仕立て屋の恋のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。2ページ目

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仕立て屋の恋

[シタテヤノコイ]
Monsieur Hire
1989年上映時間:80分
平均点:7.44 / 10(Review 75人) (点数分布表示)
公開開始日(1992-07-17)
ドラマサスペンスラブストーリー小説の映画化
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タイトル情報更新(2022-01-05)【Olias】さん
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監督パトリス・ルコント
キャストミシェル・ブラン(男優)仕立て屋 イール氏
サンドリーヌ・ボネール(女優)向いの娘 アリス
アンドレ・ウィルム(男優)刑事
リュック・テュイリエ(男優)エミール
原作ジョルジュ・シムノン「イール氏の婚約」
音楽マイケル・ナイマン〔音楽〕
作曲ヨハネス・ブラームスピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 op.25
撮影ドニ・ルノワール
あらすじ
近所から陰湿ないじめをされている仕立て屋のルーイ(ミシェル・ブラン)。そんな嫌われ者の彼にもささやかな楽しみはある。それは向かいの家の女性を覗き見することだった。毎日、彼女を覗き見ることによって、彼は彼女を生活のことをほとんど知り尽くすのだった。 そんな折殺人事件がおきるのだが・・・
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36.シムノンの原作は、描写が特に細かいというわけではないものの、生々しさがあり、読んでいる最中、イメージが強く喚起されるので、改めて本作を観ると、なんだかリメイク作品を観ているような妙な気分になりました。が、原作そのままではなく、原作は。イール氏と尾行刑事のやりとりなどがもっと描かれていて、サスペンス色を出していますが、本作の方は、そういった部分は抑え気味。その分、幻想味が増していますが、「作られた不健康さ」みたいなのが垣間見えるのがちょっととまどうところ。ところで!イール氏の覗きのシーンでは、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番の第4楽章の一部が繰り返し、執拗に流れます。本当にシツコイです。私は上記の曲が昔から大変に好きです。私は好きな曲は頻繁には聴きません。時間の流れとともに音楽もまた流れ去ってしまう儚さ、それこそが音楽の魅力であり、あまり頻繁に聴くとその魅力が台無しになる気がするから。それに好きな曲は頭に入っているから、それで十分なのです。しかるにその曲をこれだけしつこく(無意味に)繰り返されると、なんだか嫌な気分に。この曲のこの引用部分、特筆すべき大変美しいメロディであり、おそらく「それゆえに」ブラームスはこのメロディを曲の後半で再現する際には敢えて不完全な形でしか出さなかった(惜しげもなく!)。これが「音楽」の凄みだ。「映画」というジャンルは、この刹那的凄みとは無縁なのか?このように「好きなもの」を「好きなだけ」垂れ流すものなのか?そうでは無いと信じたい。
鱗歌さん 6点(2004-06-26 03:52:58)(良:1票)
35.切ないな- 切ないな- 久々に感情移入しました。
かずのすけさん 6点(2004-06-18 17:15:30)
34.ああああ・・・・せつない・・・ラストは毎回見るたびにキャリー同様「神よラスト変えておくれ!」と思います。仕立て屋は最後落ちながら彼女を見て、何を思ったんだろう・・人間の一途さとエゴがすごくうまく描かれてるとおもいます。
マミゴスチンさん 8点(2004-05-23 05:42:19)
33.退屈なシーンも多々あったのですが、全体的に、暗い話を上品な雰囲気でまとめており、心に残ります。
Oliasさん 5点(2004-05-22 02:26:53)
32.うーーーん、確かに変態だけど、それがストーカーになるとか倒錯した形で表れないで、ちゃんと本人に打ち明けた事が凄いなぁ。徐々にでいいから愛してくれって、変態って言うより物凄く一途にも取れるな。普通の人間だったらラストの裏切りに恨むどころか復讐するのに、恨んではいないよ。もの凄く切ないだけだって…並大抵の人じゃこんな事は言えないな。凄い。でも可能移入は出来なかった…なので6点。
クリムゾン・キングさん 6点(2004-05-06 02:10:01)
31.いきなり若い女性の殺人事件から始まる。無表情で覗き見している中年男は何だか不気味で怪しい、、そんな男に自分から近づいていく若くて美しい女性、、、とミステリアスでサスペンスフルな展開に惹きつけられる。最初は変質者のように見えた仕立て屋が、実はひたすら恋した女性を守ろうとしたという最後には泣かされる。純粋な愛情をささげる仕立て屋に対して女は彼を利用することしか考えない冷酷さ。それでも「恨んではいない」と言う愛の深さ。ただただ切ない。静かな画面にたまに流れる音楽も哀愁を帯びている。彼の気を引くためにわざと転がした真っ赤なトマト、それを拾う女の姿など何だかエロチックで官能的。
キリコさん 7点(2004-04-11 22:55:51)
30.仕立て屋の男が夜中に部屋の電気を消して女の部屋を盗み見しているところにカミナリが落ちる、そのカミナリの光をスポットライトのように浴びた男の姿は まさに変態だ。   
もし、女が近寄ってこなかったら、仕立て屋の恋は「片思い」で終っていたと思う。  仕立て屋は、喜びよりも傷つきたくないという気持ちの方が強い。 恋愛に限らず人間関係においても同じ。 しかし最後に仕立て屋が「私はあなたを恨んでいない、喜びを与えてくれたから」と言った背景には、傷つけられても喜びを貰って良かったという気持ちが感じられる。  人を好きになれば楽しむも苦しみも倍になる。  最後の最後に人間嫌いの仕立て屋は人間の本質を理解したのではないだろうか。
花守湖さん 10点(2004-01-07 13:55:01)
