4.このズレ加減をちょっと面白いなーと思ってしまった私もやっぱりちょっとズレている。コロコロかわるテンション、どう見てもギャグにしか見えないアクションシーン、ミステリーとしてはあまりにもお粗末なプロット、なのにケビン・クラインがひたすらクセ者だったためにむやみに振り回されてしまいついつい最後まで観てしまった。基本的にスーザン・サランドンにハズレ無しと信じていたが、まあ長いキャリアの中にはこういうコトもあるだろう。だいたいこれだけの豪華キャストで、これほど話題にならないってことはナニか理由があるのである。世の中意外とうまくデキている。決してわざわざ観るほどの映画ではないが、ピントをはずしたヘンな映画が観たい気分の時にはほどほどに脱力できるだろう。やっぱりケビン・クラインって上手いと思います。NYを舞台にしたオフビート感覚ノライト・コメディと捉えれば・・・ちょっと苦しいか。でも嫌いじゃないです。あんまりお勧めはしません。