9.《ネタバレ》 導入部分だけで次々に設定と情報が詰め込まれる。この熱さと濃さ。さらには中盤でも話を膨らませておいて、最後に全部つじつまを合わせる強引さ。しかも、ラスボスっぽく登場する菊姫は途中から完全放置という、様式無視の奔放さ。本来、もっと長い尺で見たい作品でした。切支丹牢の幻想?シーンとか、回想のバック黒一色とか、実験的ともいえる無謀演出が割り込んで来るのも楽しい。そして、多分吹き替えでしょうけど、藤村志保様を二度にわたって脱がせるという乱暴狼藉!しかも序盤だけで出番終了!いや、作中の登場人物よりも、私からしたら、制作者の方がよっぽど悪だぞ、おい。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-02-24 00:14:26) |
8.《ネタバレ》 眠狂四郎シリーズも第四作目にしていよいよエロ要素が強めになってきました。悪役も今後のシリーズで宿敵となるらしい備前屋徳右衛門が登場、ラストの狂四郎に斬られもしない中途半端な退場は生かしておいて次作以降で使う魂胆だったわけですね。宿敵と言えば若山富三郎の懐かしの陳孫も再登場、狂四郎と再び対決いたしますがまたも決着つかずにフェードアウト、これじゃあ『キングコング対ゴジラ』のラストシーンと同じです。悪役といえば、今回はキリスト教そのものがその役目を担っている感じもします。狂四郎の父親が実は棄教して黒ミサを信奉する外人だったという衝撃の事実、でもキリスト教に対する憎悪としか言いようがない冷淡さをそれまで見せられてきたから、自身は薄々勘づいていたように見ることもできます。醜い容貌の菊姫も美しい聖女びるぜん志摩も、どちらも魔性の女でしたという結末は強烈でしたが、現代では下手したら男尊女卑だと炎上しかねませんね。狂四郎に斬られる敵に強いのが一人もいなかったのは、ちと心残りでした。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-02-01 23:37:38) |
7.雷様の狂四郎シリーズで一番面白い。初見は、TV。今年、劇場で再見。エロさは、思っていたよりなかったが、映画自体は面白さは目減りしていなかった。 藤村志保が出ている分、魅力度が増している。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-12-20 13:04:37) |
6.《ネタバレ》 久しぶりの「眠狂四郎」シリーズの拝見と行こうということで選んだのがこれです。久しぶりとはいうものの私自身このシリーズを観るのはこれがまだ二作目でして、まだ狂四郎映画の良さ、面白さをはっきりとは解ってはいませんが、これだけは解る。市川雷蔵の狂四郎はスケベでありながらもクールであり、その辺が単なるスケベではないということ!ここらが私とは大違いである。あっ!いやはや、私はけして、そんなにスケベじゃないけど、だからといって女の裸が嫌いではないし、むしろ大好きである。おっと、私のことはどうでも良くて、いや、待てよ?男でスケベじゃない奴なんてこの世にいるのかな?、女の裸に興味のない奴なんているのかな?いたら一度、そいつの顔を拝見してみたいものです。すいません。そんなことよりもこの映画を見ての感想をきちんと書かないといけない。市川雷蔵狂四郎に忍び寄る女どもがどいつもこいつも本当に魔性の女全開であれだけ誘われてもまるで何もなかったかのようにして「私は無頼の徒だからお前も平気で斬れる」と言って斬りまくる市川雷蔵の狂四郎の態度、こんなことを言える男が果たして他にどれだけいるか?それにしても市川雷蔵という人物そのものがまるで狂四郎であるかの如く思えてならないあの乾いた空気、男の色気といやらしさを醸し出しているにも関わらず、また、これだけの女の裸を見せられてもいやらしさというものをさほど感じない作品になっている。それはやはり市川雷蔵が狂四郎だからであろう! 【青観】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-27 23:14:22) |
