南部の反逆者のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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南部の反逆者

[ナンブノハンギャクシャ]
Band of Angels
1957年上映時間:128分
平均点:6.33 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-11-07)
ドラマ戦争もの小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-03-22)【イニシャルK】さん
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監督ラオール・ウォルシュ
キャストクラーク・ゲイブル(男優)
イヴォンヌ・デ・カーロ(女優)
シドニー・ポワチエ(男優)
エフレム・ジンバリスト・Jr(男優)
パトリック・ノウルズ(男優)
トリン・サッチャー(男優)
アンドレア・キング(女優)
納谷悟朗(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小原乃梨子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
田中信夫(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
中田浩二(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作ロバート・ペン・ウォーレン
脚本ジョン・ツイスト
音楽マックス・スタイナー
撮影ルシアン・バラード
配給ワーナー・ブラザース
衣装マージョリー・ベスト
編集フォルマー・ブラングステッド
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3.《ネタバレ》 最初の方の、邸宅を背景にしたシーンで、邸宅の煙突から「煙が出ている」ことに、意味も無く嬉しくなっちゃいました。いや、本当に意味は無いんですけど、その演出のひと手間が嬉しいというか。
南北戦争のころのアメリカ南部が舞台。主人公の女性は、見た目はどう見ても白人なんですが、実は黒人の血を引いている。と聞くと、フォークナーの小説「八月の光」に登場するジョー・クリスマスを思い出したりもしますが、こういうのが作品の深刻なテーマとなるあたりが、南部という場所の難しさ、でしょうか。しかしでは、北部なら問題にはならないのか? 日本では?
主人公の女性の場合は、父の死をきっかけに、突然、奴隷として売られてしまう悲劇。この映画、「八月の光」のような難解さは無く、あくまでストレートに差別の問題を突きつけてきますが、こうやって「見た目は白人なのに奴隷にされることの理不尽さ」という形で提示されると、じゃあ見た目が黒人なら奴隷でOKなのかよ、とも言いたくなっちゃいます。
しかし、言いたくなっちゃうとは言え、これが、歴史、というヤツでもあります。主人公は、見るからに胡散臭い大富豪(と思うのは私だけ?)に買われていくのですが、その大富豪を演じるのが、見るからに胡散臭いクラーク・ゲーブル(と思うのは私だけ?ではないはず)。この大富豪もまた、人種差別には反対の立場をとっているようでいながら、暗い過去、彼なりの歴史を抱えている訳で。
しかし自身の過去を語る彼は、一見、悔悟に苛まれているようには見えず、むしろ堂々としているように見えます。おいおい、本当に反省しているのか? 表情からは見えないけれど、歩き回る彼の落ち着かなさが、やはり一種の葛藤を表現しているのかも。
クラーク・ゲーブルの内面を直接的に描くことを避ける代わりに、シドニー・ポワチエが黒人の立場からの視点を作品に加えているのが、この作品のユニークなところ。ただ、悔悟を表情に出さないどころかむしろ自信満々に見えてしまうクラーク・ゲーブルの余裕の表情の背景には、また別の彼の過去が・・・というあたり、ポワチエの押しの弱さ(品がある、とも言えるけど)と相俟って、今の視点で見るとちょっとヌルいと言うか、踏み込みが浅く感じる部分もあるのですが、今の観点を過去の作品に押し付けても仕方がない。逆に言えばそれも含めた、作品のユニークさ、ですかね。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-25 05:44:29)
2.《ネタバレ》 裕福なお嬢様が、ある日黒人との混血であることが判明し、奴隷として売られる・・・というインパクトのありすぎる出だし。さぞやこれは大映ドラマばりのどろどろの展開が、と思っていたら、多少重苦しそうな描写はあれど、ゲーブル登場以降は何かその辺はあっさり解決されてしまう(笑)。そして中盤は主役の2人があれこれ逡巡する王道メロドラマ展開。これってそういう話だったっけ?という疑問も、この自信満々な進行にかき消される。一方でシドニー・ポワチエ扮する奴隷頭がスパイスとして登場するのだが、存在感ありすぎで、ちょっとでも出番が増えると意図せずして主役になってしまいそうな勢いなのである。と、いろいろバランスがおかしいながら、終盤へ向けて各登場人物が収束していく構成力はなかなかのものでした。
Oliasさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-03 00:41:49)
1.奴隷制の時代、白人の父と黒人の母の間に生まれたアマンサは、父親のもとで裕福な生活をしていた。しかし父親の借金が判明し、アマンサは奴隷として売られる事になった。買い取ったのは白人農園主のボンドであった。
ボンド、アマンサ、そしてボンドの黒人養子のラウルーをめぐる、一家のドラマ。
時代の風景や、奴隷制、農園、南北戦争、混血の扱いなど、当時について理解を深められる部分もある。
しかし、この映画にはひとつ重大な欠陥があり、それは混血という設定のはずのアマンサを、なぜか全くの白人の役者が演じているのだ。
これにより、アマンサに関するストーリーに多くの矛盾が発生し、意味が伝わらなくなっている。(どう見ても白人なのに、黒人黒人と言われ続けるのは異様だ。)
その問題さえ無ければ、南部という時代を映した、興味深いストーリーだと思うのに、じつに惜しい。
アマンサの肌の色を、観る側で浅黒く変換する事で、やっとしっくりくるストーリーになる。
因みに、邦題の反逆者というのがいったい誰を指すのか、映画を全部観てもわからなかった。おそらく、西部劇のような釣りタイトルを付けたかっただけと思われる。
aoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-19 13:43:19)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6266.67%
7133.33%
800.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 1.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 4.00点 Review1人
5 感泣評価 4.00点 Review1人
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