5.《ネタバレ》 ストリップで女性を食い物にする店の経営者が、いっぱしの悪をきどって、本物の悪を出し抜こうなんて思うから、こんなことに・・。でも女性って、どんなとこでも自分を見失わず、たくましく生きてんのね。ストリップの女性たちの観客を、舐めて踊ってるのがよく分かります。女性は強い!ジョン・カサヴェテスも、奥さんの「グロリア」ジーナローランズに鍛えられてるのかな?ちょっとニヤリとしちゃいました。映画の冒頭、ジョンカサヴェテスは面白い撮影をすんだね~と素直にドラマに入り込めなかった。なんかドキュメンタリーちっくな映画術ですよね。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-24 06:28:22) |
4.《ネタバレ》 いっぱしワルぶっている小悪党がズルズルとはまっていく穴。そう悪人ってわけでもないんだ。ストリップクラブのオーナー。やっと自分の店となって、一国一城の主だ、といい気分。そこでポーカー賭博ではしゃぎ大負けしてしまう。このだんだんヤバくなっていくところを、黒人の愛人の表情で見せていく。街の騒音と街の光。白人と黒人と東洋人とがもつれあう。やはり「ステージ」「芸人」「演じること」「気楽になること」といったモチーフがぐるぐると巡っていく。自分が憎んでもいない男を殺しに行くまでの経過。道路の中で車を止め、犬用のハンバーガー、タクシーを呼び、店にショーの進行を尋ねる電話をいれ(俺がいないとダメだ)、ここらへんの逼迫感。この悪役俳優監督は夫婦の確執をフィルム・ノワールのようなタッチで描いたが、実際の犯罪を描いたのは少なく、これは正真正銘のフィルム・ノワール。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-11-18 10:33:55) |
3.《ネタバレ》 ナイトクラブのオーナーであるコズモの視点で描かれたちょっと変なテイストのフィルム・ノワールです。終始コズモの行動だけを追っているので、“殺し”をやってからは画面で何が起こっているのかすこぶる判りにくい。このコズモという男もなかなかユニークなキャラで、裏街道とショウビジネスの裏も表も知り尽くしている上に自分でストリップショーの台本を書き演出もして司会までする。演じるベン・ギャザラの渋さは特筆もので、彼の生涯一の演技かもしれません。 実はコズモはカサベテス自身の投影で、ストリップショーは彼が毎回苦労して撮っている映画の暗喩になっているのではないでしょうか。借金を返してやっとクラブを我がものに出来たと思ったら、すぐさまバクチにボロ負けして負債を作っちゃうところなぞ、映画を撮るのに借金を重ねたカサベテスそのものです。コズモに“殺し”を強要するギャングたちは、さしずめカサベテスを苦しめたメジャーのお偉方やプロデューサーたちということなのかな。すると“チャイニーズ・ブッキー”に擬えられた殺してしまいたいほど憎い奴とは誰なんでしょうね(『愛の奇跡』で編集権をめぐって大げんかになったスタンリー・クレーマーだったりして)。なんて考えてみると、本作は実はカサベテスの『81/2』だったのかもしれませんね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-28 00:01:08) |
2.いいですねー、博打で多大な借金を背負っての憂鬱で気だるい朝帰りしたときのような重苦しいこの雰囲気。ベン・ギャザラの哀愁漂う渋い男の演技は最高です、TV映画「ポール・ブライアン」からのファン。女の子たちも可愛かった。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-01-27 15:40:59) |
1.ベン・ギャザラの映画。あの微笑が印象に残る。楽屋で皆を諭すシーン、ラストの路地での表情、とてもいいです。哀愁を感じた。Mr Sophisticationがいい感じなんだけど、モテモテって訳がとても気になる。 【バカ王子】さん 7点(2004-05-11 21:34:56) |