121.満足しました。予想通りの出来でした。何十(何百?)億もかけてB級映画を作ってしまうタランティーノを尊敬します。でも、ぜったいに彼は意識してこの「B級風映画」を作ってますよね。今日、『キル・ビル』を観て確信しました。彼は数千という映画は観ているので、『ベストキット2』なんかも確実に観ているはず。どう考えてもアレは日本ではないし、日本刀を当たり前のように持ってはいないし、ハットリハンゾウは武士ではない。そんなことは監督だって百も承知だろうし、リアリズムを追求するならいくらでもできるハズ。何回も何回も流れる「鬼刑事アイアンサイドのテーマ」を耳にこびり付かせながら、僕はそう思いました。しかし芸が細かいよね。日本刀を構え対峙している状態での、日本刀の刃を起こす「カチャ」は侍映画では当然のように使われるけど、アメリカ映画では初めて見ました。刀は切りあっているうちに、切れない方向へ回転してしまうのですよね。でも、当然、刃は一定方向からの斬りつけからしか切れないので、「カチャ」を絶対にやる必要があるのです(音はもちろん鳴らないけど)。彼の日本映画に対する、しょうもないこだわりを感じます。あとは血の多さ。あれは日本で一般的に用いられるタイプの血を使っているのか、それともアメリカタイプのものを使っているのか。刀と拳銃で飛び散る血のタイプは違うのです。どっちだろうなぁ。水っぽいのと、粘り気があるものがあったので、両方とも使っていたりしてね。残酷なシーンがテンコ盛りで、受け付けない人は全くダメだろうけど、全然、実社会とは別物として考えれば、これほどエンターティメントに徹しているものはありません。キタノという、拳銃を本当にシビアな殺人のための道具として完璧に扱える人間もいるけど、タランティーノはそれに次ぐ拳銃の使い方の上手い監督だと常々思っていました。で、今年、『座頭市』ができたらこれかよ、みたいな(笑。続編が楽しみですね。#ちなみに関根勤が大絶賛しています。この映画。 【ひろすけ】さん 8点(2004-02-05 18:43:27) |
120.この映画が、いろんな所からのオマージュ&コラージュで成り立ってるのはわかるけど、それで形式が凄いと言うためには、最低限、内容で面白さを感じさせる必要がある。寄せ鍋は、どんな具を入れても美味くなる、ってもんじゃない。「知識」が深いほど映画を楽しむ幅も広いってのは真理だと思うけど。 【伯抄】さん 6点(2004-01-30 22:09:51) (良:1票) |
119.レビューというものは出来るだけ客観的にしなければ意味が無いとは思うのですが、この作品に関してはその制約を放棄したいと思います。この作品に対する批判などをあちこちで見かけますが、全く気にならないうえに反論をする気にもなりません。 しかしヲタクの目で見てもルーシーとユマの日本語とサニー千葉の英語だけは弁護しようがありません、で-1 【るね】さん 9点(2004-01-29 17:22:56) |
118.タランティーノという名の新ジャンル映画誕生。まさに快作。どこかで観たようなシーンが続出するが、全体を通すとまったく観たこともない前代未聞、空前絶後の作品になっている。元ネタを知らなくても、笑えて、ツッコミがいがあって、ドキドキできる。この映画の話をする時に、知らず知らずのうちに頬が緩んでしまうってことは、かなり気に入っている証拠。制作費を存分にかけて好き勝手ができて商売になる、本当に幸せ者な監督だよ、タランティーノは。前世紀の傑作「パルプフィクション」や「ジャッキーブラウン」を期待せずに、この新世紀の問題作に立ち向かうべし。 【眠い悪魔】さん 7点(2004-01-27 14:34:30) |
117.時間軸操作という手法を効率的に使い、独自の世界観で我々を惹きつけるタランティーノはやはりすごい。アクションシーンがメインとなった今作では彼ならではの「会話」シーンの少なさは残念。ただ、アニメシーンとウマの聞き取りにくすぎる日本語で-2点 【コーヒー】さん 7点(2004-01-22 04:21:37) |
116.途中まではスタイリッシュでいいんだけど最後30分はなんか同じものをずっと見せられているようでだんだん飽きてきちゃいました。血出すぎ!! 【ノス】さん 4点(2004-01-21 17:51:38) |
