2.《ネタバレ》 沖縄産・インディーズゾンビ映画というコトですが、全体としては多分にコメディホラー的でありつつ、何故か西村喜廣なんて呼んでしまったが為にグロい部分は矢鱈と気合が入ってる(血飛沫はもうスプラッシュ!な)ので、その面を一粒で二度美味しい!と見做すか、アンマッチ!無駄!と見做すか、そこら辺は個々人の感性に依るのかも知れない、と思う。
ただ、よ~く観てゆくと意外とコンテンツ的には結構独自性があった様にも思われるのだね。
・冒頭はコメディチックな小芝居で始まり
・突如本物のゾンビが登場してその場でしっかりスプラッタ(とは言えコメディ色も残しつつなヤツ)
・続けてゆる~いコメディ展開(物真似ゾンビ)
・なんだか知らんケド、ゾンビ相手に格闘技カマすシーン(沖縄空手?)
・大量のゾンビが沖縄の商店街に出没!で手斧で闘いまくる(狭い路地で長回しハンディカム)
・沖縄民謡に乗せてちょいエロ女ゾンビが「舞う」ちょっとアートなシーン
・オーラスは皆ゾンビになっちゃった!(でも映画は撮るぜ!)なコメディで締め
特にゾンビと格闘ごっこだとか、地方の商店街を舞台にしたゾンビシーンとか、沖縄民謡のシーンとかもそれなりに面白み・ユニークさが有って決して悪くなかったと思うのです。しかしながら、やはりもう少しだけでも「沖縄っぽさ」を大々的に押し出すよーな工夫は盛り込めなかったものかな、と思いますね(地元の方だとロケ地が近所で盛り上がる!的なのが大いにあったのかも、とは思うのですが)。良い点の方を最大限重視して、評価は甘めのこの点数にしておきます。
余談ですが、ヒロイン役の女優さん(川満彩杏ちゃん)はスタイルもイイし結構美形なのだけど、どっかで見たな…と思ったらいま東京で落語家に弟子入りしてる人ですねコレ。前座のうちは他業種の活動はおろかSNSも出来ないかと思いますが、もう少ししたら表舞台での活動再開されると思いますので(2023年くらいかねえ)ちょっと期待しておきましょう。