2.《ネタバレ》 うーん、結局地球はS-1星になっちゃうんだよ、という到達点が存在しちゃってるため、作品全体が虚しい物語でしかないんですよね。歴史を変えてゆく、という目的があって展開する物語ではなく、それが真実だったのでした、というところに行っちゃうので、実は救いのないアニメ。映画版は、テレビ版の再編集ではあるのですが、放映時の作画があまりに酷かったりしたんで、かなりの部分が描き直されておりますが、それに伴ってエピソード変更して話が安易なものになってしまったり、その物語の変更によって、かえってテレビ版の方がいい作画だったじゃん、みたいな逆転現象が起こってたり(テレビ版、スタジオZ5が担当した部分だけは非常に質が高かったので)と、かなり雑な印象。テレビ版流用部分が16ミリのブローアップ、新作画部分が35ミリ撮影なので、画質がコロコロ変わるのも煩わしいばかりでしたし。それでも羽田健太郎担当の音楽はドラマティックで名曲でした。突如、戸田恵子の歌に乗せてヘンなプロモーションビデオ(と言うよりカラオケ用画面?)みたいな映像が入るあたりは、まあ、ご愛嬌って事で。