレ》 「私の名はクリスティーン。今夜も私が眠りにつくと今日の記憶は消えてしまう。そう、1日の全てを忘れてしまうの。朝、目覚めると頭の中は若いころの私。そう、この映像をいま観ているだろうあなたのことよ、クリスティーン」――。その日、ベッドの中で目を覚ましたクリスティーンは見知らぬ中年男性の腕に抱かれていた。鏡を見るとすっかり歳を取った自分の顔。男はそんな彼女に「戸惑うのも無理はない。僕は君の夫だ。君は10年前に事故に遭い、眠りに就くとその日の記憶を全て失ってしまう障害を負ってしまったんだ」と告げるのだった。戸惑いつつも、これから会社へと向かうという夫を見送り、過去を知ろうとアルバムを見直していた彼女の携帯に電話が掛かってくる。電話の相手は精神科医、夫に内緒で自分のカウンセリングをしていると言うのだった。その証拠に、クローゼットの靴箱の中に隠してあるカメラの映像を見ろと言う。そこには、昨日眠りに就いて記憶を失う前の自分が、今の自分に向けて残したメッセージが収められていたのだった……。果たして夫を名乗る男は本当に彼女の夫なのか?どうして彼女は眠ると記憶を失う身体となってしまったのか?精神科医を名乗る男は本当に彼女の味方なのか?本作は、記憶が一日しかもたないある女性とその過去をミステリアスに描いたサイコロジカルなサスペンスだ。リドリー・スコットが製作をつとめ、ニコール・キッドマンやコリン・ファースとなかなか豪華な役者陣が共演ということで、期待して今回鑑賞してみた。ところがこれがなんとも残念な出来で、僕は正直がっかりしてしまった。何が駄目かって、まずこの眠ってしまうと記憶がリセットされるという主人公の設定が単なる思い付きの域を出ず、物語に全く活かされていないところだろう。サスペンスを盛り上げるのにこんな素晴らしい設定があるにも関わらず、どうしてここまでのっぺりとした展開になってしまったのか。恐らくそれは、N・キッドマン演じるこの主人公が意外なほどあっさり現実を受け入れ納得してしまうところだろう。切迫感が微塵もなく、一切感情移入できない。サスペンスとして、これは致命的な欠点というほかない。最後に明かされる真相もかなり無理のある――というより殆ど破綻してしまっている点など、もはや目も当てられない。結論を言うと、ほとんど観る価値のない凡作だった。設定自体は面白いものだっただけに残念だ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2016-05-06 22:30:59) |
5.『メメント』と同様に前向性健忘(新しいことを覚えられなくなる記憶障害)を扱った作品なのですが、本作ではさらに設定が追加され、主人公は40歳であるが意識は20歳の状態で、間の20年間の記憶がないというお話となっています。新しいことを覚えられない上に、過去の記憶も大幅に失われている。これはなかなか怖い設定で、例えば私は30代なのですが、朝目覚めた時には自分は中学生だと当然に思い込んでるわけですよ。でも鏡を見ると、確かに自分なんだけど異常に老けた顔があると。そして隣で寝ていた知らない人から「君はもう30過ぎなんだよ。で、うちらは夫婦なんだよ」と言われる。さらに、いかにも怪しい医者から電話がかかってきて、「僕らは秘密の治療をやってるから、今日も迎えに行くね」と言われる。何を信じていいのか分からないが、疑っていても物事が進まないから、とりあえず言われるがままに動く。しかし、自分は良いように操られているだけではないのかという不安は常に付きまとう。自分のバックグラウンドを解明しようとしても、記憶は一日しかもたないから情報の積み上げができない。本作冒頭は、この「何が何だかわからん」という空気感や主人公の抱く不安が見事に描写されており、なかなかの滑り出しとなっています。 ただし本編に入ると、短い上映時間の割には退屈さを感じさせられる内容となっており、サスペンス映画特有の緊張感も作り出せていません。序盤の素晴らしい空気感は維持されているし、メインキャスト3名の演技も素晴らしいので作品は破綻していないものの、大きな山場を作り出せておらず、すべてが淡々と進んでいくのです。 本作の問題点のひとつとしては、寝ると記憶がリセットされる主人公に焦りがないという点が挙げられます。寝たら終わりというサスペンスは、過去にキッドマンが主演した『インベージョン』と同様のものなのですが、生物にとって避けられない睡眠というイベントからどうやって逃げるのかにフォーカスしてなかなかの緊張感を生み出していた『インベージョン』と比較すると、本作の主人公は睡眠を普通に受け入れているため、ひとつの山場を逃しているのです。 また、上記の通り記憶の積み上げができない以上は、一日で真相まで辿りつかねばならないというタイムリミットサスペンスの要素も持った作品でもあるのですが、そんなおいしい部分も素通りしてしまっています。過去20年間の主人公の歴史を辿る物語に重きを置いてしまったために、前方性健忘というもうひとつのコンセプトが希薄化したという印象を受けました。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2016-01-15 12:03:37) |
4.寝たら記憶がなくなるという面白そうな設定の割には、想定の範囲内の展開であり、意外性の欠片もない。 どうでも良いが、徹夜したらどうなるのだろうか? 徹夜したらなんて普通は考えんか? 職業病かな(笑) 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2015-12-12 22:44:56) (笑:1票) |
3.照明やカメラアングルなど、映像的には手の込んだ作りになっていてそこは評価したい。ただ脚本はありきたりで凡作。血だらけの状態でホテルからマネキン工場まで行った経緯が不自然すぎ。で普通そこからホテルのチェックインや血痕や指紋等で浮気相手がすぐに警察に分かるはず。リアリティをあまりにも無視しすぎです。ただ全体的な雰囲気だけは良かったです。 |
2.《ネタバレ》 可もなく不可もなくという感じでしょうか。 ニコール・キッドマンとコリン・ファースの演技はさすがという感じで、二人とも自前の表情演技と役柄がぴったりマッチしているので 見応えがあるのですが、その肝心のお話が月並というか、予想通りの展開なわけです。 この旦那、絶対怪しいやん、ていうのは最初から感じてはいたのですが、中盤で涙を流しながらベンに感謝する下りを見て 「あ、ここからそういうドンデンに入るのね」と思ったらその通りに進むわけです。 自分が記憶障害で1日しかメモリー持ちませんという設定からこの月並みな展開はどうなのだろう。 まぁ、やたらとこねくり回してよくわからんようになってる作品に比べれば素直ですが、率直に凡作かなと。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-11-23 22:46:22) |
1.《ネタバレ》 この出演陣で製作総指揮リドリー・スコットの名前ならもう少し気の利いたドラマだろうと思っていたら、思いの外凡庸な作りでした。ニコール・キッドマンってミスキャストじゃなかろうか?この人はもっと力強い人だと思うが、本作では全般的になよなよしすぎのように思えた。マーク・ストロングもあまり積極的に絡む事なく話が進んで、お話の焦点たる夫の秘密もほぼ想定内でした。鑑賞後の満足感はかなり低いです。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 5点(2015-05-23 16:12:19) |