29.この監督は何か…女に対して何か歪曲した妄執があるのか?と毎回思う。この監督にとってはいつも女性は聖女なのだ。偏執狂的で一途で純粋で不毛な、中年男の恋を描かせたらこの監督は一流。この人の右に出る者はいない。彼の作品は結構どれも尺が短いけれど、その短い時間でコレだけの情念を表現するというのは凄い。毎回思う。究極の恋って何?と聞かれたら、やっぱりこういうものを言うのだと思う。自意識だけで完結している、ある意味完成された恋。切ないです。
ひのとさん 8点(2003-12-30 17:09:02)(良:1票)
28.暗~い映像,変態を極めた主人公,切ない展開,やるせないラスト。好きです,パトリス・ルコント。
ロウルさん 8点(2003-12-23 22:53:08)
27.人を好きになるのは自由だよねぇ~。
あずきさん 8点(2003-12-06 19:12:50)
26.「髪結いの亭主」に並ぶ、ルコントの偏狂的恋愛映画。片思いは究極の恋だって言うけど、それはまったくその通りです。だって「恋」とは自己意識そのものなんだから。「彼は深くそして熱烈に恋している、これは明らかだ。それなのに、彼は最初の日からもう彼の恋愛を追憶する状態にある。つまり、彼の恋愛関係はすでにまったく終わっているのである。」これはキルケゴールの言葉だけど、まさに恋愛の本質をついているよね。 この映画もそういった恋愛の本質にかなり肉薄しているように思う。良い作品っていうのは、観終わった後に自分に対して問いかけができるもの。ある批評家が、作品とは社会構造の「結果」というよりも、何かを論じたいという気持ちの「原因」であることが重要だと言っているが、僕にとっても映画とは、技術論よりも方法論が優先するべきもののように感じる。この映画の狂おしさは、方法論的に僕の情念を切迫し、語りえない恋愛の本質について、僕に語らせようとするのだ。まぁそこまで強迫的になる必要はないけれど、僕らの情念に響いたことを如何に味わうことができるか、そしてそこからPersonal Issueを超えて、如何に想いを馳せることができるか、本来的な意味において、それこそが作品の価値というものだと思うのである。
onomichiさん 9点(2003-10-13 15:37:57)
25.オッサンと娘の関係が実にエロティックでいい、露骨なハダカなど無くともオッサンのピュアな愛と変態さが絶妙です。純愛とは過剰なエゴイズムと自己犠牲なのでしょうか。
亜流派 十五郎さん 10点(2003-08-28 18:29:17)
24.全体的にトーンの一定したよい映画だとは思うし、恋愛のせつなさは感じるのですが、好きにはなれませんでした。「初恋の来た道」ほどの気味悪さはないけど、やはり思い込み系の映画は苦手みたいです。
omutさん 5点(2003-08-19 10:35:05)
23.よい映画です。勿論、大作と言える作品ではないのでしょうが、色々なシーンに魅せられてしまいました。一途に人を愛したことがある人ならば誰もが、仕立て屋の醸し出す情感に共鳴できるのではないでしょうか。一方通行の愛の形の中で、実際には見えない「心の腕」を用い、彼女を抱く姿がとても印象的でした。
さん 8点(2003-07-21 20:50:09)
22.ロマンチストな世間に順応出来ない男が、妄想から現実の女性を愛する事で、真実の愛へと向かうのだが、儚くも現実は冷たい。でもその中での甘美さ儚さを最上のものと、とらえるんだけど、見ている私には、その美学はとても悲しいです。人間の生まれもっている善悪を皮肉をもって表現していると感じました。個人的にはルコンド作品は「髪結いの亭主」の方が好きですが、この作品もとても良い作品でした。
風太郎さん 8点(2003-06-25 02:17:30)
21.冒頭、若い女性の死体のシーンからしてミステリアスな雰囲気を漂わし、カメラと音楽の使い方も抜群に上手く物語りの展開も申し分ない。つまり監督ルコントの、センスの良さと演出の妙をつくづく感じさせてくれる作品だった。 物語りは、サスペンスを絡めつつも“ゾッ”とするような男と女の一途な恋を描いており、最後にどんなドンデン返しが用意されているのか目が離せない雰囲気を持っている。そんな中、主人公イール氏の人物描写がいやらしい程上手く、見ての通り几帳面だがちょっぴり変態さん。その一方で、滑稽なまでの純愛の持ち主は孤独と哀愁をもしっかり漂わせていた。ルコント監督の代表作にして、切ないラブ・サスペンスの傑作です。
光りやまねこさん 9点(2003-06-22 20:11:50)(良:1票)
20.おっさんと若い女の未来のない恋です。悲しい。
ナオミさん 7点(2003-06-07 15:24:43)
19.私は、この映画を見てルコントの2通りの表現方法に気づきました。色と境界線を用いた方法。赤と青、窓ガラスについてなんだけど、他に気づいた方います?映画を見るとき(だいたいのハリウッドもの以外)は、結構こうゆうのに意味を持たせて内容を知るのに重要だったりする。
Goodさん 9点(2003-04-07 03:13:19)
18.あの手紙といいなんといい切なかったなぁ。印象に残るのはやっぱあの手紙です
アンリさん 7点(2003-03-22 15:48:19)
17.単なるサスペンスの域を越えて、世間から孤絶した男の過剰で病的なロマンティシズム(まるでドストエフスキーの登場人物です)を深く染み込ませるあたり、ルコントの懐の深さを感じます。寒々しい青の色調が効いてます!禿が悲しい
ヒロポンさん 7点(2003-02-24 10:17:38)
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【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 7.44点
000.00%
100.00%
200.00%
311.33%
411.33%
5912.00%
679.33%
72128.00%
81621.33%
91114.67%
10912.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review1人
4 音楽評価 9.50点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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