3.この前、ビデオを整理していたら、以前に録画していたのを発見。で、あらためて拝見すると…。冒頭、いきなり至近距離からの2丁拳銃対軽マシンガンの大銃撃戦にはじまって、跳ぶは燃えるは爆発するは、もろジョン・ウー製香港ノワールのパクリまくり! もう、ほとんどカット割りに至るまで真似しちゃってます。さらに、主人公が殺された親友の仇を取るためトンデモな(とはいえ、『ショーシャンクの空に』とどっこいどっこいの)刑務所に潜入してからのあれこれも、ジャン=クロード・ヴァン・ダムの『ブルージーン・コップ』をいただいちゃってるし。ほんと、よぉやるわ…と違う意味で感心してしまいます。確かに猿真似としちゃそれなりに達者だし、たぶん監督あたりがジョン・ウーの『新・男たちの挽歌/ハードボイルド』のビデオを一生懸命リピートしながら絵コンテ描いてる姿が浮かんでくるあたり、微笑ましいものが感じられなくもない。けれど、もしこの映画をカネ払って見たとしたら…。作り手が自分(たち)の映画にいささかの思い入れも矜持も感じられない作品は、この手のB級映画を追っかけているファンにとってもひたすらムナシイものだと、あらためて痛感した次第です。