115.イミテーションだが上手くつながっている。足らん知能監督は「日本映画へのオマージュ」と言ってるが本当にそうだろうか。つかこの作品は彼のビデオ店員時代から今まで見てきた映画全ての潜在意識的領域を集束させたものであり、別に日本を意識する必要はないのではないか?ただ単に無国籍娯楽映画として見れば楽しめるし、BGMのセンスは素晴らしいものがある。ただシシオドシの音が「ボコッ」っていうのはいただけなかった。もしかしてここも笑うシーンだったの? 【デヘデヘ】さん 3点(2004-01-16 15:35:37) |
114.え~っとSF映画を見たんだよな俺は、近未来 テレパシーと異文化コミュニケーションが進みすぎて 日本語があんまり必要なくなっちゃった日本に、スーパー合金でできたサムライソードを持った 黄色い宇宙人がヤクザに復讐しようとやってきて、さー大変。 2に続く…だっけ? 監督デビュー作でハリウッドを震撼させましたが、本作では日本中を森閑とさせてるかもしれません。 タランティーノ作品を知らない人に見せない規制をかけるべきと思いますよ『R-タラ』とかね。 でも作品っていうか、単なる監督の個人的趣味の領域を理解することが必要だろうけどさ。 しかし、こんなしょーもないモノを作らせてしまうハリウッドの懐の深さってばスゴイ。面白くないでしょーに、こんなの、 しかも狙ってなのかハズしてなのか、単なる好みなのかが分からないしさ。 きっと俺なんかより日本映画を沢山見てるんだろうけど、俺だって黒澤作品とか座頭市シリーズ (Not北野作品、見てません)とか好きだから何だかねぇ。それが無ければ『またバカな事を』で 済むかもしれませんが、要は歳かっ!若けりゃ楽しめるって事か!へいへいそーですか、 いいですよそうやって年寄りをのけ者に…ブツブツブツ 愚痴っぽいのも -以下自主規制- 2も見るぞ オー (o^-')9 【HLB傭兵】さん 6点(2004-01-16 13:46:25) (笑:3票) |
113.違う意味でとても楽しく鑑賞させてもらった。「普通刀を振り回せは体の一部はふっとぶだろう」という日本人が昔から心に思いながら黙っていた矛盾点をアメリカ人が見事に実現してくれた。もう笑うしかありません。 【hrkzhr】さん 7点(2004-01-13 23:18:34) |
112.今までの作品で映画ファンや業界関係者からの信用を築いてある程度の金と権力を手にしたオタクが「うふ、そろそろやっちゃおっかな」とスケベ心を出し調子に乗って、純粋な自分の趣味世界に走って作った作品。ウォシャウスキー兄弟が「暗殺者」や「バウンド」で信用を売り、本当にやりたかった「マトリックス」にまでこぎつけた、というのとある意味被る。だが、この独自世界を観客が追えるのかというのはかなり疑問だ。このあまりにも奇妙な日本描写はもちろん思いっきり確信犯なのだろうが、でもやはりあのアゴにょにょーんの変てこなアメリカ人は、自分が思っているほど日本通ではない。彼が知っているのはやっぱりどうしてもB級映画の日本で、好きなのは外人受けしそうな奇妙で独特なノリとオリエンタリズム。それ以上の歴史的なものや深い精神性などには興味がないのだろう。この作品で描かれるのも、いわば日本のどこにもなく日本人誰もが知らない日本だ。パラレルな日本。そのノリを楽しめる人にはこの作品は最高だろう。日本のB級映画に対するオマージュが満載なのだから。私はと言えば、ウィークエンダーのキュゥ~ン♪キュゥ~ン♪が鳴り始めた時は完全にツボに入ってしまい、笑いをこらえるのが必死だった。その掴みから最後までは一気に楽しみながら観てしまった。ある意味観客不在のところで進行する映画だが、運良くそれに感応出来たので楽しめた。滅茶苦茶な好き放題映画。いいですよ。愛を感じます。偏愛ですが。ただ、2度はこの手は使えない。タラにはもう2度とこんな映画を作らせてはいけない。厳重注意。 【ひのと】さん 9点(2004-01-12 14:42:18) (良:2票) |
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111.友人に「これをおもしろいと言っている女はウケない」と言われてしまった。人格が疑われようがモテなかろうが10点付けてやる!! 【ぽめ】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-01-10 15:24:16) (笑:1票) |
