5.《ネタバレ》 ニューヨーク公演を機にアメリカに亡命したモスクワのサーカス団員ウラジミルが価値観の違いに戸惑い時に淋しさを感じたりしながらも、彼の支えになるNYの人々と共に生きる姿を描いた人情喜劇です。
勿論ウラジミルは故郷に帰ることが許されない身ですが、NYで彼が出会う人々も皆、故郷を後にしてNYにやってきている。しかしウラジミルを含めた彼らが故郷で離れて暮らす家族と心ではつながっていることが充分に感じられ、その人間味や優しさにあふれたユーモアのある人物描写や、アメリカ中いや世界中から人々が集まってくるNYの街の描き方も素晴らしく、ロビン・ウィリアムスの自然体の素晴らしい演技が堪能できる作品です。
久々にいい泣き笑いのある人情喜劇を見させてもらいました。「ハリーとトント」などと並ぶマザースキーの傑作の1つだと思います。何故か日本未公開に終わっており、DVDやブルーレイ化もされていない現状が何とも勿体無い映画です。