5.《ネタバレ》 うん、コレはなかなかイイっすよ(笑)。ハダカが多いから?いえいえ、確かにハダカは多い、多いけど出し惜しみばっかしやんか。その点では可も無く不可も無く。それよりもこの、次々に投入されるキャラの多彩さと、そして物語の「絶妙の」纏まりの無さ。まさにこれは無頼漢・狂四郎が、運命に揉まれつつ逆らいつつ、現世という“迷宮”を彷徨う物語なのだっ。って、そんな力をこめて言うようなことでも無いけどさ。備前屋の陰謀、菊姫の暗躍、カンフー坊主とのライバル関係(ああ、若山先生)、これらのエピソードは、一つ一つは確かに印象的ではありますが、決して映画全体を支配するには到っておりません。狂四郎の真の敵は、彼らのようなちっぽけな存在などではなく、運命そのもの、なんですな。だから、映画の中にも明確な対立軸が無く、一見、散漫に物語が進みますが、“運命”を前にすれば、彼らの存在など矮小そのもの、とうこと、でもあります。最後に、ついに狂四郎の出生の秘密が明かされることで、映画の輪が閉じる。その秘密とは、何と彼は黒ミサの子だったのだ!(←もう、みんな知ってるって??) そう、映画の前半で、「(パカラッパカラッ)地獄に堕ちろっ!」と彼が一刀両断、首チョンパにした転びバテレンの宣教師、あの宣教師と、彼の父は、何ら変わらぬ存在だったのだ。まさにこれは、オイディプス王のごとき、「父殺し」と呼べるもの。その秘密を明かしたびるぜん志摩、同じ「父」ならぬ「乳」で育ったという彼女を、狂四郎はクールに斬って捨てる。これには一種、「母殺し」のニオイがする。まさに“死神”狂四郎の誕生、であります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-21 16:58:30) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 出来の悪い中途半端な官能小説のような部分がちらちら。これでもかという程のエロの無駄使い。これがシリーズ最大のヒット作とは、公開当時の人はそんなにエロに飢えていたのだろうか。ストーリーの流れは支離滅裂気味。再登場の陳孫。髪型が現代的過ぎだったりするのが、このキャラクターの適当さの象徴。今回も何度かやりあって意味不明に海に飛び込んで逃げていく。一体お前は何がしたいんだ。最後の尼さんの回想シーンとか何となく初期のウルトラマン作品っぽく見える。そういえば全体にそれ系の匂いがする。円月殺法で剣の残像が残るという演出もその影響か。まあ必殺技っぽく見えるようになってていいんですが。尼僧を斬って捨て「俺は無頼漢、簡単に斬れるのさ」と言い捨てる狂四郎は実に格好よくて良い。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-06-09 20:43:12) |
3.第4作。シリーズ最大のヒット作というだけあって前作より遥かにキャストが凄くなってる。城健三朗の陳孫再び! 藤村志保は全裸になったり健闘してるし、久保菜穂子のシスターも綺麗。雷蔵も馬に乗るシーンがあったりとかっこいい。今までよりもエロさ、グロさ、円月剣がパワーアップしてたり、眠狂四郎の出生の秘密が明らかにと見所も多い。最大のヒット作ってのもちょっと納得。不満はやっぱり陳孫。一体何しに出てきたのか・・・。第2作で豚姫と呼ばれた久保菜穂子、今回は「お前は化物だ 醜い化物よりも一層醜怪な美しい化物だ」とまで言われてます。しかも言葉だけじゃなく今度は斬っちゃってます。 【バカ王子】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-30 22:35:36) |
2.苦悩に満ちた重苦しい基本フォーマットを利用しつつ実はエログロナンセンスがやりたいだけという好きなタイプの作品。冒頭、禁欲を宗とする宣教師と色っぽい女性を同牢させてコロばすというシーンが出てきます。溢れる性欲と思想信条の板挟みになった宣教師の苦しむ様子を幻覚キノコをキメたような映像でしつこく表現しているの。う~んバカっぽい。そんなん悩むな!換わってくれ! 【皮マン】さん [映画館(邦画)] 8点(2005-01-13 20:42:49) (笑:2票) |
1.シリーズ第4作。今回は頭がおかしくなっちゃった将軍の娘菊姫を中心に阿片、密貿易、切支丹などの思惑と欲望がからむ話。狂四郎の呪われた出生の秘密が明かされ、宿敵となる密貿易商「備前屋」の出現などシリーズの役者が出揃う。今回の目玉はズバリ「裸」。次々襲う刺客とかなぶりものにされる女とか、みんな淫乱なの!藤村志保まで脱いじゃってます。時代劇って言うより土曜ワイド劇場?ホラ、必ず女性のシャワーシーンがある、天知茂がやってた「明智小五郎シリーズ」みたいな感じ。正直言ってい私にゃ面白くないしちょっと呆れちゃうんだけど、これがシリーズ中で一番ヒットしたらしい。なんだかなー。 【黒猫クロマティ】さん 5点(2004-06-18 11:33:23) |