6.《ネタバレ》 なんていうか不条理劇なんだけど、それなり理解できてしまう分かりやすさも併せ持った作品。
大島渚監督作品らしさは随所に見られ、特に、終盤にここぞとばかりに近親同士でキスしまくる展開なんか、まさにそれ。
もぅ、とにかく栗田ひろみとりりィ母娘二人のしゃべり方がうざい!
うざいのなんの!
栗田ひろみの70年代アイドル丸出しの恥ずかしいしゃべり、そしてりりィの気持ち悪い敬語。
これらの気色の悪さは、大島渚がおそらく無意識に作り出した“不快”だ。
本作を一言で現せば、「不条理で不快な作品」といったところか。
私はかつて、沖縄のコザという所に住んでいたことがあるが、本作がその沖縄のコザを舞台にしているのに、沖縄らしさコザらしさがほとんど映像から感じ取れないのが不満であった。