12.《ネタバレ》 日本にこういう映画があったということが、まず驚き!
ホドロフスキーに近い。
時間を所有する本家の男を殺した、分家の男が死ぬまでが、本編のメインストーリーである。
人殺しが死ぬまでに、どうなっていくのかを、寺山流に描写。
殺しの動機が、時間が無くなると、気持ちが静まらなくなるというとこが面白い。
その分家の男の妻が貞操帯を持っていたというのも動機の一つだろう。
(何故?貞操帯?許嫁が他にいる女だからか?)
演劇的な意味合いは良く知らないので、細かいところは分からないが、
その分家の男が、時間を本家とは別に持つことで、殺され、その妻の貞操帯が外れ、
それを本家の隠し子の男がモノにして、現代社会が生まれるという話は、いかにも一時代を湧かした作家らしい発想。
さらには石橋演じる分家の人間がやってくるあたりから、もうついていけましぇ~ん!(泣)
作家らしい発想としか言いようがありません。
ただ、神話を勉強したら意味が分かるかなとは思いました。
しかし、日本神話に真っ向勝負をかけた、寺山現代神話とも言えそうな気もします。
あの世の風景が現代社会というとこが面白く、ラストは高層ビル背景に記念写真で終わり♪
とてもユニークな作家が日本にいたというとこが発見でした。