2.《ネタバレ》 本作の特異な点とはヘンリー・ジェイムズの傑作怪奇小説「ねじの回転」の後日談ならぬ”前日談”が描かれるコトにある。前任の家庭教師だったミス・ジェスルと庭師のクイントは如何にして死亡し、幽霊となったのだろうか?クイントに扮するは一貫した過剰演技で作品バスターに徹するマーロン・ブランド!なだけに激しい駄作の予感がよぎる。ジェスルを演じるステファニー・ビーチャムもブランドとの◇◆☆シーンでヌードを披露する目的で起用された大根だし…。しかーーーーし!真の主役は何と御両人ではなく、マイルズ&フローラの幼い兄妹だったのだ~!!クイントの不用意な一言が仇となり、哀れ御両人は兄妹の残酷な殺害計画の餌食となる。殊にブランドを殺す場面はかなーりエグイのでお覚悟をw。マイケル・ウィナーは以後冴えないアクション映画専門カントクと成り果てるが、本作では不気味なムードを漂わせつつネチっこく衝撃のラストまで描ききってナカナカ見事。但し、どう考えても兄妹のキャラ造形は余りにもアブノーマルで、ジェイムズ原作との整合性に欠け(過ぎ)て説得力が無いのは或る意味致命的。なもんで4点マイナース!