8.《ネタバレ》 前作から一転して、今度は列車内のシーンがあまりありません。そもそも、舞台自体、大動脈路線の特急という前作とは違い、田舎のほのぼのしたローカル線です。しかしその中で、母親がミヤコ蝶々、笠さんとの掛け合い多し、そしてマドンナをめぐってバタバタそわそわ、という、寅さんの原型といっても差し支えないような世界が展開されます。もちろん別作品なので、あのシリーズではお目にかかれないシーンや台詞もあったりして、そのギャップも楽しめるところです。最後もストンと落ちて(別な形で)ハッピー、というのも、こちらのシリーズならでは。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-09-05 20:53:46) |
7.《ネタバレ》 列車シリーズの中で一番面白い。「無法松の一生」を想起させるプロットは片思いあり涙あり怒りあり笑いありで、人情喜劇の王道とも言える。喜怒哀楽をはっきり表す渥美清と、対照的に芝居っ気を感じさせない笠智衆の組み合わせは後の寅さんシリーズに通じる。 小百合に振られた彦一が邦子とめでたく結婚。どちらかと言えば邦子の方でよかった。モロ渥美の赤ちゃんはご愛敬。 助役試験に合格しなくても、人命救助や事故防止で感謝される方がどれだけ価値あることか認識させてくれる主人公に共感した。 南廣の出演場面を今か今かと待っていたら最後に登場。自分にとってはかつて聞いたことのある名言(?)「いい役者は最後に出てくる」だったな。Wけんじの出演もうれしいね。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-08-31 19:49:51) |
6.列車シリーズ第2作。前半に列車内の人々の人間模様やドタバタを中心に描いていた前作に対して、今回は渥美清演じる主人公と佐久間良子演じるヒロインの関係に最初からスポットがあたっている。前作に比べると列車内の描写は少なく、そこに物足りなさはあるものの、前作の車掌役から一転して助役試験を控えた独身の国鉄職員を演じる渥美清は前作よりも本作のほうがイキイキとしてるように見えるし、前作にもあった夢のシーンや、主人公の母親役がミヤコ蝶々だったり、主人公の見合い相手の父親役が笠智衆であるなど前作以上に(この2年後に始まる)「男はつらいよ」シリーズを思わずにはいられないような映画になっていて、東映映画なのにまるで寅さんの番外編のような雰囲気で楽しい。(前作もそうだったが、今回も途中から東映映画であることをすっかり忘れて見ていた。)前作ではヒロイン役の佐久間良子の出番は思ったほど多くはなかったが、今回は前作よりもヒロインという位置づけの役割も大きくなっていて、見ながら彼女がマドンナの「男はつらいよ」が見たかったとつい思ってしまった。さすがに列車映画としては前作のほうに軍配が上がるのだが、しかし、寅さんほどの勢いはないものの、主演の渥美清の魅力は今回のほうが出ていて好きかもしれない。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-09 17:33:12) |
5.列車シリーズを全部借りて、観てしまった。シリーズとしては1作目の方が好きかな。笑って泣ける人情喜劇としては面白い部類だが、渥美清がでると、イメージが男はつらいよに固定されているので、それに引っ張られてしまう、喧嘩っ早いところもないし、真面目なキャラクターなど違いは多いのだが。 【min】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-10-19 21:12:26) |
4.《ネタバレ》 佐久間さんが前回以上にマドンナ役を果たし、渥美さんが虎さん役になってしまった。それはそれで良いと思うのだが、ラストに来て四角い顔の赤ん坊はやりすぎではないだろうか。せっかくの人情喜劇が単なるお笑いの世界に成り下がってしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 5点(2011-10-11 21:05:14) |
3.渥美清主演によるこの列車ものシリーズの第二弾も前回同様、列車内でのドダバタあり、渥美清が惚れるマドンナ的な佐久間良子、これを見てもやはり佐久間良子がどうして寅さんのマドンナになってないのかというちょっした疑問が残る。話そのものはこのシリーズならではの展開で、良い意味で安心感があり、悪く言えば喜劇として見ると寅さんシリーズのようにはじけるパワーに欠ける。それでも渥美清はかなりパワフルでここでも面白いので渥美清を見て楽しむにはもってこいの作品にはなっている。ところで何だかこのキャスティングを見るとどうしても寅さんを思い浮かべてしまう。 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-10-18 12:44:50) |
2.ずっと夏バテ気味で、こんな時には元気な頃の四角い渥美さんの顔でも見ようと思い、何気なく手に取ったのがこのDVD。この頃って、東宝は「駅前シリーズ」、松竹は「旅行シリーズ」、そして東映はこの「列車シリーズ」って各映画会社喜劇に力入れていたんですね。そういや佐久間良子って寅さんのマドンナ役は一度も演ってなかったよなあって思いながら、まるで寅さんの番外編みたいな趣で楽しむ事が出来ました。この時期の佐久間さんって、渥美さんみたいな男が仰ぎ見る対象の女性としてはうってつけの存在ですね、ホントにキレイキレイ。夢の中とはいえキスまでされてるし。特にどうのこうのと角立てるような作品ではないプログラムピクチャーですが、好みから言えば役者が絡むだけで、ドラマがまるでない「駅前シリーズ」よか、自分はこっちのが遥かに好きです。パワフルな渥美さんって、やっぱいいなあ・・。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-08-16 11:34:00) |
1.渥美清主演による列車シリーズ第2作目。舞台は四国の伊予和田という小さな駅。ブルートレイン二本立てのゴージャス感溢れる第1作に比べると、ローカル色が強くスケールも小さい。が、しかし渥美清が繰り広げる人情喜劇は健在だった。おっちょこちょいで自意識過剰なところは、ほとんど寅さんのノリ。渥美清もこの頃が一番パワフルだった。 【光りやまねこ】さん 6点(2003-12-15 12:27:08) |