110.ハエがぶんぶん飛び回る音が頭に残った。血の涙はデフォルトなのか、と思った。日本の猥雑さを愛する監督の気持ちを感じた。 【mor】さん 5点(2004-01-08 20:26:56) |
109.見まい見まいと思っていたが、見ちまった。そんなの最初からわかっていたが、自分には合わない。見ていて思ったのは、タランティーノの親日心情の中に、愛着はあっても尊敬は無いんだろうな、と・・・。 ちなみに、私のハンドルネームの「GOGO」はこの映画からとったのではありません。まったくの偶然なんです。ちぇっ・・・。【追記】元HNGOGOのはらひめ 【のはら】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-01-08 19:20:04) (笑:1票) |
108.TVCMを見て来た人は面食らうと思うけど、ある程度の事前知識とタラちゃんだから、ということで僕は素直に楽しめました。バカっぷりもここまでくると、評価は二極化しそうです。次も見に行くぞ! 【こじ老】さん 8点(2004-01-08 01:33:45) |
107.オマージュで彩られたバカ映画。一言で言ってしまえばそれまでだが、それはジャンルを超え、様々なテクニックを駆使して繰り広げられるスタイリッシュな映像世界に裏打ちされている。本当は10点を付けたい。それぐらいの作品だと思うが、日本語が聞き取れない(これもオマージュと取れなくはないので、字幕を付けなかった日本の配給側の責任か)のと、凄惨なバイオレンスはその意義は分かるが生理的に受け付けない部分が無きにしもあらずだったので、残念ながらこの点数。 |
106.グラフィック的に面白い、小ネタが良かったです。 でも、ちょっと血がドッパーっと登場しすぎるので、その辺が 辛かったかな・・・といいつつ、VOL.2を楽しみに していたりします。 【イチヨウ】さん 6点(2004-01-05 05:41:07) |
105.お馬鹿な映画、大好きです。ラストサムライも良かったけど、この作品の方がイケテルね。 【こねこねこ】さん 8点(2003-12-31 00:05:00) |
104.笑える。けど巷で噂の散らし寿司買ったら統一感のないネタ揃えだった、でも好きなネタも結構あったみたいな。日本の興行収入以外、いいとこ取りで媚びたタランティーノ氏はこの映画つくって満足したとこあるのかな。2もいいタイミングで入って来て、客も入るんだろうなぁ。ザッツ タランティーノマジック。 【スルフィスタ】さん 5点(2003-12-29 20:46:59) |
103.2003年の中では僕の中でNo.1の作品です。圧倒的に面白かったです。日本の文化(日本語、着物、刀、)をうまい具合に利用された感じ。それでいて全く新しい文化(←といていいのかな?)を創り出しています。あっ世界観か。でも、外国映画が描くNIPPONは我々日本人は違和感として捕らえられがちですよね。けれどもキルビルでは違和感を通り越して大爆笑に達しました。タランティーノは日本人が笑うタイミングをちゃんと多分理解していて、観客が笑うための間もちゃんとつくっている!センスがずば抜けているんですね。一方、テレビとかでユマやルーシーがインタビュー受けているとき、もっぱら「日本語お上手ですねー」や「激しい殺陣ですねー」とかの受け答えばっかりだったのは、きっと「皆さんの日本語めちゃくちゃ笑えますね」「キルビルの日本全然誤解ですがそれはそれでめちゃくちゃおもしろいですね」なんてとても言えないからだったからだと思います。本当の面白ポイントを報道できなかったメディアの皆さんさぞや歯がゆかったでしょう。もうひとつ。後編への繋ぎ方、最高!。よくTVでやってる「CMのあと衝撃の事実が!?」なんてかんじじゃなくすがすがしく後編を待つことが出来ました。だってあれですもん、封切り初日に渋谷で観たんですが、満員の劇場でラスト、拍手が起こりましたもの。僕も拍手しました。「タランティーノ、、、おめぇ、やるな、」とおもいつつ |
【バチケン】さん 5点(2003-12-24 03:40:34) |