1.《ネタバレ》 うわあ。豪華なキャスト&スタッフが無理矢理に学生映画に付き合わされているような状態だぁ。ここまで退屈な映画を見たのは久しぶり。さて、この映画はオムニバスなので1編ずつの感想。『LIFE』最近の日本映画お得意の横移動で始まった、と思ったら、どうやらそれを延々続けるらしい事が判って、そしてすぐに意図が見えて、描いている事があまりにわざとらしくて「ぎゃあ!」って感じ。実験的な手法は舞台やアニメならわざとらしくならないんでしょうけど、実写でコレはキツいです。それに画面の外側のドタバタさ加減が気になるばかり。『ん』しりとりを全編貫けばいいのに。半端なんですよ、ブツ切れな感じが。ここで気になったのは津田寛治が早朝に英会話の勧誘をしている事。今はなき懐かしの東急文化会館、まだ閉まってますけど。『ヤ』体と心と言葉。この映画の中ではいちばん判りやすく、いちばん見られる一編。でも観念的な会話が主体なので十分にキビシいですが。エンドクレジット部分の自転車を追うショットがいいカンジ。『No where』海外ロケの必要はありませんやね。自分探しという、とっても「あー、はいはい」なお話しですね。人生をメリーゴーランドに象徴するベタさ加減はツッコミ対象ですね。で、全体としては、伝えたい言葉をただカタチにするのではなくて、どうすれば聞いてもらえる言葉になるのか、というのをもう少し考えた方がいいと思います。映画は、見た人のキモチやヘンジこそが大切なのですから。というコトで、よく頑張ったキャスト&スタッフにご祝儀1点。