2.《ネタバレ》 一言で言えば「雰囲気お化け屋敷映画」
多分現代版の「ローズマリーの赤ちゃん」を作ろうとしたんじゃないでしょうか?
原題が「Demonic」なのに邦題は「ダークハウス」
原題は「ローズマリーの赤ちゃん」的な意味だし
邦題は「雰囲気お化け屋敷映画」的な意味
まぁタイトルが割れるのはわからなくはありません。
基本は最近多い過去と現在を交互に行き来して謎を解き明かしていくタイプのホラーです。
序盤から雰囲気は抜群で「これはおもしろそう」と期待させてくれます…が、最後まで観ると「なんだかなぁ」となる残念な映画です。
お化け屋敷的な脅かし(途中どんどん安っぽくなる)と雰囲気はあるんですが、ストーリー自体が非常に安直なんですよね。
ラストへ向けて映画の中で種明かしが進むと尻すぼみになっていくのはどういう事なんだ…と。
つかブライアンの行動は意味不明すぎます。何の説明もされないけど…あれは結局何だったの?
2への伏線の一つ?いや2ないけどな!
この映画の大きな欠点は、被害者チームの特に男性陣のキャラが薄い事。
大学生チームの男性は4人しかいないのに白人長身細身系が3人いてキャラの描き分けも弱く、さらに暗いシーンも多く「こいつ誰?」になる事が多数。
例えば残った映像を見て刑事が「ジョンだ」とか言ってるシーンは「ジョン」と言ってるからジョンだとわかりますが、言われなければ誰かわかりません。
暗かったり荒い映像で見せるタイプの映画は、デブとか黒人とか入れてわかりやすくするのが必須なんだな…という映画の基本を教えてくれる映画です。
いかにもパート2を作れるホラーらしいラストもお約束の域を出ずにイマイチです。
まぁこの話だとこのラストしかないけどな!