9.《ネタバレ》 夢と現実の狭間で、バイクを取るか彼女を取るか。 よくある類のストーリーで、ハッとするような展開はない。 ヤクザの友達はたぶん鉄砲玉で死ぬんだろうなと早くから予測がついたし。 観ているこちらが気恥ずかしくなるほどベタなシーンやセリフが幾つも。 バイクに興味があるわけでもなく、笑えもしなければ感動もできず。 青春の夢と挫折を正面から描いていて、ラストはそれぞれの人生を精一杯歩いている感じで悪くなかったけど、そこに至るまでの過程が物足りない。 島田紳助はトークの頭の回転やプロデュース力には感心するが、脚本に関してはいかにも畑違いの素人っぽい。 【飛鳥】さん [インターネット(字幕)] 2点(2013-06-25 23:59:02) |
8.バブル崩壊頃、島田紳助が描いたレーサーを目指す若者の夢と挫折の青春。今年5月に地上波放映されていたのを初めて観ました。確かに今の時代からすると「熱い」「クサい」「ダサい」「古い」と何拍子か揃ってしまっている昔懐かしい映画、な感じなので いまの10、20代が観たらちょっとウケは悪いかもしれない。自分は紳助好きじゃないけど、ラストは素直にひきつけられましたから、まあまあよかったと思える映画でした。石田靖の演技もよかったですよ。でもメンツからして関西人向け映画だなと思う。あの「スニーカーを・・・」のシメの言葉は、いまではもうクサすぎて使えませんね。ナンバのひっかけ橋の雪印牛乳の看板とか「トムキャット、懐かしいな」という長原のセリフが時代を感じさせます。洋画ばかりじゃなく、たまにはこんな邦画もいいね。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-09-02 14:45:44) |
7.昔見たときは泣ける映画だったと思うんだけど、今になって見てみるとそんなに泣けなかった。 僕が少し大人になって、主人公たちの感性と少し違ってしまったのかも知れない。 それでも、若い頃はこんな感じだったなぁという懐かしさはあった。 青春映画の良作だと思う。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-07 00:18:24) |
6.当時は紳助が監督すると聞いて正直「見るだけ損や」と思っていた。それから十数年、存在さえもすっかり忘れていたのだが昨晩、じめじめした暑さで眠れず、テレビを点けると始まるところだった。古さを感じるフィルムの中に今ではテレビでしょっちゅう見る連中の若かりし頃が映し出されていく。井筒監督の影もチラホラするのだが全編に漂う青臭いほどの青春群像は紳助の情熱そのものだと感じられた。効果的に使われる“季節のない季節”の切ないメロディーも鼻の奥がツーンとするほどに印象的。また青春映画を撮ってほしいと思った。 【カリプソ】さん [地上波(邦画)] 7点(2007-05-06 17:26:21) |
5.場末のレンタルビデオ屋さんで見かけて、松本竜介さん追悼の意を込めて借りてたら、なんとビックリ正統派青春映画でした。素直に感動!ぜんぜん古臭さを感じないのは青春の切なさと不恰好さは永遠のテーマだからなのでしょうか?ちょっと丸顔の五十嵐いずみもかわいらしかったし、懐かしい上岡龍太郎もヤクザの親分役で出ていたり(脇役ですがはまってます)、BOROの主題歌は格好良いしで結構楽しめました。あっ!ただ竜介さんは出演されていませんでした。あしからず。 【くらけん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-15 23:19:55) |
4.上映当時、京都の映画館で見て大号泣しながら、新京極を歩いていたことを覚えています。 ストーリーは陳腐なのかもしれないし、主演の石田靖もお世辞にも演技が上手いとは言えませんが、これほど青春の残酷さと美しさを描いた映画はないと思います。 監督の島田紳介はおそらく意図していなかったと思いますが、青春というのは、この映画にも出てくるバイクレースの様なもので、何時の日か否応無くシグナルは青に変わり、僕達は人生のレースに駆り出されるわけですが、そのレース前に許されるフォーメーションラップの1周の猶予の間に、僕達はどうしても夢や希望を持ってしまうわけです。 この映画に登場する若者達の夢は、残酷にもいともたやすく現実にいうものに打ち負かされ、消えていくわけですが、それがために、夢を追いかけている時の姿は、大阪の街は汚いし、演技は下手ですが、青春のはかなさと美しさに満ちていたように思います。 最後、石田靖がレースで転倒し、エンジンが使えなくなった時に、監督が交換用のエンジンを石田靖が売っぱらったと聞いて、そのときに浮かべた、「とうとう彼にもこの時が来たか」といわんばかりの笑顔が印象的でした。 【umering】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-06-24 06:44:53) (良:3票) |
3.「正しい青春映画を作るんや!」、当時島田紳介さんがよくそういいながらこの映画のことを語っていました。若かりし頃、〝ハイヤング京都〟という深夜ラジオ番組で紳介さん担当の土曜日を本当によく聞いていた私は、彼のその熱さにこの映画の公開をわくわくとして待ったものです。このたび久しぶりにこの映画を見ましたが、荒削りながらも“この映画に賭けた!”といったような吉本若手を中心とした出演陣の演技、BOROのほのずっぱい曲の数々・・・特に「季節のない季節」が流れ出し、バイクレースを中心にそれぞれの青春の結末がクロスカットで描かれるラストシーンは、当時映画館で感傷に浸っていた自分が甦ってくるようで、照れ臭さを感じました。チーム監督の入川保則とレーサーの石田靖が埠頭で語るシーンをワンショットで撮ったカメラワークには映画的センスも感じさせてくれます。入川から引いて二人を捉え、歩き出した入川を追い海をバックにし、そこへ石田がまたフレームインし、そのまま海をバックに回りこみ最後には二台のバイクで二人を隠してしまう・・・いいシーンじゃないですか。今回の紳介さんの不祥事は事の真相はどうあれ、私としては彼の熱さを久々に垣間見てちょっぴり嬉しいんです・・・そんな気持ちも代弁して10点献上! 【彦馬】さん 10点(2004-11-10 22:12:47) (良:2票) |
2.観ていて恥ずかしくなるほどのベタな泣かせのストーリー、でも泣いてまうんですわ。私はバイク乗れないけれど、高校の頃毎年バイク好きの友人のバイクに2ケツして8耐見に連れて行かれたので、割と思い入れもあるんですよ。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-09-24 21:40:55) |
1.熱い。クサい。ダサい。しかし、泣ける。初監督作である本作で(蛇足だけど、80年代後半~90年初頭、つまりバブルの頂点の時期は、タレントや有名人など、いわゆる「異業種監督」が次々とデビューした。で、その作品の大半は・・・なものだった、と思う。全部観た訳じゃないから分かんないけど)島田紳介は、ひたすら直球(この作品は総監修が井筒和幸監督なのだけど、仮に井筒さんがこの作品の脚本・監督だったとしたらもう少しヒネりを入れたり、照れ隠し的にギャグを入れたりしてたと思う)。はっきり言ってベタな話ではあるし、特にヒロインの造形なんか「こんな娘実際にはおらんやん、若い男の子の都合の良い幻想やろ」と思わなくはないのだけれど、そんなツッコミをさせない「熱さ」が映画全体にみなぎっていて映画に引き込まれてしまう。やっぱり映画作りって、技術もそりゃ大事なんだろうけど、その作品に対する「想い」も大事なんだなあ、と思わせられた。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-06-01 19:17:27) (良:1票) |